1年後、人生にライフシフトを起こす習慣
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
注目の音声メディア「Voicy」で、再生回数1500万回以上のトップパーソナリティとして知られるワーママはるさんをご存じでしょうか?
勝間和代さん、ちきりんさんに続く、ワーママ界の新カリスマとして注目されています。私は元々、はるさんのVoicyチャンネル「ワーママはるラジオ」のヘビーリスナーでした。
▼Voicy「ワーママはるラジオ」
弊社も昨年11月16日にVoicyで「フォレスト出版チャンネル」を立ち上げたのですが、その立ち上げ準備でもいろいろアドバイスをいただいた方でもあります。
▼Voicy「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」
はるさんの人気の秘密は、多くの人が抱える悩みに対して、今まで培ってきた経験や知識、知恵を基に、徹底的にリスナー目線でロジカルに解決策を提示してくれる点にあります。「リスナーの男女比がほぼ半々」という点も人気の理由がうかがえるでしょう。
そんなワーママはるさんの新刊が4月13日に発売されます。
テーマは、タイトルどおり、「人生100年時代に向けて、自らの人生をライフシフトする習慣術」です。
ライフシフトとは、「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」。変化の激しい時代、今までの人生戦略の方向転換が必要です。人生にライフシフトを起こすことが求められています。人生100年時代が叫ばれてしばらく経ちますが、コロナ禍が前倒しにした感もあります。
変えようとはいっても、では具体的に、どのようにライフシフトすればいいのか? どのような人生戦略を立てて、生きていけばいいのか?
そんな自らの人生をライフシフトするために必要な重要エッセンスを、ロジカルに習慣術としてまとめたのが本書です。
今回は、本書発売に先立ち、本書の「はじめに」(まえがき)と「目次」を全文公開します。
*
はじめに
「ライフシフト」。あなたはこの言葉を耳にしたことはありますか? この数年、使用される機会も増えました。
Google の検索ボリューム(検索された回数)では、毎月4400回も検索されています(ubersuggest 調べ)。ちなみに、私の属性「ワーママ」での検索ボリュームは3600回/月ですので、いかに「ライフシフト」が認知、注目されている言葉か、おわかりいただけると思います。
もともと、2016年刊行の世界的名著『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)で爆発的に有名になりました。同書のサブタイトルには「100年時代の人生戦略」とあり、「私たちがこれからをどう生きるのか」を真剣に考えていくためのヒントが詰まった1冊です。国内でも35万部も売れた本ですので、手にされた方も多いのではないでしょうか?(私もすぐ読んだクチです)
ライフシフトの意味は、「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」です。
「教育 → 仕事 → 引退」の3ステージの時代から、長寿化により、ステージの移行を数多く経験する「マルチステージ」の人生が到来する、今からどう「変化」するのか? と問う内容に「ぐぬぬ」と考えさせられました。
・金銭的な価値に換算される「有形資産」と、家族や友人関係、知識、健康などの見えない「無形資産」のバランス。
・生涯、ステージ(教育 ↓ 仕事 ↓ 引退)の移行を繰り返す「変身」を続ける覚悟。
・「会社中心の人生」から「自分中心の人生」へのシフト。
読み進めるほど、「何を大切にし、人生の土台にするのか」の問いに向き合わざるを得ない。自らの人生戦略を考え直すきっかけになった人も多いのではないでしょうか。同書で書かれている内容や考え方は、実に説得力と納得感があります。
ただ、制度や環境が違う日本に生きる私たちには、実践が難しい。
読んだものの……、危機感は感じたけれど……。う〜ん。
親、妻、女性、ビジネスパーソンと「複数の顔」を持ち生きる私は、この戦略を具体的にどのようにして日常に落とし込んでいけばいいのか? と、戸惑いも感じました。そこから、手探りではありますが、私なりに情報を集め、実際に5年ほど実践してみました。
「試行錯誤」というやつです。うまくいったものいかないもの、全てを飲み込んで、結果的には人生の血となり肉となり、現在、私は「教育 → 仕事 → 引退」の3段階から離脱して、「マルチステージ」を歩み始めることとなりました。私なりの「ライフシフト」が起きたのです。
