東大×京大×マッキンゼー式 マスメディア・ネットに頼らない情報収集術
あなたは普段どのように情報収集をされているでしょうか。
一般的に、ネットやTV・新聞から集めるという人の方が多いのではないかと思います。
しかし、『武器としての決断思考』(星海社)の著者・瀧本哲史さんによると、情報収集するうえではマスメディア・ネットを頼ってはいけないと主張しています。
瀧本さんは、東大、マッキンゼーを経て、京大で人気NO.1若手教官としてご活躍され、天才投資家としても有名だった方になります。
そんな著者は、なぜ「マスメディア、インターネットに頼らない」ということを肝に銘じておくべきとまで言ったのでしょうか。その代わりどうすればいいのでしょうか。
この記事では、本書からマスメディアやネットに頼らない情報収集術についてご紹介させていただきます。
まず前提として、情報収集といってもその目的は様々だと思いますが、本書で紹介されているのは意思決定のための情報収集についてです。
意思決定とは、往々にして「好き嫌い」や「得手不得手」といった主観だけで決断しがちですが、そうではなく主観的な意見・主張はとりあえず横において、問題を賛否両方の視点から客観的に考えることであると著者は言っています。
では、ネットを鵜呑みにしてはいけないと著者は断言する理由について見ていきたいと思います。
事実に関して、マスメディアのデータなどが必要になる場合もあるので、一切利用するなということではなく、信頼しすぎるなという意味になりますが、まずマスメディアの問題点として、著者は以下のように説明しています。
こういったときは、どうすればいいのでしょうか。
著者は、「あえて、マスメディアの報道とは逆の意見を集めてください(その新聞記事と逆のことを言っている本を探すなど)。そして、やはり報道のほうが信憑性が高かったら、報道を信じましょう」と言っています。
このことを著者は、「裏をとる」のではなく「逆をとる」と表現しています。
報道をテーマとしたドラマで、「その情報の裏をとったのか!?」というセリフをよく聞きますが、情報の裏をとるというのは、その情報が正しいかどうかを複数のソースから確認することを指すそうです。
しかし、実は「情報の裏をとる」というのは間違いが起こりやすんだとか。
まずよくありがちなのが、複数のソースを同じ意見・主張の人だけから話を聞いている場合です。この場合は、いくら確認したところで同じ意見しか聞けてないので、全く意味がありません。
また、人数の多寡で決めてしまうことも問題があるそうです。なぜなら、仮に15人から話を聞いたとしても、情報の出所が同じだったということが多々あるからだそうです。なので、裏をとるのではなく、逆をとることが重要だと著者は主張しています。
続いて、ネットの問題点について、著者は次のように指摘しています。
この場合は、どうするかというと「原点にあたること」を著者は推奨しています。
原点にあたるに関しては、よくネット上でウィキペディアからの引用を目にすることがあるかと思いますが、注意しなければならないと著者は述べています。なぜなら、誰でも編集できるという性質上、デマが載っている可能性がきわめて高いからです。また、「ネットになり=情報がない」と勘違いしてしまう人もよく見かけるそうですが、その場合は本や雑誌などの違うメディアにあたるか、やはり当事者に話を聞きにいくことを提案されていました。
以上、マスメディアとネットに頼らない情報収集術についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
現代社会を生き抜くうえで、わたしたちは今後ありとあらゆるジャンルにおいて、自分で考え、自分で決めていかなければならない場面がますます増えていくと言われています。これまでは周りと同じ方法を選択しておけば問題がなかったかもしれませんが、「答えのない時代」においては自分にとって最善のものを選び取っていく必要があります。
そんなとき、周りに流されず自分で意思決定するために欠かせない情報をどのように集めるかは、非常に重要なポイントになるのではないでしょうか。
本書には、情報収集術についてその他にも詳しく説明されているので、もしご興味がありましたらご参考になさって下さい。
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