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コミュニティについて

いつもなら、スタッフに「聴いて聴いて!」とその感激を伝える場面ですが、もっとnoteを気軽に編集しよう、という意図でこちらに表現してみます。

今、私たちにどんな問いが必要か

かのこのスタッフである私たちに、あるいは、この場に今もっとも必要な問いはなんだろうかと考えていました。
視点や切り口を求めていたのだと思います。

これこれ!というものに出会いました。

『学習する学校』

第3部のコミュニティの章に書かれていることが、そうそう!これこれ!となりました。

第3部は、シングルマザーで朝5時から働く息子6歳の事例から始まります。
その少年は、時計が読めないがために、登校時間よりもかなり早く着いてしまい、学校で待っているというのです。

そこで、こう続きます。

この子に対する学校の責任はどこまであるのだろう。学校はこの子に時間について教えれば十分なのか。少年を起こして学校に連れて行くサポート・ネットワークをつくって母親を援助する必要があるのか。学校は働くすべての親に「早期託児サービス」を提供すべきなのか。シングルマザーが朝5時から働く仕事に就かねばならないことを巡って何か行動を起こすべきか。それとも、学校の責任は少年の目の前のニーズではなく未来に焦点を合わせるべきなのか。

学習する学校

人々はどんなコミュニティを欲しているか

学校はどうすべきか、ということの問いのもっと深い部分には、この「人々はどんなコミュニティを欲しているのか」が隠されているとこの著書では表現されています。

以下、キーワードを羅列してみると・・・

  • 学習を培うコミュニティが必要

  • 子どもに責任をもつのは学校だけではない

  • それは子どもたちにとってよいことか

  • 人々が織り成す生活の中に礼儀正しさや寛容さや思いやりの心を加えるものか

  • コミュニティという語の元来の意味は共有されている資源(リソース)によって定義づけられる場所

「松平こどもサークル・かのこ」で実現したいことが、見事に表現されていると思いました。
パートナーから不思議がられてきたのですが、どうして学校好きだった私がこういう活動をするのか?というのです。

学校が好きか嫌いかという話しではなく、今なら明確に伝えられるなと思います。コミュニティづくりとしてやっていることだ、と。

松平という地域がどんな地域であってほしいのか

一口に「松平」と言っても、自治区や小学校区で特色のある地域でもあります。中でも、小規模校のある学区が、人口減少率も高く、課題認識をもった地区といえます。

こちらの学校の様子を見ていての第一印象は、「学校が変われば地域は簡単に変わる」というものでした。
簡単じゃん!って本当にそう思いました。
長野県のような教育立県であれば、それもスムーズだったかもしれませんが、指をくわえて眺めているだけでは、いっこうにその流れはやってきません。

“自分たちの地域は自分たちで何とかする”

この精神を培いたいと思いました。
その芽生えは、かのこを立ち上げる前から少しずつあちらこちらで芽吹いていたようには感じます。

かのこというコミュニティで目指すあり方は、松平地域のアイデンティティにも通じるものであってほしいし、それらが同心円状に、豊田市へとも波及するようなイメージももっています。

だから、かのこがどうあってほしいかということと、
この地域がどうあってほしいかは、親和性が高く、不可分の問いであると思うのです。

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