よくご質問いただくのが「普通の会社員が、どうやってその思考法を身につけたのか? どんな行動をしているのか?」です。
私は「特別変わったこと」はしていません。
シンプルに「人生の変化」で重要なポイントを探す、そのボタンを押してみる、を繰り返しただけです。
本書では、結果的に「マルチステージ」を歩み始めた私自身が行なった思考法や実践法を、今まで培ってきた経験や知識、知恵を交えながら、皆さんと同じ視点からまとめてみました。具体的には、「仕事」「人間関係」「子育て」「お金」「学び」の5つのテーマでお伝えします。
***
申し遅れましたが、自己紹介をさせてください。私は39歳のワーキングマザーです。新卒から外資系メーカー勤務。30代で結婚、二度の出産(不妊治療)を経て、現在は4歳と8歳の男児母です。ワーママ歴は8年目。社内最年少マネージャー昇格など(当時)、いわゆるバリキャリ路線を歩んでいましたが、出産後、一気に「キャリアの迷い子」へ。子育てとの両立で思うような仕事ができず、「果たしてこのままでいいのか?」と葛藤の日々。かといって、ゆるキャリ路線でもない。しなやかな「キャリア」と「人生」を歩みたい――。
そんな一心で、30代半ばから「100年時代の人生戦略」を深く意識し行動を始めました。具体的には、複数の収入経路をつくる(不動産賃貸業、発信業、ヨガ事業)、キャリアを再考する(40歳定年説、夫婦キャリア、学び)、思考を変える(モノの見方、仕組み、子育て)などを実践しています。
現在は、マルチステージの「人生の学び直し」、サバティカルタイムを取得するまでに変化しました(本書「第5章 学びの習慣」参照)。
そんな私が培ってきた経験や知識、知恵は、これまでにも、音声メディアVoicy(https://voicy.jp/channel/862)、note(https://note.mu/waamama/m/mc1a730eab2a1)やブログ(https://www.wa-mamaharu.com)、各種SNSなどで発信してきました。今回は1冊の書籍として体系化し、「これからの人生をライフシフトするための習慣術」をテーマにまとめました。誰もが実践可能な、家庭もキャリアも、賢くしたたかに楽しく続ける人生戦略です。
具体的には、各章で次のようなことをお伝えします。
◎第1章 「仕事」の習慣
バリキャリでもゆるキャリでもない。でも、キャリアをつないでいきたい人の習慣です。「仕事」と「家庭」を分けずに、夫婦で「家族」の共同経営者となり、キャリアを見つめる具体的な戦術について記載しています。
◎第2章 「人間関係」の習慣
マルチステージ時代では、ライフステージごとに変化する価値観に合わせて「人間関係」も変化します。100年時代の観点で、人に幸福感をもたらす資産をどう築くのか、家族の幸福度や自己分析からまとめています。
◎第3章 「子育て」の習慣
100年時代を生きるなら、親も子も「未知の活動に対する前向きな姿勢」が重要な意味を持ちます。子どもたちは「マルチステージ」を行ったり来たりする未知数世代。私たち親世代が持っている、無意識の行動を見直し、子育てに生かすエッセンスをまとめています。
◎第4章 「お金」の習慣
有形、無形資産の管理、バランス力をつけるためのお金の習慣です。資本主義社会の中で、有形資産をどう生かすのか、どうつくっていくのか、死ぬまでにどう使うのか、思考方法について記載しています。
◎第5章 「学び」の習慣
生産性や所得、キャリアの持続性に役立つ無形資産「学び」についての章です。
「生涯、学ぶ」は、「変化」に柔軟に対応するためのキーアクション。仕組みを見直し、自ずと学びたくなってくる、学びを最大化するためのコツをまとめています。
なお、各章の冒頭(章トビラ)にあるQRコードを読み込むと、その章に関連した音声コンテンツを無料で聴けます。「ながらインプット」にぜひご活用ください。さらに、本書巻末ページにも無料プレゼントをご用意していますので、併せてチェックしてみてください。
この本は、著名な人が書いた「ライフシフト」や「習慣化」の本とは違います。普通の共働き会社員の私が、「人生100年時代、何を準備していくのか?」と思い、具体的な試行錯誤を積み重ねたことから始まっています。
私と同じような境遇の人たちが、「自分の人生」を主体的に過ごす「知恵」として使える習慣になればうれしい限りです。あなたの「ライフシフト」を起こすべく、一緒に読み解いていきましょう。
目次
はじめに
第1章 「仕事」の習慣──夫婦は共同経営者、自分のキャリアを大切に
◆仕事も100%、家事も100%なんて、誰もできない。だから……
共働き夫婦の苦悩とは?
