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「産業革命」以前は「家内制手工業」だった…
家内制手工業(かないせいしゅこうぎょう)は、工業の一形態。 生産者(とその家族)は、生産に必要な資本を直接所有している。
実際の作業の中心は職人による「手仕事」であり、生産に道具が必要である場合や、その取り扱いに熟練を要するのが一般的である。
産業革命により雇用が起こり、労働者と資本家の対立、人口集中、労働問題。 これら3つが産業革命における課題となる。
古い情報(発想)です。
何十年も続けているわたしの仕事は産業革命以前の家内制手工業だと自覚してる人生。生産性を上げることは出来ない。人に頼む事も難しい。
完璧な道具や環境、高度な技術は必要です。しかし継続すると技術は必ずアップする。
道具もマシーンではないので新しくすることはない。
これが日常です。
ヘッダーの画像は私が手で織った織物群です。
手織りを生業(仕事)にするには、織った布をお金に換える、持っている技術を人に教えるそのどちらかか、あるいはどちらも仕事にするか…二つです。
尋ねられるのは「何を織っていますか?」です。
日本の伝統のある織物は各地にあります。織機も気候風土にあった優れたものを使い続けています。
いづれも美しい織物ですが、それと同じあるいはそれ以上のものを織り続ける自信はないと最初からあきらめた。他の何か?に求めた。
考えて出来たわけではないのですが、成り行きに任せて幸い織る作業と教える作業を両立していました。
糸をつくって(紡いで)染めて、織る。これだけの工程です。
ビルに住む時は化学染料でしたが、環境を変えて植物染料のみを使う時もありました。
現在は道具にも染料にもこだわりません。
織る作業は例えば、織れる人が横にいれば初心者でも布は織れます。少し慣れてくると織物組織にしたがって織れるようになります。
糸の種類や色により織る方の個性が出てきます。お教えするのはそれが楽しい。
なんと!多くの人々に手ほどきをしたことか。しかし、非力な責任もありますが、ライフワークになっている方は少数です。
わたしの場合は単に自分の織物を織りたかった!
なかなか悩ましい事ですが、自身が思う自分の織り…
忘れるほど遠いある日、クッションの布を織っていて思いついた!
織りながらクッションになるかもしれない… 二重織(布が機の上で二重になる。縁を縫わなくてもよい)を考えついて複雑な組織を作った。これが楽しくて仕方ない…
以来、ずーっとそればかり…
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二重に織りながら一つ一つのパーツにキルト芯を切って入れながら織り進む。春の作品展にウール/化学染料で織りました。
機幅いっぱい。両手でシャトルのとどく限り。(手元にない)
楽しく、楽しくて…10年は続きました。
しばらくは、素材にこだわり麻(リネン、ラミー、亜麻…) 単糸(ウール、リネン、木綿) 裂いた布…
ウールとの交織に朧(おぼろ)げな色が続いても二重織は離れなかった。
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頼まれものの"裂織"も二重織にすると独立して立つ布になる。
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四角も丸も二重織組織に悩ましい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136654890/picture_pc_fc5260d4f4880ea7b8381ad4d2175829.png?width=1200)
さらに時間が過ぎて、自分しかわからない自分の二重織を織れるようになった。インテリア、コスチュームに変わりのない外国人のweaverに興味を持たれた。
お稽古兼、手伝い兼、茶飲み友達兼…の恩師に言われた「自分の織物」を!
止む得ぬ事情で離れた機の前、時間が経過した焦りにふと気付いた自分の二重織。
人間が働く理由は何ですか?
働く意味や目的につながるものとして、①「収入を得たい欲求」のほかに、②「他人に認められたい欲求」、③「自分を成長させたい欲求」、④「人や社会とつながりたい欲求」、⑤「仕事に楽しみや生きがいを見つけたい欲求」――というように、おおまかにわけて5つの欲求があるそうです。2023/09/01
私の場合:これを探すことが仕事の理由でした。コレしか出来なかった…
「受け身の行動か、主体的な行動か」「内容や条件が人から与えられたものか否か」など、“仕事”と“働く”の違い。こうした違いが浮き彫りになってくるのは、私たちの日常において、質の異なる行動が混じり合っているという証です。 ニシダチカ
「ChatGPT」さんに尋ねる
●言われてやるのは労働、自らやるのが仕事
●労働は辛い、できればやりたくない。仕事は総じて楽しい
●労働はできるだけ早く済ませて帰りたい、仕事はエンドレスでも働ける
●労働は精神的に病むことがあるが、仕事で病むことはありえない
昭和(大正)の巨匠が次々といなくなります。
柚木沙弥郎先生はきっとオバケに違いないと信じていた。
知られていない話。先生は東大生でした。頭のキレは年齢を経るごとに冴えていった…
18世紀半ばから19世紀に起こった産業革命と変わらない仕事の完成度は極めて低く…
「手織り」の理想的なスタイルは確立出来なかった。情けない事よ! と今は考える。
とまれ、手機(てばた)で織る私もiPhoneから情報を得て、画像のストックに日々多謝!