フランスでワインを学ぶ:ブルゴーニュ編
こんばんは。今日は文化の日でお休みです。
現在、フランスでワインが学べる環境について調査中です。
今回は、フランスでワインを学ぶ・ブルゴーニュ編をまとめてみました。
【大学】ジュール・ギュヨ ブドウ・ワイン研究所 (IUVV)
Institut universitaire de la vigne et du vin Jules Guyot
・所在地:ディジョン
・国立ブルゴーニュ大学付属の教育・研究機関
・AOCマルサネで有名なマルサネ=ラ=コート村にドメーヌを所有
・ユネスコチェア(国連と大学の共同事業)の「ワイン・カルチャー」講座を開設
・生徒の10%が外国人
●国家認定醸造士(エノログ)コース(修士課程)
コース機関:2年
費用:年間5,000€(2015年の情報)
入学条件:大卒資格・農学、化学分野等の単位180単位以上取得もしくは同等のフランス職業学士取得 等
こんな方におすすめ:ワイン醸造のプロフェッショナルを目指す人
★ワイン好きな方にはもはやおなじみかもしれませんが、今このコースで学ばれている方がいます。ゲンキさん。リアルな学生生活が伝わってきます。
※ゲンキさんご本人の承諾を得てご紹介させていただいています
●大学認定ディプロム取得コース
以下、3コース
①醸造学技術士コース
②文化・ワインツーリズムコース
③プロフェッショナル・テイスティングコース
コース機関:8か月(授業は月に2日程度)
費用:約4500€
入学条件:書類提出
こんな方におすすめ:ワイン×〇〇(←コースによる)を深堀したい人
【専門学校】ボーヌ農業促進・職業訓練センター(CFPPA)
Centre de Formation Professionnelle et de Promotion Agricole
・所在地:ボーヌ
・フランスの農業省管轄の職業訓練所
・ワイン醸造、サービス、ビジネス分野のディプロムを取得できる
・入学に当たっては各コースに関係する職務経験や学歴が必要
こんな方におすすめ:ディプロム取得してフランスのワイン業界で働きたい人
【専門学校】ブルゴーニュワインスクール
Eole des Vins de Bourgogne
・所在地:ボーヌ
・ブルゴーニュワイン委員会が運営するワインスクール
・対象は初心者からプロフェッショナル、期間は単発から数十日間など、多様な講座が揃う。
未受講ながら独断と偏見のおすすめ講座がこちら☟
●ブルゴーニュのグラン・クリュ講座(8グラス試飲付き)
コース期間:半日(年に数回、土曜日開講)
費用:195€
登録条件:特になし
こんな方におすすめ:テイスティングを楽しみながらグラン・クリュを深堀したい人(鼻息荒め)
●ブルゴーニュのぶどう畑見学(3グラス試飲付き)
コース期間:2時間(夏期)
費用:45€
登録条件:特になし
こんな方におすすめ:現地を歩きながらブルゴーニュワインを学びたい人。ブルゴーニュへの旅のオプションにも?
【語学学校】アリアンス・フランセーズ
Alliance Française de Dijon-Bourgogne
・所在地:ディジョン
・フランス国内外にネットワークのあるフランス語学校・フランス文化センター
・ディジョン=ブルゴーニュ校オリジナル「フランス語とワイン栽培の研修」コース(6月開講4週または8週)では、語学習得と並行して現地ブルゴーニュの畑でぶどう栽培が学べる
こんな方におすすめ:フランス語を学びながらワインを学びたい人
補足
フランスの高等教育機関の養成課程についてですが、入口の段階でformation initiale とformation continueの2つに分かれていることがほとんどです。前者は高校で学び、バカロレアを取得(高等教育認定試験に合格)した人向けの課程であることに対し、後者は継続教育として勤労者の職業能力向上、もしくは失業者等が新たに手に職をつける機会として用意されています。ボルドー編を含め、この記事でご紹介しているのは基本的にformation continueのコースです。
formation initialeは学費のハードルが低い分、社会人学生は勤務先からのバックアップがあったりして教育機関の収益の対象と見られるのか?formation continueは学費がかさむ印象。
とはいえ、助成金制度など見落としているところも多々あると思いますので、今後ももっとよく調べます。