【フォレスト出版チャンネル #50】脳科学|無意識は鍛えることができるのか?
このnoteは2021年1月22日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。
無意識にアプローチして人生を変えていく
今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。今回は「無意識・潜在意識は鍛えることができるのか?」をテーマに、お送りいたします。今回のゲストはフォレスト出版編集部の寺崎さんです。寺崎さんよろしくお願いします。
寺崎:よろしくお願いします。
今井:早速、今日のテーマなんですけれども、そもそも「無意識」って意識出来ないから「無意識」だと思うんですけど、これって鍛えられるものなんですか?
寺崎:そうなんです。鍛えられるんですよ、結論から言うと。梯谷幸司さんの『無意識を鍛える』という本があるのですが、その中で「無意識にアプローチして、人生を変えていく」、そういう具体的なワークがたくさん収録されているんですけども、今回はそのうち3つのワークを紹介しようかなと思います。
今井:3つも!ありがとうございます!では、さっそくお願いします。
あなたは何のために歯を磨く?
寺崎:本の中で、ある社長さんの話が出てくるんですよ。その社長さんが1ヶ月半で急激に売り上げを伸ばしたんですって。その人が何をやっていたかと言うと、寝る直前と起きた直後に、本当の自分の記憶を思い出す作業って言うんですけど……。
今井:本当の自分の記憶?
寺崎:はい。本当の自分、つまり自分が理想とする自分です。「今日も一日、こういう自分として生きるぞ。本当の自分に近づいていくぞ」っていうふうにつぶやいていたんですって、毎朝、毎晩。
今井:へー。
寺崎:そうするとお金が集まり始めて、売り上げが伸びていったという具体的なエピソードがあるんですけど、これってやっぱり無意識に働きかけているらしいんですよね。
今井:なるほど。
寺崎:例えば毎朝、歯を磨くじゃないですか。佐和さんは歯を磨く時、何のために磨いていますか?
今井:そうですね。朝起きた時は、夜中に口の中に雑菌が溜まってトイレの便座より汚いという話を聞いたので、すっきりさせたいみたいな気持ちで磨いています。
寺崎:なるほど。普通は「歯を磨かないと息が臭いから、みんなに迷惑をかける」とか、「磨かないと気持ち悪いから」とか言うんですけどね。これがまずいんですよ。これらは問題回避型といって、日常生活、人生がうまくいかなくなってくる原因なんです。
今井:でも歯を磨く目的って他になくないですか?
寺崎:それが、あるんですよ。
ワーク①行動の生活戦略を見直す
寺崎:これが1つ目のワークなんですけど、問題回避型ってのは、ずっと問題を回避しようとし続けるから、見えない何かに振り回されちゃうんですよ、人生が。
これをやっていくと、無意識はどんどんダメージを受けてしまうと梯谷先生はおっしゃっています。まず一つ目のワークは、一日のこういった行動、歯を磨くとか、そういった行動を生活戦略っていうんですけど、それを見直すワークをやります。
今井:生活戦略を見直すワーク?
寺崎:例えば先ほどの「歯を磨く」だったら、日常の行為、歯を磨く、その目的はなにか?息が臭いと嫌だから、気持ち悪いからって言うのを、全部細かく一日の行動を何の目的を持ってやっているかっていうのを書いていく。
今井:まずは書き出すわけですね。
寺崎:そうです。
ワーク②新しい目的を付け直す
寺崎:で、次に2つ目のワークですけど、その日常にやっていることに新しい目的を付け直すワークっていうのがあるんですよ。
例えば歯を磨く目的は「口の中が気持ち悪い」からに対して、新しい目的を付け直す。例えば、「歯を磨くと脳に刺激が与えられる」。そして、「脳に刺激を与えるから新しいアイデアが沸きやすい」。だから、「新しいアイデアが湧くことによって、自分のビジネスが拡大して、自分がやりたいことを全うできる。そのために歯を磨く」と。
今井:歯磨きからビジネスの発展まで!!
寺崎:そうなんです。
今井:そこを結び付けていくんですね。
寺崎:そう。例えば、新聞も毎日読むと思うんですけど、それも「新聞を読まないと時代に遅れる」からとか、「話題についていけなくなるから」という理由で読むのは”問題回避型”で”他者基準”だからうまくいかないんです。
でも、これを「新聞を読むことによって、世の中で起きていることを認識する」「世の中に起きていることの背景を推測するところから、世の中の人が何を求めているのか、他の人がまだ気づいていない原因を洗い出して、それをビジネスにつなげて新しい世の中を作っていくんだ!」「そのために私は、新聞を読む」とするわけです。
今井:かっこいい(笑)!
寺崎:こうやってつぶやいていくと、無意識の動きが全く違ってくるんだそうです。
今井:確かに全然変わってきそうです。
寺崎:だから、仕事行く時もそう。ちょっとめんどくさいけど、生活のために仕事するんじゃなくて、「いい仕事をして、世の中の人を喜ばせてあげるぞ!」とか。学校に行くときも、親に叱られるから学校に行くんじゃなくて、「たくさん勉強すれば人生が豊かになる。だから学校に行こう!」とか。この一瞬で変わると著者は言っていますね。無意識を変えることによって。
今井:でも、本当にめんどくさい、心底めんどくさいって思っている人も、「いや、めんどくさいと思っちゃダメだから、会社に社会貢献のために!」みたいな感じで、無理やり思ってもいい感じなんですか?
