実家の「空き家」を有効的に【使う】ためのアイデア
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
実家の「空き家」所有者になってしまったら、放置しておくわけにはいかないことは、このnoteでも何度かお伝えしてきました。
放置せずに有効活用するためには、【売る】【使う】【住む】【貸す】という大きく4つの手段があるのですが、【使う】とは具体的にどのようなことなのか、イメージが湧きにくいかもしれません。
【使う】といえば、自宅兼事務所にする、一部を店舗改装してお店を開業するなどが一般的に考えられますが、空き家・古家再生のスペシャリストである三木章裕さんの新刊『実家の「空き家」超有効活用術』の中では、先に挙げた「使う」以外に実家の空き家を有効的に「使う」アイデアを提示しています。今回は、同書の中から該当箇所を一部編集して全文公開します。
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住宅としてではなく、空間として使ってもらう方法もあります。
◎集会場として貸す
最近の住宅には、応接間がありません。
親しい友人ならリビングでお迎えしてもいいですが、なかなか来客用のスペースを自宅に確保することが難しくなっています。
そこで、空き家を近隣の応接間として、集会場や会議室、カルチャーセンターやパーティースペースとして貸すこともできます。
このようなスペースを掲載して、借りてくれる人を探すサイトとして、「スペースマーケット」(https://www.spacemarket.com)というサイトがあります。
このようなサイトに登録掲載すると、利用者が見つかる場合があります。
最近の需要としては、家財を置いておくトランクルームや子供さんを預かる託児所や学習塾に使われたりするニーズもあります。
◎駐車場として貸す
近隣で駐車場が不足している場合は、現状の空きスペースだけでも駐車場として貸すことができる「akippa(あきっぱ)」(https://www.akippa.com/guide/start)というサイトに登録することもできます。
また、建物を壊して本格的にコインパーキングをする場合、従来はコインパーキングにするには、全部アスファルト舗装して、駐車スペースにはフラップなどの取り付けが必要で、結構費用がかかりましたが、最新のカメラを使って、コインパーキングにする方法があります。
この方法だと、アスファルト舗装もせずに、ロープで仕切っただけでも、コインパーキングができます。興味のある方は株式会社アイテック(https://www.i-tech-corp.co.jp)のサイトを参照してみてください。
◎飲食店に賃貸
辺鄙な場所でも、おいしいものが食べられる店なら人が集まり、ビジネスになります。参考に食べログの事例として、関連サイトも紹介しておきます。
「関西 プチ秘境を廻る旅16選」(https://tabelog.com/matome/8040/)
大阪のローカル番組の「ポツンとうまい店」なども人気番組企画です。
◎太陽光発電用地
「建物はもう使えないけれど、南向きのいい土地」
というなら、太陽光発電はいかがでしょう。
買取価格も少し下がってきて、人気下降気味ですが、まだまだ積極的に太陽光発電用地を探している業者もいます。
自らやってもいいですが、そのような業者に空き地として賃貸することもできます。
◎貸し農場
最近、にわかにブームになっているのが、貸し農場です。
都会からのアクセスがある程度見込めるなら、今の農場をそのまま貸すこともできます。
地元の農協などに依頼すると、借主を見つけてくれたりします。例えば、JA大阪北部の貸し農場紹介サイト(https://www.jaosakahokubu.or.jp/information/貸し農園案内/)などがあります。
以上のように、多様化した現代では、空いているスペースをいろいろな形で利用してもらえるようになっています。
今までならあきらめていたような空き家でも、少し視点を変えると、思わぬ利用法と収入を生む可能性を秘めています。
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いかがでしたか?
何もしなければ金食い虫となってしまう実家の「空き家」ですが、上手に活用すれば金食い虫どころか、所有者にお金が残る、資産として潤してくれる“富動産”に変わるお宝になります。
【売る】【使う】【住む】【貸す】――。
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▼新刊『実家の「空き家」超有効活用術』の「はじめに」「目次」の全文が読めます。
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