【経営者】社長として必要な人脈はどこにいる?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
ビジネスパーソンであれば、社員だろうと、中小企業の経営者、個人事業主だろうと、人脈はとても重要であることは言うまでもありません。
ただ、経営者・個人事業主となると、人脈のフィールドが変わってきます。特に起業して1~3年は、その違いをヒシヒシと感じるでしょう。
自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして知られる三條慶八さんは、「社長として必要な人脈は、会社経営の運命を左右するぐらい大きな影響力がある」と言います。
この記事のタイトルにもなっている「社長として必要な人脈はどこにいる?」という命題に対して、2024年5月10日に発売される三條さんの新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』の中で詳しく語っている項目があります。そこで今回は、同書発売に先立ち、その該当箇所を全文公開します。
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いい人脈の条件
いい人脈を持つことは、いい社長に求められる大切な資質です。いい人脈を持つことで、いい情報が手に入り、困ったときに相談に乗ってもらえるからです。
もちろん、社内の人脈も重要です。重要な決断をするときには、社内の根回しは欠かせません。社内で孤立するようでは、社長業などやっていけません。
しかし、普段の仕事の話はできるにしても、本当に困ったときの相談相手としてはふさわしいとは言えません。むしろ、社内では話したくないことも起こります。
そういう意味では、家族や同業者も同様です。
いざというときに最も頼りになるのは、異業種の先輩たちです。
経験豊富で、自分の知らない世界をよく知っている。いくつもの修羅場を乗り越えた実績もある。そんな信頼できる先輩を何人持つかで、社長としての資質が決まるといっても過言ではありません。
私は父親の会社で働いているときに、異業種の先輩から「親父を自分の掌の上でコロコロ回せるようになったら、お前は立派な社長になれるぞ」というアドバイスをもらいました。
それまでは父親と意見が合わずにぶつかることが多かったのですが、それからは「社長の言うとおりにやったら、うまくいきました。ありがとうございました」と父親をほめ殺しにする作戦に変更しました。そうすることで社長(父親)に信用され、次第に懐に入っていきました。まさに掌でコロコロ回せるようになったのです。父親を立てて、最終的に自分の思うように進めていく術を身につけていきました。
いい人脈と親しくなる方法
では、どうしたらいい先輩と親しくなれるのでしょうか。
もし、「この人は尊敬できる」と思う先輩がいたとします。その人から頼み事をされたら大チャンスです。なにはさておき、いの一番に動くことです。たとえ成果が不十分でもOK。とりあえず、すぐに反応して、わかったことを伝えることが重要です。
「あまり得意な分野じゃないので、これだけしか調べがつきませんでした。お役に立つかどうかわかりませんが、使えるようでしたらどうぞ利用してください」
それでいいのです。
そうすれば、「オレのために動いてくれたのか」「こんなに早く反応するとは使える奴だ」と評価されます。そして、公私を問わずかわいがってくれることでしょう。
言い方は悪いですが、人たらしになって有用な人脈を築いていくのです。私の多くの先輩のおかげで今の人生があると感謝しています。
人脈を築くのには時間がかかるかもしれません。しかし、自分の力で一つずつつかみ取った信用こそが、社長としての財産になります。
逆の立場で考えればわかりやすいでしょう。
会食の席で、ポロッと話した疑問に対して、すぐに調べてくれる若手がいれば、印象に残るし、かわいがってやろうという気になるはずです。
そして、利用されているのを承知のうえで、その若者の成長を楽しみにサポートすればいいのです。
金儲けは一時のものですが、信用は一生の財産になります。
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いかがでしたか?
今回紹介した新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』の著者・三條慶八さんは言います。
「失敗する社長ほど、この基本を軽視する」
そもそも経営の基本を知らない社長もいれば、知っているふりをしている社長、知っていても実践していない社長が失敗したり、再生できないと言います。
同書では、中小零細企業の社長なら絶対知っておきたい101の項目に対して、自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして培った経験・知識・知恵・テクニックから導き出した全ノウハウを【Q&A形式】でズバリ答えています。
どんなに厳しい状況でも、中小企業の経営者が生き残るために必要不可欠な「経営の極意」を厳選して詰め込んだ新刊『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』は、2024年5月10日より発売です。興味のある方はチェックしてみてください。
▼同書の「目次」はこちらでチェックできます。
▼同書の「はじめに」はこちらで全文読めます。