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おこづかい金額はどうやって決める?ポイントは平等ではなく公平感。
こんにちは 愛妻FPの山内です。
今回の内容は結婚した女性にお話しすることを前提としています。また、浪費が多い夫に対して初めての家計管理をする事と
夫の支出をおこづかい制を導入して管理する事を前提にします。
ご承知おきください。
【手順】はこちらです。
① 夫婦の公平感を重視しながら、おこづかいの設定の仕方を話しあう
おこづかいについて話し合いたいと思ったかたは
将来に備えて少しでも家計改善で貯蓄をしようと思ったに違いありません。
ですが、突然
「あなたのおこづかいはこの金額です」とか、
「今までは生活費としてお金をもらっていたけど、
これからお小遣い制にします」などを
突然妻から言われた夫は反感を買うでしょう。
このような一方的な話の仕方では公平とは言えません。
夫も人間であり人権があります。
まずは自分の思う将来の事を話したり、夫のしたいことをきちんと聞き、
おこづかいについて話をした方がうまくいきやすいと思います。
また、夫婦とは「二人だけの組織」です。
公平さを欠くと不満になり、離婚にも繋がります。
この当たり前で重要な事を認識できていないご夫婦がいらっしゃいますが、
裏を返すと公平感を重視しながらお金の話をすれば、
お金の話が進行しやすくなると思います。
2人の公平さをアピールしながらおこづかいの話を進めていきましょう。
【復習】
① 夫婦間の公平感を大事にしたおこづかいの話をする
② 夫婦は2人だけの組織を認識する
② おこづかいの比率を決める
公平感をお互いが尊重出来たら、次に決めるのは比率です。
平等に決めるなら1対1ですよね。
しかし、夫婦は人として平等ですが、
同時に組織の一員なので公平でなければお互いが納得できません。
例えば
❌ 収入が同じ夫が家事や育児をしない
❌ 結婚時(出産前)の収入が多い夫のほうがお小遣いが少ない
❌ 奨学金を使った大学卒の夫と高卒の妻が同じ金額のおこづかい
是非、おこづかいの金額を決める前に比率を決めてみましょう。
公平感を考慮して、金額と比率に目を向けると男性は納得しやすくなります。
しかし公平におこづかいの金額を決めようと思っても、
手段がわからないかたはこちらです。
💰おこづかいの決め方💰
① 結婚時の収入でおこづかいの比率を決める
② 出産前の年収の比率でおこづかいの比率を決める
例ですが
夫の年収500万円・妻の年収300万円→年収比5対3→小遣い比率も5対3
注意事項ですが、おこづかいの提案者が妻で、
妻のほうが年収が高い場合は年収比でおこづかいを提案すると、
夫はプライドを傷つけられたり、マウントを取られた気分になり、
夫婦仲にひびが入る恐れがあります。この場合は貯蓄をしたい提案者(妻)が夫と同じ金額にした方がベストだと思います。ただ、この場合は公平感が保たれていないので夫には家事分担を少し多くしてもらうなど、工夫が必要になりますね。
【復習】
① 年収の比率等を用いて夫婦間のおこづかいの比率を決める
② 提案者(妻)の方が年収が高い場合は注意して決める
③ おこづかいの中身を整理する
おこづかいの中に【経費部分】が多ければ、
夫の自由に使える金額が少なくなり、不満が出やすくなります。
おこづかいの金額は経費を除いた自由に使える金額だけにする
おこづかいに経費を上乗せするのが正しい管理の仕方だと思います。
では夫が経費として使う支出はどんなものがあるでしょうか?
✅ 夫が営業職の場合のお弁当
✅ 通勤車のガソリン代
✅ 通勤電車の定期代
✅ 取引先との交際費
✅ スーツや仕事用の靴、作業服
私はこれらの費用を仕事費として計上する事を推奨していますが、
仕事費はその都度渡すより、
月額の見積もりを出して、渡せばやり取りが少なくなります。
夫婦間で話し合って、仕事費の金額を夫婦で算出しましょう。
また夫婦間で相手に知られたくない支出はあると思います。
知られたくない部分をグレーにするのがおこづかいのメリットです。
【相手の人権を尊重して中身を聞かないほうが円満になれます】
【復習】
① おこづかいの金額は自由に使える金額のみ計上する
② おこづかいの金額だけを決めて中身は問わない
④ おこづかいの金額を決める
次に夫婦のおこづかいの金額を決めます🔥
先ほどまで決めたのはおこづかいの比率と中身でしたね。
ですが、肝心の金額を決めていません。
世間一般では夫婦のおこづかいは世帯手取年収の「1割」と言われることがあります。
例えば、
夫の手取年収:800万円、妻の手取年収:400万円 (世帯年収1200万円)
その1割が120万円ですので、
夫婦のおこづかいは年間120万円、月間10万円となります。
ただし、注意点としてはこの1割は【目安】です。
節約している夫婦はおこづかいを2割にしても問題ないし、
固定費の多い夫婦は1割も使えない場合もあります。
貯蓄とのバランスを取りながらおこづかいを設定しましょう。
そして、おこづかいの金額月額10万円と決めたら、
夫婦間の比率から、おこづかいを分配します。
1対1なら夫婦5万円ずつとなります。
年収比率で言うなら2対1なので、65000円と35000円と言ったところでしょうか。
復習ですが、
夫婦のおこづかいを比率と合計金額を決めてから分配する理由は
「公平感」を重視するためです。
【復習】
① 2人のおこづかいの合計金額を決める
(手取りの1割は目安程度)
② 合計金額と比率を使って、おこづかいを分配する
⑤ 妻のおこづかいを管理する
①~④までの手順で、違和感を覚えた人は正解だと思います。
夫はおこづかいを管理されるのに対して、
妻が決めた金額だけのおこづかいを使っているかどうかがわからない場合、
夫はそれだけで不公平感を感じますよね。
つまり、妻のおこづかいの金額も管理する必要があります。
「今までは管理していないけど、これからしよう」より、
「今までは自分の分しか管理しないけど、
これからは2人で見える化しよう」
のほうが「公平感があり、夫を説得しやすい」ですね。
家計をきちんと管理しようとするなら、
夫婦のおこづかいを決めると同時に妻の支出も管理しましょう!
