業務効率化セミナー
本日は、商工会議所さんが主催してくださる【飲食店向け業務効率化セミナー】を受講して参りました。
先日も別のセミナーを受講させていただきましたし、開業以来、今年はこれまでになく積極的にそうした学びの場に出向いております。
↑以前のセミナーについて
なぜ学びに行こうとするのか?
きっと、ずっと不安なのでしょうね。
風前の灯のような店ですから。
一方で、そうした場へ出ていけるだけの自信を持つことができるようになったとも言えます。(過去8年程、出ることができなかった)
さて、今回のセミナーのテーマは、飲食店の業務効率化。
IT導入を積極的に図ろうということです。
①テーブルオーダーの導入
②キャッシュレス決済の導入
③上記2点と翻訳機能による言語対応でインバウンドも取り込む
以上のようなお話の内容でした。
またリクルートの担当者さんもお見えになっていて、Airレジなどのサービスのご案内もありました。
私が出席させていただいた目的はこちらの方にありまして、開店以来ずっと利用させているAirレジ及びAirリザーブの具体的使用方法について、リクルート担当者さんに直接質問ができるかと思ったからなのです。(こうしたデジタルなものの取り扱いに、かなり疎いのです。汗)
申し訳ないけれど、セミナーの主な内容であるITを用いた更なる業務効率化は、わたしのお店には全くもって適用できなさそうでした。
①各テーブルで、お客様のスマホよりオーダーしていただくことで、オーダーを取りに行く必要がなくなり、手間が削減できるとのことでしたが、狭苦しい当店は、わたしがお皿洗いに精を出している定位置から最も遠い客席まで、7~8歩という距離です。笑
そして、メニューブックは、メニュー数が極めて少ないにも関わらず、分厚くて手製本。注文には無駄な言葉が沢山詰め込まれていて、スマホ内には収まりません。
②キャッシュレス決済が便利で当たり前なのは承知しておりますが、当店はご不便をおかけすることを承知で、いまだに現金のみでのお会計です。そしてこれは、もう少し改善しないままでいたいと思っています。
③当店は完全予約制で営業しておりまして、しかも積極的に宣伝広告を行わない為に、インバウンド需要をこれまでに全く取り入れておりません。外国人のお客様は結構多いのですが、いずれも日本にしばらくお住まいになっていらしたりして、旅行中の方ではありません。
けれども、今回のセミナー受講中に改めて業務の効率を考えて、わたしが店内で接客中にお客様の元へ何度足を運んでいるかを数え上げてみたのです。これには新鮮な驚きがありました。
例として挙げられていた一般的な飲食店でのテーブル訪問回数が、
1.水とメニューを運ぶ
2. オーダーを受ける
3. 料理を運ぶ
4. 水のおかわりを注ぐ
5. 追加オーダーを受ける
6. 追加オーダー品(デザートなど)を運ぶ
以上のように6回ほどだそうです。
広いお店だと、この中のオーダーに関する部分をテーブルオーダーシステムにするだけでもかなり効率化が図れ、人件費の削減になるそうです。
当店でも、ご注文いただくメニューによって勿論異なりますが、最も多くあるパターンを数えてみます。
1.玄関にお出迎え。予約名の確認
2.水を運ぶ
3.オーダーを受ける
4.コースターを置く
5.飲み物のポットを運ぶ
6.飲み物のカップを運ぶ
7.ミルクとお砂糖を運ぶ
8.飲み物を注ぎに行く
9.料理を運ぶ
10.料理を運ぶ2(当店は追加オーダーはほぼ無い)
11.差し湯を運ぶ
12.サービスのコーヒーを運ぶ
13.テーブル狭いのでお皿を下げる×複数
14.テーブルでお会計 受け取る
15.おつりとレシートを渡す
店舗が極めて狭いことが幸いと、お盆やトレー、カートなどを用いずに小刻みにお客様の元へと伺っていますね。笑
これは、お客様にとって、うざいかもしれない。。反省
でも、喋るわけではないから、許されているのではとも思います。
本当は、お客様がどう感じていらっしゃるのか、顧客満足度向上の為にアンケートなどを取って、そして改善へと結びつけるのが素晴らしい飲食店の在り方なのでしょうが、、
絶対にアンケートなんかしない!!
したら、落ち込んでお店を開けられなくなってしまいそうです。
自分が思うままのことを心を込めて尽くして、それで通用しないときは潔く諦めて店を閉めようと思います。
以上。とりとめもなくなってしまいましたが、当店にとって業務効率化は、まだ見ぬ地平の果てに在りそうな感じでした。
お客様にとってご迷惑な部分で、且つ自分にとって意味を感じられないような手間であれば、なるべく削減して効率化を目指したいと思います。
一方で、開店以来目指してきたように、なるべく手間をかけて(それがお祈りのようなものに通じると思えるものであれば)、効率化の真逆を行きたいと思っています。
追伸。
リクルート担当者さんへの僕の質問は、かなり面倒みたいで、後日担当部署の方からご連絡いただけることになりました。笑