【堀江貴文氏推薦】売れない時代の売れる戦略「一点突破戦略」とは?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
今の消費者心理は、「特別なモノ(サービス)を買う」or「モノ(サービス)を買わない」の二択時代に突入しています。
そんな売れない時代に売れる戦略が存在します。
それが「一点突破戦略」です。
唯一無二のプレミアムリッチ商品・サービスを全身全霊をかけて1点開発し、それを「ヒット商品」にし、収益を上げる方法です。
では、どのように商品・サービスを開発し、どのように販売していくのかといった「一点突破戦略」の具体的なノウハウを完全公開した新刊が本日4/9よりAmazonで先行発売となりました。
その本の書影はこちら。
「一点突破戦略」の主なメリットは、次の通りです。
これらのメリットの享受できる「一点突破戦略」のノウハウを具体的な事例を交えながらわかりやすく解説します。
著者は、超話題の人気商品本格ボロネーゼ専門メーカー「ビゴリ」のオーナーにして、事業創出・業務改革コンサルタント。自らが成功させた「一点突破戦略」の手法やノウハウを余すことなく公開しています。
堀江貴文さんも
という推薦の声を寄せてくださっています。
そこで今回は、同書発売に先立ち、このnoteで特別に、同書の「はじめに」「目次」を全文公開します。
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はじめに
一点主義なら「どこにも負けない商品」を作れる
焼肉弁当と幕の内弁当。
もしも今、目の前に2つのお弁当があるとしたら、あなたはどちらを選びますか?
実際、シチュエーションによって最適な選択は異なると思います。
例えば、会社の会議で10人分のお弁当を買ってくるように指示された場合、焼肉弁当と幕の内弁当を5個ずつ買ってくることが正解かもしれません。焼肉弁当を10個買ってくるような人はまず出世できないでしょう。また、最近は肉料理ばかりが続いているような人だったら「たまには……」と思って幕の内弁当を選ぶことがベストかもしれません。
この場合の焼肉弁当と幕の内弁当は、あくまでも比喩表現です。
焼肉弁当は何かの専門分野に特化してお客様を絞り込んだ「専門店」の象徴です。一方、幕の内弁当は和洋折衷で万人に受けるメニュー展開をする「ファミレス」だと考えてください。
本書は、そんな2つの選択肢のうちで、専門店に特化するほうを選んだあなたのために書かれた本ですので、もう少し読み進めてみてください。
2020年1月から始まった新型コロナウイルスの世界中な蔓延により、世界はもちろん、日本でも経済が致命的な打撃を受けました。とりわけ、たった1つの商品・サービスを売っていた飲食業や旅行業、航空業、旅館業は大打撃を受けました。
逆に、そんな中でも盤石の安定感を保っていたのが「リスク分散」を行なっていた企業です。
例えば、YAMAHAは楽器の他にバイクや船舶などを製造、繊維メーカーのカネボウも、繊維・化粧品・薬品・食品・住宅の5つの事業を展開しています。
このような企業体をコングロマリット(複合企業体)と言いますが、コロナなどの天変地異の影響で1つの事業がダメになっても、他の事業によって企業体は生き残ることができるのです。
多業種、多商品展開は「リスクヘッジの王道」と言っても過言ではありません。
しかし、このような大原則に反しているのが、私の経営するボロネーゼ専門店「ビゴリ BIGOLI」です。BIGOLIでは、本物のボロネーゼ以外のメニューは置きませんし、通販でもボロネーゼ以外の商品は扱っていません。
商品はたった1種類です。
カジノのルーレットには1つの数字に賭ける「一点賭け」と、複数の数字に賭ける「分散賭け」がありますが、言ってみればBIGOLIは一点賭けだけをやっている店だということです。
お客様からも「他のパスタはないんですか?」「サイドメニューのサラダやスープはありますか?」と聞かれることがあります。
私はその問いにいつも、声高らかに「ありません!」と答えます。
なぜ、私は1種類しか商品を置かないのでしょうか?
