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ヒプノセラピー〈年齢退行療法〉について
年齢退行療法では、今の課題に目を向けて…その課題に取り組む時に発生する感情を探り、過去へと戻っていきます。
初めてその“感情”になった時へ。
初めてその“体験”をしたあの場所へ。
そう。
あの時へ。
私は、
「人前で緊張する。」
これを和らげる事が出来たらと思い、セッションを受けた事があります。
最初は最近感じたその場面へ。
仕事での会議。
“会議で緊張している。”
“発言の順番が回ってくる。”
“うまく話せるかな。”
“うまく伝わるかな。”
“伝わらなかったらどうしよう。”
ゆっくりと、その場面を感じます。
そして…初めて、その感覚(緊張)を感じた場面へ。
そう、幼い頃へと戻っていきます。
小学生の時、転校をした。
緊張している。
沢山の出来事、思い、その中で…
“ちゃんとしないとイジメられる。”
次はその感覚(ちゃんとしないと)を感じた場面へ。
幼稚園。
担任の先生から、違うクラスの先生へ手紙を持っていって渡すように頼まれる。
しかし、間違ってしまった。
ちゃんと出来なかった。
“ガッカリさせてしまった。”
また…次へ。
その感覚(ガッカリさせてしまった)を感じた場面へ。
3歳。
弟が産まれていた。
お母さんに構ってもらいたいのに。
寂しい。
「弟を見てて」
とお母さんに言われた。
少しの時間だったが、弟が泣いた。
私が触ったから。
手を引っ張ったから。
泣いた弟を見たお母さんに
ガッカリされた。
そう。
私は、
「緊張」
の前に、
“ちゃんとしないと”
“ガッカリされると”
=期待に答えないと
『愛されない』
と思っていた。
ちゃんとしないと愛されない。
ガッカリされると愛されない。
愛されない怖さが、緊張へと繋がっていた。
一つの課題に対して、必ず隠れた感情があります。
最後は、その幼い私はお母さんに抱かれて安心していました。
潜在意識は、見るべき過去を運んできてくれます。
自分の頭で考えられるようなものを…想像を…はるかに超えて。
見えたものが、
正しくても、
正しくなくても、
今よりも“生きやすい”と感じる未来が来るなら、正しさなんてどうでもいいですよね。
潜在意識は知っています。
どうか、
貴方が…
生きやすい未来を
迎えられますように。