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わたしがわたしをいちばん大切にする、という、自分との約束(Engagement) vol.1


自分で自分を幸せにしてあげていますか?

「わたしに花を贈って」、と

あなたのハートが甘えてきたら、

「あなたはピンクの花が好きだよね。あ、でも白と水色も好きだった。この花屋には全部揃ってる。どれも綺麗だよ、迷っちゃうね。どうする?」

……こんな風に、こたえてあげていますか?


あら? その間は、してあげてないでしょう!

ダメですよ。もっと可愛がってあげなくちゃ❤︎

(ちゃんと出来ていたらごめんなさい。笑。小芝居に付き合って下さって有難う。)



かく言うわたしも、大好きな彼との恋愛で出口のない迷路に自ら迷い込んでいたとき、上のようなハートとのやりとりがまったく出来ていませんでした。

ハートが「さみしいよ〜!」と訴えているとき、そのさみしさは恋人にしか埋めてもらえないと思い込んでいたのです。

そうするとさあ大変、ハートのさみしいスイッチがONになった途端、恋人に助けて欲しくなってしまう。

わたしが不安になるたびにLINEで追撃されていた彼には、振り返るととても申し訳なくなります。完全に依存しきっていました。

最初は優しく誠実に対応してくれていた彼も、しょっちゅう不満を漏らす彼女の相手はだんだんしんどくなってきます。

やがて既読スルーが増えていくのも当たり前。その点に関して彼はまったく悪くありません。

わたしの関わり方が重たいことこの上なかったのだから。


段々彼との雰囲気がいいものではなくなっていって、彼の行動からお付き合い当初の熱心さが消えた時、

わたしは自分のさみしさを正当化するマズさに漸く気づき、この『重たい女』から生まれ変わるのだと腹の底から決意しました。


今、変わらなければ彼との関係が終わる。

わたしが執着しているものを捨てよう。

絶対に捨てられるわけがないと思っていた弱さを、それ故に受けることができた庇護を、諦めよう。

他人に依存するのもやめる。彼だけではなく、親にも友人にも。

感情に振り回されて泣き言や不満をこぼすのは終わりにしよう。

ーー絶対につよくなる。



昔から内観のためにオラクルカードをよく引いていたのですが、その決意を固めた直前、

ロマンスエンジェル(※恋愛に特化したオラクルカードのことです。)の『engagement』のカードが毎回のようにジャンプする、或いはスプレッドの中に現れる、束をひっくり返すとボトムカードに……という、不思議な出来事がつづきました。

安直に読むならば『engagement』とは結婚、婚約のカードです。

でもそんなことはありえません。笑

今の空気でそれはない。流石にそこまで勘違いしない!

ならば、どう言う意味で出ているカードなんだろう…?


セルフでも友人相手でも数え切れないほど引いてきたデッキだったので、リーディング全体のメッセージと照らし合わせればそのカードが何を言わんとしているのかはっきりと分かりました。

『あなたがまず大切にするべきは、あなた自身です。そのことの重要さを、このカードは伝えようとしています。ーー今、自分と約束するときです。』


ああ、と、思いました。

ほんとうだ。

わたしは全然出来ていなかった。

真実に大切にするのではなく、わたしはわたしを甘やかしていた。

愛することとは安全な場所でいることではなかったのに、いつまでも子供のように愛が欲しかったんだ……。


成長することを放棄していた自分の姿が、針のように胸に突き刺さりました。


そして、その頃よく頭の中でこだましていた、芯のある美しい友人が授けてくれた座右の銘が、愛をもってわたしを孤独の中へ放り出すべく、唐突に、必然に、響いてきました。


『出来ないことは、ただやりたくないことなんだよ。』

『だから出来ないことはないんだよ。私もやりたくないことはやらないもの。』


そう言い切った彼女の淡々とした声と清らかな横顔は、

痛いほど眩しくて、しかし、それが真理なのだとわたしに気づかせてくれました。


なら、出来るまでやるしかない。

今はやりたくなくても、出来るようになりたいのだから。


ものを複雑に考えすぎるところがある癖に、割と単純で行動もストレートだったわたしは、

強くなるんだという決意とともに、憧れていたジュエリーのお店『agate』へと駆け込みました。


だって、これから契約するんです。

自分と。あなたのことを、わたしが、一生大切にするよ……って!

まさしく婚約ではありませんか。ならば指輪が必要なのです。

わたしがわたしと交わす 愛の誓いのために。


そうして買ったのがトップにある画像のリングです。笑

笑っていいですよ。単純すぎるよって、わたしも笑っています。

けれど、この形から入った真っ直ぐすぎる願掛けが性格に合っていたのでしょう。わたしの場合、功を奏しました。


(つづきます。)





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