その答えはただ1つ。
「どこよりも優れた本物」を提供したいからです。
そしてそれは、大手チェーンが展開するようなファミレス的な店にはできない、一点主義でこだわりにこだわった最高の味を提供する専門店にしかできないことだからです。
「一点主義になることで、どこにも負けない商品を作ることができる」
これは当たり前の論理です。そして、その戦略は大当たりしました。
おかげさまでBIGOLIのボロネーゼは1日1000食、通販のレトルト商品も含めてこれまでに100万食以上を売り上げています。そして、50を超えるメディアで取り上げられるブランドになり、フランチャイズ(FC)も含めると売上規模は3億円まで成長させることができました。
ルーレットで長く遊ぶためには複数に賭けるほうがリスク分散になりますが、もしも1点に賭けて当たると、最大36倍になって返ってきます。
BIGOLIの場合は、ありがたいことにその〝大当たり〞を引き当てられたわけです。
本書では、私のように「単一商品」に全身全霊をかけ、それを「ヒット商品」にし、収益を上げる方法をお伝えします。
本書のやり方を真似れば、あなたの「こだわりの商品」がたくさんのお客様を感動させる「オンリーワン・ブランド」になるでしょう。
日本人の99%は「本物のボロネーゼ」を知らない
申し遅れました。ボロネーゼ専門店「BIGOLI」を運営する石川潤治と申します。
私の会社の名は「株式会社ジェイ・イシカワ」なのですが、混乱を避けるために本書ではBIGOLIで統一して話を進めたいと思います。
冒頭からいきなり会社自慢のようなことを言ってしまいましたが、本書は決してそのようなためのものではなく、モノが売れない時代に、モノを売るためのたった1つの戦略をお伝えする本です。
少し、私の自己紹介をさせていただくと、私は大手外資系IT企業、大手映画会社、大手アパレルメーカーを経て、現在の飲食の道に入りました。
それまで誰でも名前を聞いたことのある大手企業に勤めながら、40代半ばで夢だった飲食業に文字どおり〝脱サラ〞をして飛び込みました。
そのときに商品として選んだのが「ボロネーゼ」でした。
実はこのボロネーゼですが、日本人の99%が「本物のボロネーゼ」を知らない現状にあります。
あなたはボロネーゼと聞いてどんなものを思い浮かべますか?
「マイナビニュース」の調べによると、日本人の好きなパスタの第1位はカルボナーラです。次いでペペロンチーノ、ナポリタン、たらこスパゲティと続き、第5位にボロネーゼがランクインしています。
他にもたくさんの種類があるパスタの世界において第5位にランクインしているにもかかわらず、私はあえて99%の日本人が本物を知らないと断言できます。
なぜなら、ここにランクインしているボロネーゼを99%の日本人が「高級なミートソース」だと勘違いしているからです。
ミートソースとボロネーゼ、この2つには大きな違いがあります。
本来、ボロネーゼという言葉は「ボローニャ風」という意味です。イタリアの都市ボローニャが発祥で、正式名称は「ラグー・アッラ・ボロネーゼ」です。
ボローニャの富裕層がフランスの煮込み料理「ラグー」をモデルに作らせたのが起源と言われ、香味野菜をオイルで炒め、じっくり焼いた肉とワインを合わせたソースが使われた〝肉料理〞です。
一方、ミートソースは、戦後アメリカの進駐軍によって日本にもたらされました。
元々はイタリア移民がアメリカに持ち込んだものでしたが、さらに日本に入ってきてからは、日本人の舌に合うようケチャップや砂糖で甘みを追加し、アレンジされたものなのです。
そしてそれを、(ここからは伝聞ですが)バブル経済で景気が良かった頃に「ボロネーゼという名前にしたほうがオシャレだし儲かる」ということで、レストランが一斉にミートソースをボロネーゼと表記し始め、それによって「ボロネーゼ=高級ミートソース」になったと言われています。
日本のお寿司が海外に渡り、現地の食文化に染まっていった結果、フルーツが乗った「SUSHI」が生まれたのと似た変遷を辿ってきていたのです。
そんな中で、BIGOLIでは本来のレシピに敬意を払いながら製造を行ない、本物のボロネーゼを砂糖不使用、無添加で提供・販売しています。
現在までにBIGOLIのボロネーゼは100万食以上を達成しています。
