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父と息子とのDIY。

父と共に過ごす時間、既に2週間が経過しました。

朝起きて、
朝ご飯を食べて、
同じ車に乗り込んで、
一緒にDIYをして(一本の木材を支えあったりもする)、
お昼ご飯を食べて、
一緒にDIYをして(同じ壁面を手分けして塗装したりもする)、
晩ご飯を食べて、
毎晩たくさんお酒を飲んで、
そして同じくらいの時間に寝ます。

親子で、別の現場の視察。
親子で、屋根の補修。
親子で、砂壁の剥離。
親子で。
親子で。
親と子。


父は、辺鄙な山村で炭を焼く両親に経済的な負担をかけまいと、進学の夢を諦めて自衛官となり、定年するまで勤め上げた。

そんな、特殊な社会しか知らないで生きてきた人だから、若い頃の自分は父を「世間知らずな人」と思い、父のような男にはなりたくないなとまで考えていた。

バンドを組んでは音楽活動に夢中になり、ロックを気取り、髪の毛を立てて、中指も立てたり、唾を吐いたりしていた。

社会に出ても、営業マンとして頑張り、口下手でお人好しで騙されやすい父と違って、目端が利く男になってやろうと思っていた。

・・けれど、気がついたら、山登りと家庭菜園が趣味の父にすり寄るように、
アルプスの麓の森の奥で暮らし、DIYを好み、
しかも祖父が炭を焼いていたように、薪を焚いて冬を越すような生活をしている。

そして、こうしてDIYを一緒にするようになり、
父がなんとも物知りであること、
色んな経験を既にしていること、
深く、洞察をしていることを知った。


最も気軽で、最も信頼できて、
しかも趣味の合う相手。

友人の少ない自分にとって、大変にありがたいことだと思う。

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