幸せ資産のバランスシート
一番大切なのは人生を楽しむこと、幸せでいること。それが全てです。
ー オードリー・ヘップバーン
(“The most important thing is to enjoy your life — to be happy. It’s all that matters.”)
ストレスの多い現代社会では『お金は人生を豊かにする』という考え方で楽しく幸せにお金を使うスキルも必要です。
安定した職があって、収入にも困っていないのに、なぜか将来に不安を感じる・・・
お金を使うことに罪悪感があって、とにかく節約しなければいけないと感じる・・・
経済的に恵まれた状況にあるのに、お金を使うことにどうしてもポジティブになれない人がいます。
幸せになるために浪費や散財をして良いわけではありません。しかし、切羽詰まっている状況下ではない限り、楽しく計画的にお金を使って生活を豊かにする。そして毎日ハッピーに過ごすことは、忙しい現代人の重要なスキルの1つです。
過度に節約してイライラしてしまう、お金を使うことに罪悪感がある人は、「お金は生活を豊かにする」という価値観を意識的に身につけていくことで、もっと日常に喜びを感じることができるようになります。
まだ起こるかどうか分からない将来の心配から離れて、今目の前にある小さな幸せに投資し、そんな自分を褒めるトレーニングを紹介します。
★幸せ資産という考え方★
ファイナンスの世界では、収益を生み出す可能性のあるものを資産と呼びます。土地や不動産、車や貴金属などがイメージしやすいと思います。
車を買うと、代金を払うので自分のお財布からお金は減ります。
手元のお金は減ってしまいますが、資産が単純にマイナスになったわけではなくて、車という資産が増えます。
同様の考え方で、とても可愛いお洋服を1万円で買ったとします。
手触りの良い柔らかな生地で、以前から気になっていたブランドの最新デザイン。着るだけで気分が上がって1日楽しく過ごせるお洋服だったとします。
この買い物を、「また服に1万円使ってしまった・・・」と捉えるのではなくて、「このお洋服を買ったことで自分の幸せ度がアップした」と考えてみます。1万円の出費には変わりありませんが、自分の中の幸せ資産が1万円増えたことにするのです。
可愛いお洋服が、ただの服飾品以上の価値を生み出すこともあります。新しい服を身に纏って出かけるときのワクワク感。自然と笑みが溢れます。普段より少し社交的になる。誰かを誘ってみたくなる。いつもより少しポジティブになれて、前から行ってみたかったおしゃれなカフェに勇気を出して入ってみようと思う。そこで美味しい飲み物を飲む。友人と過ごすかけがえのない素敵な時間。自分がハッピーだと一緒にいる友人も自然と笑顔になる。幸福感が複利をもたらすこともあるでしょう。
ファイナンスの理論からするとちょっと無理やり感がありますが、ともかく自分や誰かの幸福度が増えたのであれば、幸せ資産が増加したという風に考えていきます。
★幸せ資産のバランスシート★
項目は、「日付、投資した幸せ資産、コメント、金額、支払い方法」です。
例)
10月1日(日付) ブーツを新調(投資した幸せ資産)
お気に入りのブーツが古くなったので同じモデルの最新カラーに新調。早く履いて秋を感じに散歩に行きたい!(コメント)
26000円(金額) クレジット(翌月末払い)
ポイント1:できれば、毎日の終わりにメモする。
難しい場合は1週間分まとめてメモしたり、思い出した時にメモする。
スマホのスケジュールにメモしておいてもいいし、お気に入りのノートに書いても良いです。
家計簿アプリを活用しても良いかもしれません。
続けられる方法で良いですが、なるべく自分がハッピーなれるように好きな色やモチーフのノート、文房具を使用するのもおすすめです。
ポイント2:なるべく細かく、どんな気持ちになったのかを書く。
例えば、新しい洋服を買ったのであれば、その洋服を着てお気に入りのカフェで友達とおしゃべりしている楽しそうな姿を思い浮かべてみる。
後々読み返した時に、その時の嬉しい気持ちやワクワクした気分を思い出せるような工夫をする。イラストや写真を混ぜても良いかもしれません。
ポイント3:1ヶ月の幸せ資産を振り返る。
1ヶ月分の幸せ資産を合計してトータル金額を算出したり、どういった幸せ資産に投資したか振り返って自分を褒めてあげます。自分の、もしくは周りの幸せをこんなに増やすことができたんだ!と自己満足に浸ります。
例えば1ヶ月の支出合計金額だけをみると「今月いつもより使いすぎたな…」と感じる時でも、メモを見直すことで「先月は頑張ったから自分にご褒美を買ったんだった」など思い出して幸せな気分になることができはずです。
クレジット明細をチェックするだけでは「ちょっと使いすぎたか〜」と罪悪感で終わることもありますが、そのうち大半は自分や周りが心地よく過ごすための投資で、結果として以前よりハッピーになれたと気づくと自己肯定感も上がるでしょう。
お金の価値観や、お金に対してどういう感情を持っているかは子供の頃の経験や、幼少期〜青年期に刷り込まれた価値観が大きく影響していると言われていますが、練習することでその価値観を変えることもできます。
何をするにもお金がかかります。どうせなら、ネガティブな気持ちではなくポジティブな側面に目を向けていきたいですね。
今日1日がハッピーになりますように。
※お金は節度を持って無理のない範囲で計画的に使いましょう。
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