【復習】妻のおこづかいを管理して不公平感をなくす
⑥ お互いの隠れおこづかいのチェックをする
家計管理で自分のおこづかいを計上しないのはフェアではないと思います。
その隠れたおこづかいについてお話します。
【妻の隠れおこづかいとは?】
おこづかいとして計上するはずなのに違う費目に入れるものです。
【例】
● 友達とランチを外食費に入れる
● おしゃれで高い雑貨を日用品費に入れる
● 高い衣服代を衣服費に入れる
また、そもそも家計管理をしていない状態で、
妻がおこづかいを使っていた場合はどうでしょう?
隠れおこづかいが完全に隠れてしまっています。
隠れおこづかいが発生している状態で、
夫はおこづかいで管理。妻はおこづかい不明。
それでは夫は納得できませんよね?
そう、「公平感」が重要です。
次に夫の隠れおこづかいのお話です。
【夫の隠れおこづかいとは?】
夫が妻に生活費を渡すと、夫のほうにも隠れおこづかいが発生しますね。
妻に生活費を渡して残った金額を夫が使途不明金として使えます。
逆に妻が夫におこづかいを渡しているのにもかかわらず、
夫側に隠れおこづかいが発生するパターンもあります。
例えば、車です。
夫が年収に不相応な車を購入した場合はどうでしょうか?
世間一般に言われている車の購入金額は年収の半年分です。
年収600万円の手取りでの目安は300万円ですが、
もし、600万円の車を購入して、10年サイクルで乗りかえるとすると、
10年の稼ぎのうち1年分は車を購入するために使うことになります。
では300万円の車が妥当な金額だとすると、
600万円の車の金額のうち300万円は🔥浪費🔥ですよね。
これは隠れおこづかいだと思います。
300万円を10年、120ヵ月で割ると、一カ月あたり2.5万円ですね。
もしお互いが隠れおこづかいに気づいたら、
相談しておこづかいを調整しましょう。
【復習】
お互いの隠れおこづかいに気づいたら調整をする
私の個人的な感想
「夫が生活費を妻に渡す行為」と「妻が夫にお小遣いを渡す行為」は
実は同じ行為です。
どちらが大きなお金を扱うかの違いだけですからね。
① 夫が生活費を妻に渡す
🔽
生活費をきつ目に締めて、
残りの金額を貯金か自分のおこづかいにできる
② 妻が夫にお小遣いを渡す
🔽
夫のおこづかいをきつ目に締めて、
残りの金額で生活費を使い、更に残った部分は
貯金か自分のおこづかいにできる
ここで重要なことは
✅ お互いが合意していることと
✅ 家計の全体がクリアになっていること
この二点です。
私が提案しているのは夫婦で管理をする事なので、
どちらのやり方でも管理で透明化をしていて合意をしていれば
「同じ」ですが、話し合いもなく、不透明にするとどうでしょうか?
どちらかがお金を握りしめる「権力争い」に近くなり、
大きいほうのお金を握られなかった側が不満になりやすいと思います。
夫婦円満であるためにはきちんと家計の透明化をして、
お互いが納得のいくお金の使い方をする必要があります。
また相手にお金を渡すにはその金額に数字の根拠が必要です。
根拠がなければ経済DVです。
これは夫だけではなく妻も同じだと思います。
よく話し合って家計の管理をしていきましょう!
最後までお付き合いして頂き、ありがとうございました。
この内容を見て、夫とお金の話がやっぱりできないというかた。
まずこのnoteをパートナーに見せてみてはどうでしょうか?
うまくいった、ダメだった。ぜひコメントで教えてください🐴
家計相談もしています。
初めての家計管理のサポートもしています。
収支表の作成のお手伝いもさせて頂きます。
メールのやり取りだけで作成できます。
一緒に家計管理をしていきましょう。
山内FP 家計相談所 (amebaownd.com)
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それでは次回のお話しでお会いしましょう。