寺崎:それはトレーニングですね、きっと。
今井:なるほど。
寺崎:タイトルにも「鍛える」ってあるので、やっぱり肉体のトレーニングと同じで。
今井:確かにいきなりボディビルダーにはなれませんもんね。
ワーク③毎日のつぶやきを意識する
寺崎:そうです。このつぶやき、今のめんどくさいなぁとかって言うつぶやきも要注意です。もう1つ面白いエピソードが本の中に出ているんですけど、著者の梯谷さんが独立した時に同じ時期に20代で独立した社長さんがいるんですけど、その人は一部上場企業にその会社を育てたんですよ。
で、その人とある日、喫茶店でコーヒー代を割り勘で支払うことになって、それぞれ500円ずつ払ったらしいですよね。そしたら、レジでその社長さんブツブツしゃべっていたらしいんですよ。
梯谷さんはうまくいっている人の行動パターンとか考え方を研究するのが仕事なので、「社長、今何かつぶやいていましたよね?」って聞いたら、「今から私はこういう生きる目的を達成するために、そしてこういう今年の数値目標を達成するためにコーヒー代500円を払う」って呟いていていたらしいんですよ。
今井:コーヒー代500円に人生の目的を重ねている。
寺崎:さすがに梯谷さんも鳥肌が立って、「そんなことを毎回やっていたんですか?!」って言ったら、「いや、この仕掛けがなかったら今の俺はないね」って言ったらしいです。
今井:逆に!?
寺崎:「なんかうまくいきそうだ」っていう”感覚”が重要だというように梯谷さんは言っています。で、その感覚が現状を作ると。
今井:なるほど!実際に今と過去とうまくいっていないから、これからもうまくいかないっていうんじゃなくて、ただ単にうまくいきそうだっていうようなことを先に思っておくと、現実が後からくっついて来るみたいな感じなんですね。
寺崎:はい。
今井:では、ここまで3つのワークですね。
1つ目が、一日の行動生活戦略を見直すワーク。歯を磨く時にどんな目的で歯を磨いているのかをはじめ、自分の生活の中で、どんな目的でやっているかっていうのをまず洗い出していくワークですね。
2つ目が、日常でやっていることに新たな目的を付け直すワーク。例えば問題回避型とか他人の目を気にした行動をしていた場合、新たにそうではない目的に意識的に変えていくというワークですね。
で、最後にコーヒーの社長のように、毎日のつぶやきを意識するワーク。というわけで、3つのワークをお届けしてきたんですけれども、寺崎さん、更にもっとおすすめのワークってあったりしますか?
税金をしぶしぶ払うとお金持ちになれない理由
寺崎:ワークとまでは言わないと思うんですけど、例えば税金とか公共料金って嫌じゃないですか?
今井:めっちゃ嫌です。
寺崎:消費税も上がると嫌じゃないですか?
今井:やめてくれー!って思いますね・・・。
寺崎:僕もそうなんですけど、これもよろしくないらしいんですよ。しぶしぶ払うのか、喜んで払うのか、ここに大きな違いが生まれるらしくって。
どういうことかと言うと、「税金は払いたくなくても出ていく。公共料金も払いたくなくても出ていく」っていうのは、イコール「お金というものはコントロールが効かないものだ」というふうに無意識に刻まれるんですって。
今井:そうなんですね・・・。
寺崎:人ってやっぱりコントロールが効かないものは嫌だから排除しようとするじゃないですか。結果的に、お金はコントロールが効かないイコールめんどくさいものだから排除しようって・・・。
今井:えー!!お金ごと排除されちゃうんですか?
寺崎:そう!やばいでしょ!
今井:やばいです!
寺崎:大半の人は無意識のこういった作用が働いて、お金が入ってこなくなっちゃうっていうんですよね。ところが、先ほどの一部上場企業を創った社長は違うんですよ。どうやって考えるかというと、「私はこういう目的のために税金を払う。こういう目的を達成するために、こういう今年の数値目標を達成するために、この公共料金や税金を払う」と。そうすると脳は「その目的を達成するために払うんですね。また1歩進みましたね」って認識をする、と。ここが貧富を分ける原因だと。
今井:なるほど。どうせ払うんだったら喜びをもって払うみたいなかたちで、しかも脳にもお金はコントロールできるものだって言い聞かせて、お金が入ってくる仕組みにした方がいいような気がしてきました。
寺崎:問題回避型をやめて、ちゃんと目的をつけて払う習慣をつけると、例えば今から「〇〇のために払う。〇〇をやるために味噌ラーメン800円を払う」ということを、2~3週間やってみると、信じ込みが変わってくるから人生が好転していくという・・・そういう無意識の鍛え方ですね。
今井:なるほど。無意識に、無意識なだけに本当に振り回されてきたような気がします、今までの私。税金やめんどくさいなーとか。
寺崎:そうですよね。この本は、こういったワークもふんだんに盛り込まれていて、某レビューに「何十万円のプログラムの価値がある!」と絶賛してくださった読者さんもいて。
今井:嬉しいですね。
寺崎:はい。なので、かなりオススメです。URLのリンクも貼っときます。
今井:ありがとうございます。ぜひVoicyをお聞きの皆さんも簡単な事ですので、実践していただけたらと思います。今日は「無意識を鍛える」をテーマにお届けしました。今回ご紹介した書籍『無意識を鍛える』、興味を持った方はぜひチェックしてみてくださいね。本日は編集部の寺崎さんにお越しいただきました。寺崎さん、どうもありがとうございました。
寺崎:ありがとうございました。
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)
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