みんな久しぶり。多分オレADHDだわwww(前編)
あれ、、、ない。どうしてないんだ。5回探してもダメだった。試合のコートに入った直後に気付いた。
俺は、テニスの試合に来たのに、テニスシューズを忘れたのだ。
めちゃくちゃ気まずい未来が予想される中、対戦相手にこう告げた。
「あのー、・・・びっくりすること言っていいですか?」
「あ、はい!」
「テニスシューズ忘れました。」
「・・・え?」
「テニスシューズ忘れました。」
「あ、車に置いたとかなら、取りにいってください!」
「チャリなんです・・・。ほんとすいません。あ、一応見てきますね。」
もしかしたら、俺のテニスシューズが命をもって、自転車にくっついてきている可能性もある、、、わけないか・・・。
俺のクロスバイクも寂しそうに佇んでいた。
知らん人も、隣のコートの人も、仲良くなった人も、コート外から見て、みんなニヤニヤしている。
試合する気は失せていたのだが、1時間半待ったし、見てる人もいるし、テニスしたいしなぁ。
幸か不幸か。クロックスではなく、ドンキのスリッパみたいな靴で来ていた。
いや、せめてランニングシューズであれ。
限りなく勝率は0だが、意を決して、相手にこう告げた。
「せっかく来たんで、練習試合って感じでやってもいいですか?」
相手、めちゃくちゃ躊躇。
「いや、ケガすると思うんで、やめたほうが・・・。一応、試合なんで俺真剣に打ちますよ??」
「ケガしないように、練習のつもりでやるんで。取れない玉は追わないです。もちろん、もはや、次の試合の調整に使ってください!」
さあ、もうたくさん出ているが、ここからはADHDの特性がたくさん出てくるぞ。何個見つけられるかな?
ちなみに、今回の試合は、県大会選手を決める上級向けのシングルス本戦だ。
オレは予選の決勝で敗れたが、なんかラッキールーザー制度の抽選で当たりを引き、本戦に出られることになった。運はいいのだ。
いざ、ゲーム!相手のサービスで始まった。しかし、
全然踏み込めねぇwwwwww
もともと相手のサーブが強烈だったのも相まって、ほぼレシーブが返らずあっさりキープされた。まあ、当然だが。ゲームスコア0-1
俺のサービスゲーム。踏み込めないのでへっぽこサーブ。一球目を打った時に絶望した。しかし、いい感じに回転がかかってたらしく、レシーブミスやラリーミスをしてくれて、なんか40-0まで来た。
あれ、これ取れるんじゃね?
ギャラリーも盛り上がってきたので、俺は、「クロスファイヤー」をうつことにした。クロスファイヤーとは、
コートの左端から打ち、対角線上にスライスで、端まで打つ入れば急激に曲がる必殺サーブだ。ちなみに成功率は20%。相手がミスってくれる可能性間違いなし!
待て、20%って、ポケモンのぜったいれいどやじわれよりも、当たらんやん。
そんなの知らん。行くぜ!
うおおおおおおお
「クロスファイヤー!!!!」
わけわからん方向に飛んでいく。一年ぶりくらいに打ったからだ。ギャラリー爆笑。
なぜか相手は、俺のスライスを警戒してるのか、エンターテイメントのつもりか、
めちゃくちゃ、左に構えている。
「いいんすか。おれ、センターにズバッと行っちゃいますよ?」
「はい、いいですよ笑」
ギャラリー「いけいけー!」
渾身のサーブは、案の定、ダブルフォールト。きれいなフリとオチで会場大爆笑。
「オレ、あの人好きだなぁー!隣で試合してたんだけど、笑っちゃって、おかげで緊張取れましたよー!」とフェンスの向こうで言っている。
で、そのあと調子に乗って、カットサーブ(軟式によくあるやつ)を打ったりしたが、4連続ミスして、相手にゲームを取られた。
くそ、ドンキの靴め。テニスに特化した靴にしとけ。
しかし、3ゲーム目は、ドンキと一体化してきて、1ポイント、2ポイント・・・とめちゃくちゃ粘ってたらゲームを取ってしまった。
ギャラリー大喝采。俺も「よっしゃー!」と吠える。「ありがとうございました。思い出ができました!」とネタでつづけた。もはや、アドレナリン全開で、ポイントごとに叫んでいたかもしれない。
ゲーム間の休憩中、
「相手に次の相手誰ですか?」「いやいや、一試合ずつしか考えてないですよ」「俺の消化試合なんだから、次も考えないとww」とか、適当に話してたら、
運営が、厳かな顔でやってくる。
「苦情が来てるんで、また同じ事したら、もう一回入らせてもらいます。」
ギャラリーの笑い声がピタリとやんだ。
…気まずっ!
