鵞足炎の発症メカニズムと臨床評価アプローチ
鵞足の解剖学図1 鵞足の解剖学
1)より画像引用
鵞足とは、脛骨粗面の内側で扇状に広がり薄筋腱、半腱様筋腱、縫工筋腱が付着する部位をいいます(図1)。その形状が鳥の足に似ていることに由来します。
鵞足の深層では半膜様筋腱²⁾が付着しています。
鵞足構成筋は、下腿筋膜³⁾に付着します。腓腹筋の筋力が低下していると、鵞足構成筋が過剰に収縮して下腿筋膜の緊張を増強させて腓腹筋の筋力低下を代償し、鵞足炎を惹起する³⁾とされています。
鵞足構成筋と脛骨近位部にある膝内側側副靱帯