家庭内のフリーライドが、家庭内にヒビを入れる
夫婦は共同経営者である──「ファミリーキャリア」のススメ
夫婦でお互いのキャリアビジョンを知る
キャリア形成で持っておきたい「トレードオフ」思考
◆キャリアの「マイものさし」を持っておく
譲れない価値観を「見える化」
「ライフワーク」と「ライスワーク」の交差点を探ってみる
キャリアの「マイものさし」のつくり方
キャリアの「マイものさし」が思い浮かばない人へのヒント
◆ワーキングマザー生活こそ、「生産性向上」最強の筋トレである
「仕事力」が落ちたのではなく、○○○を変える分岐点に来た
「横型のリーダーシップ」をつける絶好のチャンス
これからのダイバーシティ経営時代に求められる能力
◆ワーママ必須スキル「属人化防止術」を使いこなす
育児は、3種の労働を一度にこなす重労働
「属人化防止力」を身につけよう
家庭でも役立つ「属人化防止」のコツ
「属人化防止術」をうまく回すには?
「感覚的マネジメント」と「行動マネジメント」を使い分ける
◆仕事力を落とさない「分解」目線を持つ
「仕事力が落ちた」と感じるバッドサイクルから抜け出すために
4つの質から考える生産性を上げるコツ
①ゴールを重視する──結果の質
②「なぜ」を使って視座を上げる──関係の質
③枠や制約をうまく使う──思考の質
④タスクを細かくするクセをつける──行動の質
第2章 「人間関係」の習慣──ライフステージに合わせた思考法
◆家族の幸福度を上げるために、家事の効率化の前にコレをやる
手段から入るとうまくいかない理由
家事効率化を実現する仕分け法
外注がムダかどうかは、時給と価値で判断
満足度を下げるものは、「やらない」仕組みづくり
「効率化」より「家族の満足度」を上げる仕組みづくり
夫婦は、家事分担より役割分担
◆家族のミッションが、夫婦仲を良好にする
「終身雇用制度」の崩壊は良いニュース!?
私が第1子出産後、「やっておけばよかった」と思ったこと
夫婦が見ている方向を同じにする──「家族のミッション・ビジョン・バリューの作成」
夫婦で、キャリアの方向性を決める──「夫婦でのファミリーキャリアをすり合わせる」
夫婦仲を良くする切り札「可処分時間を平等にする」
◆「思考グセ」を捕まえて分解すると、人間関係の悩みが減っていく
「〇〇であるべき論」に囲まれやすい日本のワーキングマザー
「自動思考」の罠から脱する
「事実」と「感情」を分解する──自分の「思考グセ」の捕まえ方
◆「サードプレイス」が人間力をつける
現役のうちに、新たな肩書きをつくる
サードプレイスを持つメリット
分人思考を持つメリット
分人ロールモデルを設定する
分人が生まれる「サードプレイス」の選び方
◆自分のご機嫌を自分で取れる大人になる
機嫌がいい人の共通点
機嫌良く過ごすための3つの条件
「良し悪し族」ではなく、「好き嫌い族」になる──機嫌良く過ごすためのコツ①
「加点方式で物事を見るクセ」をつける──機嫌良く過ごすためのコツ②
ストレス解決用アクションを持つ──機嫌良く過ごすためのコツ③
「ご機嫌リスト」のつくり方
機嫌がいいと、「信頼残高」が貯まる
第3章 「子育て」の習慣──親も子も自立する関係
◆無意識の習慣を見直すと、子どもは自立する
誰もがなりうるかも!?「召使いママ」とは?
なぜ「召使いママ」になってはいけないのか?
「召使いママ」にならないためのキーワード
召使いママ「予備軍」かも!? と思ったら
わが子の自立を促すコミュニケーション術
子どもにかける手は少しずつ離す
◆わが家の「子育ての指針」を具体的に決めよう
わが子の将来のためにできることは何?
子育て指針に「宇宙飛行士選抜基準」がおすすめの理由
「わが家の子育ての指針」を持つメリット
◆20歳を過ぎてもできることは幼児に教えない──「ながら知育」と「差異化」のススメ
知育商法に振り回されないで!
多忙な共働き家族こそ、生活に溶け込む知育方針を持つ
子どもの「『知る』が楽しい」の土台づくり
◆「18歳になったら子どもを社会に還す」発想を持つ
子育ての全責任は、やっぱり親にあるの?
家庭の「心理的安全性」とは?
親がわが子にできる1つのこと
公園でわかる、親が持っておきたい視点
将来、親子でお互いの人生を尊重し合える関係になるために
◆子育ての「罪悪感」や「すべき」を捨てるコツ
見えない「世間の声」を気にしすぎない
自分の中の「アンコンシャス・バイアス」に気づく
「罪悪感」や「すべき」を感じないようになる秘策──「分ける」
第4章 「お金」の習慣──家族と自分のために経済的自立を目指す
◆家計の「把握とスリム化」は、夫婦の共有目線で決まる
「家庭の収支」を夫婦間で共有できている?