日本人の人口は約1億2600万人。そのうちの100万食(のべ100万人)が食べられ、本物の味を広めることができました。しかし、約1%の日本人だけが本物の味を知りましたが、残り99%の日本人は未だに本物を知らないことになります。
採算度外視でも利益を出せるたった1つの冴えた戦略
モノが売れない時代にモノを売るためのたった1つの戦略。
本文に入る前に、先に結論をお伝えします。
これからの時代に売れる商品は「プレミアムリッチ商品」です。そして、大手企業ではない私たちが売り上げ、勝ち上がっていくためには「一点突破」の戦略が必要になってきます。
つまり、「一点突破×プレミアムリッチ戦略」です。
私はこれを「ボロネーゼというプレミアムリッチ商品」と「それしかやらない一点突破戦略」で直営店+フランチャイズ本部も構え、加盟店数は30を超えるまでになりました。
本場のボロネーゼを作るには、調理方法や肉の量においても手間とコストが非常にかかります。大手企業がこれをやろうとすると、情熱も採算も合いません。
ですが、私は当初から「採算度外視」で本場の味を再現する「本物のボロネーゼ」を追求しました。そして、生産と販売の効率的な仕組みを作れば、原価率の高いこだわり商品でも、きちんと利益を出すことが可能だとわかりました。
詳しくは本文内でお伝えしていきますが、これらの戦略は「ランチェスターの法則」の「弱者の戦略」をベースにしたものです。
大手企業がブランド知名度や資本力を活用して大々的に広告を打ったり、多商品展開でマスにお客様を開拓していく「強者の戦略」なのに対して、私たち中小規模事業者、個人事業主、個人店レベルの飲食店や小売店は、ブランド知名度でも資本力でも大手企業には勝てませんから、別の方法を取るしかありません。
それが「弱者の戦略」です。
本書風に言い換えるなら、それはニッチを攻め(一点突破)、それにとことんこだわって(プレミアムリッチ商品化)、お客様と密にコミュニケーションを取りながら売っていくやり方になります。
しかも、それは現代の情報過多社会、SNS社会にマッチしており、情報の拡散やシェアが起こりやすい、賞賛が集まりやすい、などの社会構造を考えてもベストな方法なのです。
私は本書のメソッドを通して従来のビジネスの常識を覆し、「売れない」が「売れる」に変わる方法論を、読者のあなたに体験してもらいたいと思っています。
私の作ったボロネーゼのように実践的で本物の情報がギュッと詰まっていますので、ぜひ、この本をおいしく召し上がって大成功を勝ち取ってください。
また、それに伴い、日本にある「偽物のボロネーゼ」(あえて言わせていただきます)を本物のボロネーゼに置き替えたいとも考えています。それを武器に、今以上に業界で勝負し、食べてくださるお客様に喜んでいただきたいと思っています。
私のミッションは、「ミートソースに影響を受けすぎた和製ボロネーゼをなくし、本物のボロネーゼを浸透させること」です。本書の内容が、あなたに〝本物の味〞をお伝えする一助となれば、これに勝る喜びはありません。
【目次】
はじめに
第1章 コロナ後の消費行動変化とビジネスの新課題
●新橋駅前から酔っ払いサラリーマンが消えた日
●飲食店のビジネスは180度の転換を求められている
●「店が潰れること=文化が消えること」である
●コロナ禍で売れなくなったもの、売れるようになったもの
●おうち時間を彩る商品が売れるようになった
●健康意識と安心安全の食材ニーズが高まっている
●EC市場は、コロナ禍の恩恵を受けた代表例
●市場の変化はビフォーコロナに戻るのか?
●客数ビジネスから客単価ビジネスへの戦略転換
第2章 100倍売れるビジネスモデルを見つけよう
●たった1人でも、億単位のお金が稼げる時代になった
●凝り性でオタクなほうが「新しい勝ち方」ができる
●会社員でも新しい勝ち方を考えるべき時代
●新しい勝ち方=突き抜けるビジネスモデル
●「一点突破」は、弱者だけができる最強の戦略
●3Pや4Cなどのマーケティング理論は後回しにする
●売れない時代に売るにはむしろ「弱者の戦略」
●「そこにしかない贅沢」を叶える商品・サービスを考える
●「プレミアムリッチ商品×一点突破」がこの時代の最適解
第3章 いかにしてプレミアムリッチ商品を生み出すか?
●なぜBIGOLI のボロネーゼは、100万食売れたのか?
