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A子の結婚【ドレス選び】
A子のドレス選びのお話。
なぜか親族女性陣一同が召集されA子のドレス選びにお付き合いすることに。
【召集されたメンバー】
A子母
B子
A子父の姉(A子の相手を見つけてきた伯母)
私の母
私
私の息子(当時2歳くらい)
貸衣裳屋が用意した旧作ドレスの何十着の中から選ぶと安くなる、という制限があるプランを選択したA子。
白ドレスとカラードレスを1着ずつセレクトとのことで、まずはカラードレスから。
何着か試着する中、満場一致で「似合う!!」となったのが
【鮮やかなブルーのドレス】
他はイマイチで、ひとまず皆が大絶賛したそのブルーのドレスに決定。
次に白ドレス。
これまた何着か、型が違うものを試着し、
ウェディングドレスには色んな型があるけど、
一般的に代表的な型は私の勝手なセレクトだけど、
Aラインのドレス
プリンセスラインのドレス
マーメイドラインのドレス
じゃないかなと思う。
このラインの違いはけっこう重要で、
花嫁の年齢や体型によって似合う形が変わってくる
皆がまた満場一致で大絶賛したドレスがあった
色味は少しアイボリーがかったマーメイド形の上品な感じのウェディングドレス
A子の体型に合っていたのはもちろん、肌色、30代半ばという年齢てきにもベストマッチなドレスと思われた
真っ白なAライン、プリンセスラインのものも試着したが、これまた満場一致で、
マーメイドラインのドレス推し。
そもそも限定された中でのチョイスで選択肢が限られていたし、良いものがあるかどうか不安な面があったけど、
今回ばかりはこの節約てきなお金の使い方も賢かったよね!
良いものがあって良かった良かった
めでたしめでたし!!
・・・とはならず・・・
皆が解散したあとに、裏で大どんでん返しが巻き起こっていた!!!
A子は外面が良いため、
【A子父の姉(A子の相手を見つけてきた伯母)】
の手前、皆の意見を受け入れるフリをしていたらしい。
解散後に、自分が良いと思ったドレスに変更したとのこと。どうせ後でわかることなのに。。。
しかも、A子が選んだドレスは、私がまずこれはないなと思った、昭和感漂うドギツイカラーの真っ赤なドレス。。試着したA子を見た時に
A子の肌色、年齢を考慮しても、この色合いのレッドはないな、というシロモノだった・・・
更にメインのウェディングドレスも。
A子の体型ではもっさりした印象を受け、肌色も悪く見せる真っ白な、文字通り純白のドレス。
昔からずっと、周りの意見を無視して、自分の意見を押し通してきたA子。
今回は珍しく、周りの意見を聞くもんだな、少しは大人になったんだな、なんて思っていたら
おおまちがい
しかもそのドレス変更の連絡を店にしたのは、
A子母らしい。。。(せめて自分で連絡しろ)
そりゃまぁ、A子が主役のA子が着るドレスだからと、周りはもはや何も言えない。
似合う服より着たい服を選ぶ
もちろんその生き方も間違いではないし
自分の考えを持ち、それを貫く強さも大事だし尊いもの。
結婚式も、披露宴もやはり、花嫁が主役だから、花嫁の意見を尊重することももちろん大事。
ただ、普段着とは違う、着なれていない服を着るときこそ、客観的な意見というものは参考にするべきだと、私は思っている
晴れ舞台で本人が一番輝けるようなドレスを着れるのが一番!
このときばかりは、
『自分の意見がすべて』のA子に哀れみを覚えた。
A子からすると昔から格下の存在である私が何かモノ申せばもちろん、悪い風にしか受け取られないのが分かっていたのと、
私の母からも「A子ちゃんの結婚式だから、A子ちゃんが好きなのを着るのが一番だから」と、暗に意見をするのを制止されていた為、そのまま口にチャックをした・・・
そもそも、いくらでも制限無しでドレスを選べるだけの財力があるのに、そこをケチって、最初から制限があるドレス選び。
その中で満場一致の意見で決定したことが、A子のいつものパターンにより、あっという間に状況が覆ることに。。。
ここから破滅への道にまっしぐらになるとは、このときはまだ誰も、気付いていなかった・・・・
ワケがない!!!
私は気付いてた!!
だってドレスって、花嫁にとってかなりの重要ポイント!!
やばいよやばいよ!
ドレスが昭和だよ!!
昭和レトロっていう上級オシャレの域にいったわけじゃなく、そこだけ過去にタイムスリップしてるよ!!
ドレスだけじゃない、洋服にしても着物にしても、身に付けるものは
その人の人生をも左右する力がある!!!
それは長年、太っていた為にオシャレを諦め、体型を隠し、目立たないようなカラーをチョイスし、同じ服ばかりをルーティーンワークにし、肩を丸めて歩いていた私だからこそ!!余計にでもわかることだし、声を大にして言えること!!
オシャレや美容は、女の子たちに魔法をかけてくれる存在だ!!
その逆の世界をイヤというほど思い知っていた私だからこそ破滅が見えた!!
だからもはや【自分の意見が絶対!!】という姿勢を崩さず、
自ら地獄への道を歩いていこうとするA子の姿を、私は観察し、学ばせてもらう(ネタにする)ことにした!!
周りの人間を軽視し、身近な人間を見下している為、意見も聞かないA子の晴れ舞台はどうなっていくのか・・・