「あ、なんか嫌な気分にさせちゃってたらごめんなさい」対戦相手に謝った。
「いや、俺は大丈夫ですよ」と笑いながら返してくれる。
ここからはちゃんとやることにした。(最初からやれ)
しかし、ちゃんとしようがない。ちゃんと打とうとしても、踏み込みとストップが利かないので、強い打球が打てないし、遠くに打たれたら取りに行けないのだ。
しかし、なんか、サービスゲームがうまくはまり、ゲームを取れた。
次のサービスゲームはもちろんとられて、2-3。
次のサービスゲームはとり、
スコア3-3
なんか、若干だが、勝ちが見えてきてないか?
今できる最善策を必死に考えた。踏み込みができなくても、回転ボールは打てる。スライスも打てる。相手の決め球以外はラリーが続けられる。ポイントごとに、独り言が増える。どうやったら勝てるのかめちゃくちゃ思考し始めた。しかし、肝心のブレイクチャンスで決められない。気づいたら、ギャラリーはいなくなっていた。
ゲームは3-5。
なんか、真剣にやればやるほど、いつもだったらチャンスボールで決められる球がネットに引っかかったり、いつもならキャッチできる玉を、見送ったりして、めちゃくちゃ悔しくて、地団駄を踏んだ。
健闘?虚しく、3-6でゲームセット。
もともと消化試合のようなものだから、勝ち負けはもはやどっちでもいい。
俺「ありがとうございました。なんか、付き合わせちゃったんですみません。にしても、めっちゃサーブいいですね。優勝しちゃってください。」
さわやかに終わるつもりだった。
しかし、相手も申し訳なさそうに、
「強いことは分かったんで、またお互い完璧な状態のときやりましょ!オレも、やっぱりケガさせちゃ悪くて、本気になれない部分がありました。」
え、まじか。
オレ「え、そうだったんですか。気を遣わせちゃってすみません。次からはちゃんと靴ある時にぜひお願いします。」
あぁ、死にてぇwwww
え、ドロップ打ってたやん。めちゃくちゃ、鋭角なショット打ってきてたやん。え、あれ本気じゃないの?え、そうだとしたらポテンシャル高すぎやろ。まだ必殺技隠してたなら、マジ申し訳ねぇ。でも、次の試合の調整くらいは打ち合えたかなぁ。いや、申し訳ねぇ。
罪悪感がここで初めて芽生えた。
帰り際、かつて、5年前くらい、中級シングルスの準決勝でしのぎを削った相手(確かその時は高1)とすれ違った。なんとも言えない微妙な表情をしている。
あくまでも明るく「今年最大のやらかししましたわ・・。」とすれ違いざまに言った。
「まあ、そうっすね…」
ああ、気まずいwwwww
「次の試合、頑張ってください」と言って、すれ違った。
すれ違い様「ナイス、エンターテイナーでした。」と微妙スマイルで言われた。
おい、俺めちゃくちゃ年下に気を遣われてるやん。試合前に、テニス談義してただけに、ほんとちゃんと万全の状態で試合したかったとひしひしと感じた。
あぁ、死にてぇwwwww
隣のコートで、かつて、6-5の激闘をした人が、長いラリーの末、ゲームを取って、ほっとした顔をしていた。目が合ったので、
「楽しそうな試合っすねwww」と声をかけた。
「ほんと、泥試合だよ笑」
せっかくなので、運営に謝りに行った。
いうて、ある程度は会場は盛り上がってたし、
お疲れ様でしたくらい言ってくれると思っていた。
「なんか、うるさくしちゃってすいませんでした~」
「そうですね。苦情来たのでねぇ。次回からは気を付けてください。」
あ、それだけ…?てか苦情って誰だ。
運営は、すぐに興味をなくし、別の話題を話していた。
あぁ、死にてぇwwwwww
この会場は、俺がいるべき場所ではない。もうちょい試合を見ていこうと思ったが、速攻出ることにした。
帰りにチャリで乗りながら、自分の行いを反省し、めちゃくちゃへこんだ。メタ認知すると、ほんと恥ずかしくて死にたくなる。
家に帰ると、玄関で、律儀にこいつが待っていた。
昨日の俺、ありがとう。ちゃんと忘れないようにシューズ準備してくれてたんだね。今日の俺、お前、なぜ気づかなかったんだ。ぶっ飛ばすぞ。
ああ....
気分を切り替えて、シャワーを浴びた。
しかし、しばらくすると俺はニヤニヤし始めた。
あれ、今日の出来事、、、
ネタにできんじゃね?wwww
というわけで、連日のテニスの試合の疲れを、こーひーのカフェインでたたき起こして、2時間ぶっ通しでブログを書き始めた所存である。
おわかりいただけただろうか。そもそも、ADHDとは、
①忘れ物やミスが多い「不注意」
②落ち着きのない「多動性」
③待つことが難しくすぐに実行してしまう「衝動性」
の3つの特性を持っている人だ。
今回の事例で行くと、
①不注意
・靴を忘れる。(これが一番のやらかし)
②多動性
・ギャラリーが笑ってるので、オレもいろんなことをするし、よっしