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あの漫画家が27歳の頃に想ったことに、想うこと。

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。自称マンガ・アニメが好きなビジネス書編集者です。

ところで皆さん、仕事とプライベート、どちらを優先していますか? 近年ワークライフバランスが重要と言われているように、もちろんどちらも充実しているのが理想ですが、そうもいかないのが人生です。

人生を語るにはいささか若輩者ですが、私は今なるべく仕事を優先に、プライベートは後回しの状態です(別にそれが苦痛というわけでもありません)。その分、仕事が絶好調! となればいいのですが、そういうわけにもいきません。

あ、でも、おかげさまで先月発売の担当書籍『エモい言葉の日常』(蒼井ブルー・著)が発売からわずか1週間で重版となりました。

話を戻しますが、ワークライフバランスって難しいですよね。ついついプライベートを犠牲にして仕事に専念してしまうことはありませんか? それって、仕事が充実しているという意味では幸せなことですが、このままでいいんだろうか、と不安になる瞬間もあります(恋愛、結婚、出産……)。

そんななか、読み返した一冊があります。

『私たちが27歳だったころ』(with編集部/KADOKAWA)

この本は25人の女性著名人が27歳だった頃の自分を振り返って語るアンソロジーです。私がこの本を手に取ったきっかけはその25人のなかに、安野モヨコさんがいたからです。

安野モヨコさんは、テレビドラマにもなった『働きマン』をはじめとする数々の名作を生み出した漫画家さんです。大好きです。私が出版業界に入りたいと思ったきっかけをくれた作品であり、とにかく安野モヨコさんが大好きです。

そんな安野さんの27歳の頃の心象風景が覗ける作品ということで、これは読まないわけにはいかない。そう思って手に取りました。

今日は、そんな作品の一部をご紹介します。

友達とご飯に行く約束をしても、行けないことは日常茶飯事。
プライベートは壊滅状態

                                    
 27歳といってもあまりはっきりとは覚えていません。『ハッピー・マニア』がドラマ化された後で漫画の連載が2~3本。その他に『美人画報』というイラストエッセイも書いていました。取材などで「若くして成功を収めて華やかに見えた」と言われると「え? 何が?」と聞き返すくらい毎日仕事だけの生活を送っていました。
 当日は裏原宿に事務所があって、斜め向かいのマンションが自宅。徹夜明けにメイクは落ちて洋服も皺だらけのまま、おしゃれな人がたくさん歩いてる中を突っ切って帰るときなんかは「大丈夫かな? と不審者として通報されないかな」と常に小走りでした(笑)。その距離でも毎日、「帰ってすぐ4時間寝るか、お風呂に入ってから2時間寝るか」と、いかに効率よく睡眠をとるかに必死で、友達とご飯を行く約束をしても、自分だけ行けないなんてことは日常茶飯事でした。
 そんな中『美人画報』でエステに行ったことなどを書くと、「お金使いすぎ!」と叩かれたりしたんですが、そこしか使うところがなかったんですよね。整体とか鍼のメンテナンスだけでは足りなくて、遊ぶに行く気力もないから、寝てるだけのエステでちょっとでも癒されたかった。                                                                                                                             

『私たちが27歳だったころ』(with編集部/KADOKAWA)

私にとって安野さんは完璧で超リスペクトな「働く女性」の代表的イメージでしたが、そんな安野さんでも27歳の当時はプライベートは壊滅状態、仕事漬けの日々だったと思うとなんだか共感できます。

いろんな20代の生き方があると思いますが、私は今の生き方でもう少し頑張ってみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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