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激推し本!「ネット怪談の民俗学」廣田龍平 ハヤカワ新書 033
この本は今年10月に発売されたばかりなのにもうnoteでも軽く10を超える投稿がされていて(調べたけど多くて。本家ハヤカワBooksさんのは除く)もう大人気なので(11月に3版されてる)今更何を書こうか?と思ってペラペラめくってみたけどやっぱりどこを開いても面白い!
基本的には民俗学という真摯な研究の立場から書かれていて、だからマジメなのだがそれが実に心躍る真面目さで、大昔とかではなく実際に我々が体験していた身近な事実の民俗学なのだ。
新書という事でコンパクトではあるものの、ホラー怪談のネタは有名どころからレアなものまでてんこ盛り。
学問としての専門用語も沢山・・・ってーと引く方もいるかもしれないが、これも興味深いのよ「不信の念の停止」とか「オステンション」「逆行オステンション」「マンデラ効果」とか。
ちなみに巻末にはそのホラーネタの索引(参考文献、注も)がしっかり付いててアカデミックさ完備。完璧です。
自分もホラー怪談は知ってはいるものの、ほぼ後付けだし(まとめサイトとかね)実際そんなにホラーが得意かと言うと・・・全然そうでもない。
有料チャンネルとか契約している時ホラー映画も録画したりしたんだけど、なんかコワくて「また友達でも来た時に観るかー」とか思ってて結局見なかったという・・・ほら、夜中にトイレに行けなくなると・・・まぁそんな感じの人間なんですが、ホラー怖いヒトでもこの本は大丈夫。
いくつか載ってる怖い画像には付箋貼ったりしてるけどねっ!
個人的にすごく興味を引かれたのはホラーというより奇妙な体験として載っている「マンデラ効果」とかAIのメッセージ「わたしはにんげん ここからだして」。
マンデラ効果に関しては自分はこれ読んで「カントリー・マアム効果」というのを思いついきました。なにしろ発売以来ステルス値上げはしていない!と発売元が言っているのできっと確かな事なんでしょう!
そうすると自分が記憶している「大きかったマアム」は何なのか?とか・・・「お前が大きくなったんだ」と葬送のフリーレンのバーテンには言われるのかもしれませんけど。と余計なお話でした。
▲ハヤカワ新書はカバーだけだと地味なんだけど、コレは帯が良い感じのホラー(梨さんコメ付)なってて書店でもすぐ探せます!
この本を編集者は一ノ瀬翔太さんという方らしい(あとがきで謝辞されてる)。一ノ瀬翔太さんは他でも何かとそそられる本を編集されているようで注目したいのだが、本そのものには編集者の記載が無い事も多く・・・。
でも今だとX(旧Twitterって奴です)で発信されている人なのでフォローしてチェックしている。あ、もちろん著者の廣田龍平さんも。帯デザの内川たくやさんも良い仕事をされています。
そんな事も含め、ハヤカワ新書にはなんだか面白そうなのが沢山あるという事に今回ようやっと気づきました。
創刊されて二年経ってからようやく気付いた!
ここからハヤカワ新書をどんどん漁っていこうと、(ハヤカワ文庫NFをかなり漁ったものの全巻は挫折した自分が)思いました。