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【Voicyフリートーク補足】言い忘れたこと
フォレスト出版編集部の寺崎です。
先週、Voicyのフォレスト出版チャンネルでパーソナリティの今井佐和さん、フォレスト出版編集長の森上さんとフリートークを三日連続でかましたので、今日はそれについての補足的記事を書こうかと思います。
夏に観たくなるおすすめのドラマや映画
こちらはVoicyとFOD(フジテレビ)のコラボによるハッシュタグ企画に乗ったわけですが、その意味で『世にも奇妙な物語』にいちおう言及した次第です(おとな~)。
世にも奇妙な物語ファンとしては「コンプリートDVD」のようなものがないのかなぁと探してみましたが、どうやらオフィシャルには個別の商品が出ているだけで、コンプリート的なものは海賊版っぽいです。フジテレビさん、正規版のコンプリートのリリース、おねがいします!
以下リンクはビクターの正規版。
なお、ちょろっと紹介したAmazonオリジナルドラマの『ペーパーガールズ』の予告編はこちらです。ブラッド・ピットの製作会社Plan Bとレジェンダリー・ピクチャーズが、Amazonとタッグを組み製作した本作は、単なるドキドキハラハラのSFではなく、人間模様も楽しめるヒューマンなつくり。
Netflixのオリジナルドラマの傑作『ストレンジャーシングス』をかなり意識した感じもありますが(こっちはガチのハードSF)、SF、異次元、タイムトラベルものが好きなひとにとっては、どちらもたまらない魅力があるかと思います!
放送では言い忘れましたが、夏に観るのにピッタリの映画に細田守監督のアニメ作品もありました。『サマーウォーズ』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』など。『サマーウォーズ』はまさに夏休みの物語なのでドンピシャ。その他の作品もなぜか「夏休み」を感じさせるのが細田作品の特徴だと個人的には思います。
編集者が考える最高のチームワークとは?
編集者の場合、著者やデザイナーさんといった本づくりのパートナーとのチームワークがメインではありますが、会社組織であるうえでは、他部署や同じ仲間とのチームワークも大事です。
そのときに超重要なのが「心理的安全性」だよねという話をしました。
そこで改めて、心理的安全性について中尾隆一郎さんの『世界一シンプルな問題解決』から引用します。ご参考ください。
心理的安全性。
言葉として聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
この言葉は、ハーバード大学で成人学習・職業発達論を専門とするロバート・キーガン教授らが書いたベストセラー『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』という本で取り上げられて、一気に世に広まりました。
では、どうしたらグループの心理的安全性を高められるのでしょう?
研究の結果によると、優れたチームには2つの共通点があることが分かりました。
①各チームメンバーがだいたい同じ分量の発言をする。
②人の気持ちに対するメンバー同士の共感力が強い。
これら2つの特徴を備えたチームは、どんな問題にも高い解決能力を示し、逆に満たさないチームは、個人個人が有能でも、チームとして良い結果が出せないというのです。
◎心理的安全性を実現させるための「成功循環モデル」
「心理的安全性が高い」という考え方は理解できます。
しかし、いささか抽象度が高いので、実際にはこれだけでは「心理的安全性が高い組織」を作ることは難しいでしょう。これをさらに具体的な「同じ分量の発言」と「共感力が強い」という行動にまで落とし込むことができれば、「心理的安全性が高い組織」を作ることができる可能性が高まります。
「思考」と「行動」がどのように成果につながるのかについては、MIT(マサチューセッツ工科大学)のダニエル・キム教授の成功循環モデルで説明が可能です。
心理的安全性が高いとは、組織の「関係の質」が高いことに他なりません。「関係の質」が高い組織では、誰もが「自分が思ったことを発言しても大丈夫だ」と感じます。
その結果「思考の質」が高まります。
具体的には、組織内で、相談、対話、気づき、アイデア、主体的思考などが生まれます。
そして「思考の質」が高まると、「行動の質」が高まります。
具体的には、誰もがチャレンジするようになり、組織内で助け合いが生まれます。
その結果「結果の質」が高まります。つまり生産性が向上したり、イノベーションを生み出したりといった成果が出るのです。
◎成功のためには「急がば回れ」
この成功循環モデルが教えてくれるのは、次の重要な知見です。
成果である「結果の質」を高めたいとするならば、遠回りに思えるかもしれませんが、まずは「関係の質」から高め、「思考の質」そして「行動の質」を高めていくプロセスが重要だということです。
一方で、「関係の質」を高めれば、必ずしも勝手に「思考の質」「行動の質」が高まるわけではないという示唆も与えてくれます。
もし「関係の質」を高めたら、自然に「結果の質」が高まるのであれば、この図を「関係の質」→「結果の質」と直接つなげれば良いのです。つまり、きちんと「関係の質」→「思考の質」→「行動の質」を順番に高めていかないといけないのです。
つまり、具体的に何をするのかという「行動の質」を高めないと、成果にはつながらないのです。前述のプロジェクト・アリストテレスでも「心理的安全性が高い」組織が重要だという考え方がすり合わせることができたとしても、それを具体化する以下の「行動」が伴わなければ実現できません。
①各チームメンバーがだいたい同じ分量の発言をする。
②人の気持ちに対するメンバー同士の共感力が高い。
これを具体的に実現しないと、「心理的安全性が高い」組織は実現できないのです。
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