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我が家の女神ニャン

かれこれ14年前。
我が家に天使がやってきた。女神か♡


家の車庫で生まれていた。野良ちゃん。
車庫が開けっ放しになっていて、発情期には野良猫のラブホとして使われていた。

ある日、車庫の前から生臭い臭いが、、、


鳩?


2年くらい前に、内臓むき出しで死んでいた鳩が車庫の中にいたので(野良猫の仕業だと思われる)またそれかな?と思って覗いて見た。

前夫が出かける時に見つけ「ねー!ちょっと!早く来て!」とわざわざ私を呼んで「これ!」とちょうどいい塩梅に落ちていた造花の小さい花を死んだ鳩の頭に乗っけていた。「俺、面白いことした」と満足げな顔。

面白いけども。
「要らんことしなくていいから片付けれて」
と言うと「無理無理!俺こういうの出来ないから。早くやって」と私の背中を押す。

ゴキブリが出た時も背中を押した。
ちゃんと手で私の背中を押した。


4匹のニャンコฅ^•ω•^ฅ

車庫の奥に行ってみると、なんと!

うちの軒下に出入りしていた白猫が、空き箱の中で仔猫を産んでいた。

この白猫ちゃんは、前年に初めて子供を産んだ。何匹産まれたのかは分からないが、1匹だけ残り、その子が何故かうちに来たがっていた。

目が見えないみたいだったのに、当時3歳の娘の後をくっついて歩く姿が可愛くてたまらない♡

隣のおばさんがこの子を動物病院に連れて行って薬をもらってきて、お世話していたのだが「この子、どーしてもあんたんとこ行きたいみたいなんだわ。目薬と飲み薬渡すからやってやれて〜」とバトンタッチされた。

真っ白で小さくてほんとに可愛い。男の子。3歳の娘が「メメちゃん」と名付けた。

前夫が「動物なんて絶対ダメ!」と言うので平日の昼間だけこっそり中に入れていた。
ママ猫は絶対に入らない。懐くことは無い。

幼い命

娘をチャリの後ろに乗せて、予防接種のために小児科へ向かおうとした時。

娘がメメちゃんをナデナデしてから出発。
後ろからメメちゃんがピョンピョン跳ねながら追っかけてくる。

一旦戻り「メメちゃん、危ないからね。すぐ帰ってくるから、ちゃんと中にいるんだよ。ママもメメちゃんのことちゃんと見てて」と伝えて出発。

1時間も経たずして戻ってきた時に。

家の前の下水溝の網の上でパタンと横たわるメメちゃん。真っ白い、、、ピンクの耳も、、、

ぶつかったとか轢かれたとか、怪我のあとはなく、綺麗に眠るように横たわっていた。

「きっと、ちゃんと最後の挨拶に来たんだね」と娘と2人でしばらく大号泣していた。

2人一緒なら寂しくない

隣の家には常に動物がいた。
カラスでもトカゲでもなんでも好きな、いっつも大声で笑っている楽しいおばさん。

その頃は保護施設から引き取った8歳のゴールデンレトリバーがいた。
この子は、1年前に引き取られた。

このワンちゃんは、心臓と肝臓が悪くて余命宣告されていたという。
こんな病気だらけの犬は要らないと、前の飼い主に捨てられたそうだ。

隣のおじさんとおばさんは、自分たちも年寄りだから、この子の最期を看取ってあげたいと連れてきたんだと言っていた。このワンちゃんにとっても最後に愛してくれる人の元へ来れてよかった。


とっても優しくて穏やかなワンちゃんで、ちっちゃいメメちゃんがじゃれて遊んでいるのを優しく相手してくれていた。


「メメちゃんが死んじゃった(号泣)」とお隣さんに報告に行くと、誰もいない。ワンちゃんもいない。

帰ってきてからまた行ってみると

「さっき病院で息を引き取ったんだわ。最期見届けてやれんかった。そんなんだったら家に居させてやれば良かった」

とおばさんは泣いていた。

「メメちゃんと仲良しだったから、一緒に逝ったんだわね。一緒なら寂しくないね」

とおじさんと話していた。

女神誕生

「次に産まれたら絶対にちゃんと飼うからね!文句言わせないから!」と娘に宣言。

4匹皆女の子。車庫に猫砂を置き、餌をあげてていた。ママは懐かないが、2匹だけ私の肩に上がってきたりして懐いていた。

ある日、母猫は子供を連れて住処を移動していた。

町内は野良猫の糞害で何年も問題としていたので、野良猫を減らすためにも捕まえたい。

懐いていた2匹だけ確保して家の中に入れていた。

行くべき所へ行く


猫大好きな生協のお兄さんが
「同僚で猫欲しいって人がいるから一匹もらっていい?」と連れていったのが写真の『ミル(美瑠)』ちゃん♡

もう一匹はアメリカンショートヘアみたいな毛並みだったので「アメ」ちゃん。安易。

ミルちゃんは大人しくて飼いやすそうだからと連れていったのだが、上の娘が

「なんでミル連れてったん!ミルの方が良かったのに!返してもらってよ!」と大暴れしたので、生協のお兄さんに電話して戻ってきてもらった。

「この子、こんな大人しいのにずっと泣いてたよ。ここにいたかったんね。ごめんね」って。

アメちゃんを引き取ってくれた家でも可愛がってもらっていたのだが、そこの親戚がアメちゃんに会って「こんなに可愛い子、どこ探してもいなかった!どうしても欲しい」と何度も嘆願されたそうで、その親戚の方に引き取られた。


ありがとう♡♡♡♡♡


あれから14年と4ヶ月弱。

私がメニエールで寝込んでいた時にはずっと傍にいて、トイレにもついてきて。
今も毎日私の上に乗る。

娘のことを妹だと思っているみたいで、慰めたり叱咤したり(笑)

泣いていれば傍でじっと見つめてくれる。

全部わかっている。人には分からないことを。

永遠の赤ちゃんであり、天使であり、女神。

飼い慣らさせているのは私と娘の方なのだ♡


追記
お盆だからかな。こんな記事書く予定無かったんだけど。
メメちゃんが帰ってきたのかな♡

朝から泣きながら書きました♡


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