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<なつみの本紹介> #7 カフーを待ちわびて/原田マハ

あらすじ

 もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁を連れてきたのだ。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。

感想

 夏になると無性に海に行きたくなりませんか?それと同じで、夏になると無性に南の島を舞台にした小説を読みたくなります。そこで今回買ったのが、この本でした。この作品は海の風景というよりも、海と絡めた登場人物たちの心の動きに重きを置いて描かれていると感じました。不器用な明青の恋愛模様に目が離せません。真夏の島での恋愛はやっぱり憧れますね。

 物語の中で、島のリゾート化計画が進められます。最近よく聞く話ですよね。ついこの前までやっていたドラゴン桜もこんな内容でした。この手の話では必ず、計画を進める企業と、地元住民の対決の内容になります。どちらかというと僕は住民側を応援します。笑 実際に自分の住んでいる家から出て、他の土地に引っ越せと言われたら嫌です。僕は自分の住んでいる町が好きなのでなおさらです。大学の友達にいくら田舎と馬鹿にされても、地元が好きです。何が言いたいかっていうと、自分の愛する景色はいつかなくなってしまうかもしれないということです。すべての物事には終わりがあります。それを終わらせないために動かなければならない時が来るかもしれません。その時にどう動くかということを今のうちから考えておくのもいいかもしれませんね。

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