●最初のコンセプトは「男性の胃袋をつかみたい」
●プレミアムリッチ商品は、コンセプトファーストで考える
●「プレミアムリッチ商品」を生み出すためには、一点突破を念頭に置く
●プレミアムリッチ商品は、お客様の「プチ贅沢心」を叶える
●プチ贅沢を叶えた人は、勝手に広報マンになってくれる
●誰でもオリジナルブランドのメーカーになれる
●プレミアムリッチ商品を生むための5つの常識の壊し方
●エグいくらいニッチを攻める──常識の壊し方①
●あえて非常識なことをする──常識の壊し方②
●人の嫌がることをなくす──常識の壊し方③
●ビジネスモデルを不可解なものにする──常識の壊し方④
●「はぁ?」と思われるようなものにする──常識の壊し方⑤
第4章 プレミアムリッチ商品ならではの強みとメリット
●リピートされるプレミアムリッチ商品は「消費財」であれ
●消費財は、プレゼント商品としても重宝される
●プレミアムリッチ商品なら、価格競争に巻き込まれない
●差別化よりも「独自化」の視点で市場を作る
●ECモールと自社ECサイトは、目的を使い分ける
●自社ECサイトは、最初から併用して持っておく
●認知度が上がれば、小売店でも逆転現象が起きる
●突き抜けていれば、どんなメディアでも集客できる
●SNSは「中の人」をいかに演出していくかが大事
●勝ちパターンは、商品より先に「中の人」のファンを作る
●顧客リストを活用すれば、リピートとファンを獲得できる
●狭い業界でもナンバー1なら、日本での頂点も目指せる
●プレミアムリッチ商品なら、どこまででも尖っていける
●クオリティのためなら、お客様の反応も貪欲に使う
●名もなきインフルエンサーたちが24時間宣伝してくれる
●インフルエンサーからの支持は、「草の根」的に集める
第5章 専門店として成功した数々のプレミアムリッチ商品
●男性の潜在的な願望を叶え、上場まで果たした「男性用化粧品DUO」
●型破りなネーミングとアクロバティックな展開で人気商品になった「面白い恋人」
●独特なネーミングで1本1000円でも売れたトマトジュース「オオカミの桃」
●異なるワンコンセプトで違う山の頂点に立つ「ハーゲンダッツ」と「ガリガリ君」
●日常食をプレミアム商品に昇華させた「卵かけご飯専用醤油」
●健康志向とプチ贅沢願望を叶える1個3000円「プレミアムモンブラン」
●こだわりの素材と店主の人柄でリピートしたくなる「プレミアムおにぎり」
●一点主義の専門店は、お客様の「脳内検索」の上位に入る!?
第6章 良い商品なのに行列ができない店の本当の理由
●100点は及第点、200点の高みを目指そう
●商品はネーミングが9割。ネーミングには遊びごころを持とう
●「ブランド=自分の価値観」は、決して曲げてはいけない
●デジタル時代に、アナログな手紙をつけると何が起こるか?
●一流店は「減点方式」でお客様から評価される
●いつの時代でも、自社ホームページは絶対に用意する
●ホームページで重要なのは、「世界観」「おもてなし感」
●ノンヴァーバル・コミュニケーションを大切にする
●入り口はわかりやすく、あえて情報を絞る
●コーポレートカラーは、コンセプトを体現できるものにする
●フォントや言葉遣いは、ブランドの性格に合うものを
第7章 プレミアムリッチ商品が陥りがちな落とし穴
●ギフト販売に選ばれないプレミアムリッチ商品は赤点
●パッケージが三流だと、プレミアムリッチ商品も三流になる
●製造方法の情報漏洩には要注意
●究極は真似をされても構わないほどに、突き詰めるべき
●プレミアムリッチ商品は、「プレミアム立地」に置くべき
●商品を使ったことのない人にFC委託してはいけない
●FC展開は「伝言ゲーム」のようなもの
●FCなら「ライセンス契約」にするのがおすすめ
●「ブランド・フィロソフィ」は徹底する
●ライセンス契約では、品質チェックも簡単にできる
●契約形態は、「商標権の再利用契約」にする
●「トップであり続けるためには手間がかかるもの」と心得る
第8章 プレミアムリッチ商品の出発点は「遊び心」と「好奇心」
●「みんな」から好かれる店を目指すか、「誰か」から好かれる店を目指すか
●個人店はあえて大手やチェーン店から「丸め方」を学ぶ
●商売スタート直後は、遊びごころでお客様を惹きつける
●自分だけが儲かるのではなく、かかわる人みんなで幸せになる
●「世の中にまだないもの」を知らせることがあなたの役割
おわりに――「本日もボロネーゼしかありません」
【著者プロフィール】
石川潤治(いしかわ・じゅんじ)
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いかがでしたか?
この「一点突破戦略」は、飲食店オーナーはもちろん、中小メーカーや個人事業主、各サービス提供者など、多くのビジネスに活かすことができます。大手には決してできない、中小零細だからこそ可能なビジネス戦略の重要エッセンスを徹底解説したのが、新刊『たった1つの商品で利益を上げる』です。Amazonでは本日から先行発売、全国書店では4月12日より順次発売されます。興味のある方はチェックしてみてください。
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