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noteの中で、藍の生葉染め体験  青を染める

青を染めると検索すると「ヘアカラー(髪染め)」が一番上に出てきます。しばらくスクロールしました。天然染料で繊維を染めることはマイナーなの? 少数派?

自然環境で青を染める染料は多くありません。

・日本の藍(すくも)  タデ科の植物の葉を堆肥状に醗酵させたもの

・インド藍       マメ科の植物の抽出液から藍の色素を生成させ、沈殿させたもの

・琉球藍        キツネノマゴ科の植物。沖縄では泥藍にして染料にする

・ウォード       ヨーロッパで使われてきた藍植物。アブラナ科

・臭木         クマツズラ科の落葉小高木。野山に普通に生えている。果実を使う。

・タデアイの生葉(絹・羊毛など動物性繊維に染色できる)


タデアイはプランターでも育てやすく、近年は観賞用にも育てる方が多くなってきました。種も入手できます。(必要でしたら秋の終わりにお分けします)

画像(糸)をイメージしてください。染め上がった青(ブルー)です。


葉は手に入るものとして・・・ミキサー(家庭用の安価なものでよい)・濾し袋(洗濯機で使う)・バケツ・ゴム手袋(爪など蛋白源は一緒に染まります)

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   ミキサーに葉を入れて葉が隠れる程度に水を入れ20秒ミキシング

右上  用意したバケツに葉を砕いた液を濾し袋入れて濾してよく絞ります。あらかじめ、水に漬けていた糸を浸す。(ムラを防ぐためゆっくり動かしながら3分程度)

染色液から糸を引き上げよく絞って空気を入れるように糸を両手でポンポンと張ります。(空気酸化 10分程度)同じことを2~3回繰り返します。

注意:藍は空気で酸化します。ミキサーを使って砕いた後は出来るだけ「手早く!がコツ」

右下  染め液は捨てて水を張ってオキシドール5㏄程注いだ液にさらに酸化を進めるため10分漬けます。よく酸化させた後、水洗いをし陰干しする。


麻・木綿を染めるときは染液にアルカリ(消石灰・ハイドロサルファイト)の水溶液を入れます。
染める前に糸にたんぱく質(豆乳)を吸収させる方法もあります。染色は化学的です。しかし、理系全く!の私にもできますから・・・大丈夫です。


画像を見て頂き、簡素に説明し、できればより身近なものとなることを願っています。どうしても知っていることをクドクド打ってしまいました。

化学染料は時間で勝負!があります。しかし、植物染料は煎じると言うゆったりとした「時間芸術」(私語です)何とかなります。アラツと気付くときには・・・

コアラの食べるユーカリは90分煮ると他の植物では得られないエンジ色になります。失敗がない!

発酵など数か月、数年・・・の楽しみです。

画像2

藍の仲間は何種かあります。この画像は幅が広い葉の「椿藍」と言われます。

春先気温が20度で発芽し、場所によりやや違いますが夏が染時です。

花が咲くと色は濁って来るようですが、この度はまだ美しい水色(生葉の色です)が得られました。


因みに最初の画像の薪は私はチェンソーで作ります。染織をするため選んだ生活です。
庭の隅に簡単な炉を作ってステンレスのタンクに水を張ってから染草を採取します。

暖房も薪です。「田舎暮らし」はinstagrmに於いてもオシャレに見えます。
今はコオロギや鈴虫の鳴き声を聞きながら寝落ちますが、「虫」は他にもいろいろいっぱいです。自然はいつも穏やかではありません。

この作業(note藍染め体験)に参加されると嬉しいです。次が生まれます。





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