気が付いたら男しか居ない電車〜武田砂鉄.『マチズモを削り取れ』〜

(しばらく、会社でのストレスが重くのしかかり、noteを書く気力を保てなかった。今朝も気は重いが、もやもやの書き殴りで気晴らしも兼ねたい。)

男性優位社会のリアル

出勤の風景。大柄でスーツを纏った男性で埋め尽くされる満員電車。今朝は、最後に乗り込んだ女性のコートがドアに挟まれ、女性は蹲ったまま一駅を過ごし、足早に次の駅で降りていた。
通勤一つとっても、フィジカルの強さが欠かせない。ベテラン通勤者は、何の留保もなく重量の乗った鞄でタックルを決め込んでくる。私のようなヒョロヒョロは、隙間に追いやられ潰される一歩手前で拘束されて車内を過ごすこととなる。
満員電車の凄み、圧。これは社会の縮図だとも感じる。

マチズモを削り取りたい

男性性優位の圧力。武田さんの本で、再三語られることだが、男は比較優位を持っている。仕事や結婚などの重大なライフイベントのほとんどは、男中心に設計されている。ぼっとしていると、大体締めは男が取りまとめることになる。
会社の重役は大体中年男性で、関わる女性には暗黙に機嫌取りを要求されている。そのようなことをしなければ、出世も望めないなど、本当に本質的でないし、悲しい現実だ。
肉体的にも、精神的にも、男性的タフさのようなものが持つ効力は凄まじい。飲み会で一晩酒を酌み交わせる体力は、いまだに出世に最大の追い風を吹かせる重大事項であると言い切れる。仕事より家事や、プライベートを優先させると、今風だねとの薄っぺらいコメントが投げられる。本当に軽い。その軽さには、男のくせに弱っちいやつだなとの本音も透けている。
マチズモを削り取りたい。そう願いながら、おそらく今居る会社では無理なのだろうと悟っている。私はマチズモには勝てず、より良き職場に飛び立つことを願うのです。

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