「家庭の収支」共有と注意点
「お金の使い方」の方向性を決める2つのポイント
家計のミニマム化──「お金の使い方」の方向性を合わせるポイント①
「支出の罠」を避ける──「お金の使い方」の方向性を合わせるポイント②
◆ワーキングマザー的資産運用
リスク・リターンを決める
あなたが持つ手札は何? 自分に合った投資法を探す
時間を味方につける投資法
お金を増やしたいなら目的を決める
目的を考えて、投資法を選ぶ 187
◆収入5%の自己投資が、稼ぐ力をつける
「お金の不安」が厄介な理由
若いときから使うのは、将来的に効率のいい投資
自己投資と資産運用は似ている
「攻撃力=稼ぐ力」を高める自己投資の選び方
自己投資にかける時間と費用の目安
自己投資は、いずれ大きなリターンになる
自己投資で失敗しても、絶対に残るもの
◆人生で自由な選択をするためにも、2つ以上の収入経路を準備
「共働きの継続」は、最高のリスクヘッジ
「2つ以上の収入経路の確保」を考える
働き方には2種類ある
「労働集約型」以外の収入経路を準備すべき理由
本業以外の収入経路のつくり方
「フロー型」と「ストック型」の収入経路を考える
◆お金に使われないための心得
地位財は、浪費の典型例!?
要注意! 結婚後に自己投資が止まりがち
「未来への不安病」にかからない方法
無駄使いは、〇〇がないから
しかるべきときに使う! 人生における投資も忘れずに
第5章 「学び」の習慣──人生を豊かさを決めるエッセンス
◆学ぶ気力と学びの継続を生み出す3つの条件
育休中に「学び」たいと思うあなたへ
学ぶために必要な3つの条件
余裕の「順番」が学びの習慣をつくる
◆努力の娯楽化が、これからの人生を変える
時代が生涯「学ぶ」ことを求めている
「大人の学び」の定義
「大人の学び」を継続させるコツ
「努力の娯楽化」を実践する身近な人
あなたの「好き」の見つけ方
◆人生100年時代、「職業人生は、人生に二度やって来る」に備えよう
自分たちの「生活」に合わせて、「働き方」を変える時代
この悩みや気づきを30代で経験できる価値
自分の職業人生をどう設計する?
40歳で自ら定年を設定してみる
「サバティカルタイム」を取れる人生設計
人生100年時代だからこそ、幸せな人生を模索して生きる
過去の経験が将来の種になる
◆インプットとアウトプットのセットで、無形資産をつくる
「ジャングルジム型」のキャリア形成に必須の資産
無形資産のつくり方
インプットのコツ
アウトプットのコツ
インプットとアウトプットの繰り返しが、無形資産を積み上げる
◆ワーキングマザーにモチベーションはいらない──「仕組みのつくり方」を学ぶ
うまくいかないのは「仕組み」ができてないから
やるヒトになるには「自分のタイプを知る」
仕組みの「目的と目標の焦点」を合わせる
仕組みのルールをつくる
仕組みづくり力が習慣化を促す
おわりに
【著者プロフィール】
尾石 晴(ワーママはる)(おいし・はる)
外資系メーカーに16年勤務。長時間労働が当たり前の中、子持ち管理職経験から「分解思考」で時間を捻出。ワンオペ育児の合間に、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・ライフオーガナイザーなど、会社員以外での収入経路を複数確保。2020年4月に会社員を卒業し、サバティカルタイム(使途用途を決めない学びの休暇)に突入。音声メディア「Voicy」では1500万回再生超えを記録し、トップパーソナリティとして活躍中。その他、「note」や「Twitter」でも日々発信。SNSの総フォロワー数は7万人を超える。現在は雑誌「レタスクラブ」で連載など文筆活動や、2020年ヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。
◆著者HP https://haru-oishi.com/
*
ワーママ界の新カリスマ・ワーママはるさんの新刊『ワーママはるのライフシフト習慣術』は4月13日発売開始です。興味のある方はチェックしてみてください。
▼書籍特設ページはこちら!(関連イベントもこちらに更新します)
▼書店店頭でこのパネルのQRコードを読み込むと、著者のメッセージが聴けます。
▼著者自らが本書の概要を解説した音声を聴けます。