神聖ローマ帝国とフランダースの犬
昨年のローマ、フィレンツェに続き、2023年も欧州へ。旅行直前に、イスラエルとハマスが緊張状態となり、なにも起こらなければいいなと思いながら出国しました。
神聖ローマ帝国
ローマ帝国って聞くとみなさんはイタリアのローマを思い浮かべますよね。古代ローマ帝国は「古代ローマの散歩道」で紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は、神聖ローマ帝国ですが、これはもう大学受験で世界史を選択した人や、歴史好きの人を除いてはあまり知られていないかもしれません。
名前にローマとついているのでイタリアをイメージされる方も多いと思いますが、ドイツ王の皇帝によって統括された領域の呼称として使われています。
アーヘン大聖堂
西暦800年、初代皇帝のカール1世(大帝)により成立され1806年まで存続しました。そして1556年まで首都であったのがドイツのアーヘンです。
宿泊地のベルギー、ブリュッセルからは電車で1時間ほどでアーヘンに行くことができます。カール大帝が眠るアーヘン大聖堂は、駅から徒歩15分ほどです。
とてもきれいで静かな街、首都であった頃はとても栄えていたのだろうとイメージしながら街歩きをしました。
アーヘン大聖堂は最初の世界遺産に登録された場所としても有名です。隣にある宝物館は北部ヨーロッパにおいて最も重要な教会の宝物館として知られており、カール大帝の胸像もここにあります。
歴史に興味がない人でも十分に楽しめるスポットなので、ぜひおすすめしたいです。
アントワープ中央駅
ここも宿泊地のブリュッセルから電車で40分ほどで行くことができます。到着駅は、アントワープ中央駅。「世界一美しい駅」と呼ばれています。
駅構内にある「Le Royal Cafe」でモーニングセットを食べることも今回のバケットリストの1つでした。もともと王族のための待合室として使われていた場所でとても綺麗なカフェでした。これから行く人へのアドバイスは1人前を注文してシェアした方が良いです。
アントワープ中央駅から聖母大聖堂までの道のりは、整備されていてとても美しかったです。
フランダースの犬
将来画家になりたかった少年ネロと犬のパトラッシュの物語です。1970年代のアニメで50歳以上であれば、ご存じの方も多いかと思います。この物語を詳しく知りたい方は、こちらを参照ください。
このアニメの最期のシーン、今でも鮮明に覚えていますが、教会にあるルーベンスの絵をみながら天に召されていくネロとパトラッシュ。涙なしでは見ることができません。その舞台こそが、聖母大聖堂です。
ANA便を降りてからは、日本人と出会うことが少なかったのですが、ここでは日本人の団体客と遭遇しました。それだけ「フランダースの犬」というアニメの影響は今も大きいことを実感しました。
グランプラスとテロの恐怖
最後に宿泊地ブリュッセル、グランプラスの夜景写真です。今回の旅行は成田からブリュッセルへのANA直行便を利用、夕方に到着しホテルにチェックインしたころには外はもう暗くなっていたので、最初にみた景色がグランプラスの夜景でした。ここの夜景はほんとに素晴らしかったです。
ブリュッセルで3泊しましたが、最後の夜にホテルから徒歩圏内で事件が起こります。事件の内容は、下記の外務省海外安全ホームページでも紹介されています。
翌朝、パリへ移動するため駅へ移動するときには昨日までの街とはまったく別世界になっていました。地下道の入口にはライフルを持った警察が警備をし、最高レベルの警戒態勢となっていました。パリでも爆破予告される中、ドキドキしながらパリへ移動。詳細は後日、パリ編でご紹介します。