#410【出版の裏側】他社本研究『タキミカ体操』（瀧島未香・著）
このnoteは2022年６月７日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル｜知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。
土屋：フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める、土屋です。今日は「他社本研究」ということで編集部の森上さんと寺崎さんとお伝えしていきます。どうぞよろしくお願いします。
森上・寺崎：よろしくお願いします。
土屋：早速ですが、「他社本研究」ということで、今日は何の本を？
森上：そうですね。これは私の方から。日本最高齢インストラクターと言ったら、ピンとくる方もいらっしゃると思うんですけど、90歳の瀧島未香さん、タキミカさんの『タキミカ体操』という本がサンマーク出版から出ておりまして、そちらの本を読ませていただいて、「他社本研究」をさせていただいた次第なんですけども。
「登場感」ある存在のインパクト
森上：こちらの本はもちろんフィットネス、体操のやり方が書かれているんですけど、僕が「これはいい本だな」と思ったのが、タキミカさんの人生哲学とか、日常の過ごし方についての考え方とか、そのあたりが半分以上書かれているんじゃないかな？普通の実用書とはちょっと違っていて、読んでいてもすごく為になるというか。心のトレーニングになるというか。そういう感じの実用書の作りで、すごく共感できましたね。こういう作り方があるんだなっていう。だから、普通の実用書とは訳が違う。カバーのデザインもすごく・・・。
寺崎：インパクトあるよね。
森上：インパクトもあるけど、“ザ・実用書”っぽくなりすぎているのはもったいないなって感じが・・・。
寺崎：あー。デザインがね。
森上：そう。内容からすると半分は“ザ・実用書”なんだけど、残りの半分は読ませるというか、そのあたりがあったので、サブタイトルに「“心まで若返る”生き方レッスン」ってあるけど、そこの部分の香りがカバーのデザインにもう少し出てもよかったんじゃないかなって。「何でお前が偉そうに言うんだ」って感じですけど・・・。読者視点から言うと、ちょっと思いましたね。それでも、売れていますからね。
寺崎：「“戦時中のバケツリレー“しか運動をしたことのなかった。」
森上：（笑）。
寺崎：「87歳でフィットネスの指導者としてデビュー」、それだけでもインパクトあるなー。
森上：インパクトありますよね。もう存在自体にインパクトがすごくありましたからね。この方の登場感にはすごいものがあったんですけど。そういう意味でも、面白い作りって言ったらあれだけど、勉強になる作りでした。それこそ、サンマークさんで出されている『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』、あの時の製本方法で作られているので。あれはちゃんとパッと開くんだよ。
寺崎：本も開脚できるってわけね？
森上：そうそうそう。片手で抑えておく必要がない。
寺崎：タキミカさんも開脚しているね。
森上：している！している（笑）！でも、やっぱりいい意味で癒されるよね、この人の存在というか。ここにもあるけど、「年齢なんてただの数字だ」「何歳からでも挑戦できる」って、そのへんの心の持ちようというか、彼女が言うと説得力もあるし。
書店やアマゾンでの反応
寺崎：読者の年齢層は何歳くらいだろうね？
森上：紀伊國屋さんのデータでバーっと見た感じだと、50代かもしくは、30、40代が多いんだよね。でも、50代以上でまとまっていて、それ以上はわからないから。
寺崎：ざっくりしているもんね。
森上：そう。購入者別の年代が。だから、そこはなんとも言えないんだけども、多分自分の親にも読ませたいという子どもが・・・、子どもって言っても30代とかね。
寺崎：お父さん、お母さんにね。あと、おじいちゃん、おばあちゃんにとか。
森上：そう。そういうのはあるかもしれないね、購入者層としては。結構その比率は高いと思いますね。
寺崎：アマゾンレビューもすごい！155件ついていますね。
森上：ねー。これは12月に出ていますね。こういうスターの発掘と、捕まえてくるのはさすがサンマークさんだなと思いますね。
寺崎：初版部数をすごく積んだなんていう話を風のうわさで聞きましたけどね。
森上：うん。そういう意味ではやっぱり存在感があったんじゃないかなとは思いますね。そんなところでしょうか？
土屋：はい。ということで、今日はサンマークさんから出されている『タキミカ体操』を取り上げてみました。ぜひ気になる方は読んでみてください。
森上：URLを貼っておきますので、お読みいただけたらうれしいです。
土屋：はい。今日はここまでということで、森上さん、寺崎さん、ありがとうございました。
森上・寺崎：ありがとうございました。
（書き起こし：フォレスト出版本部・冨田弘子）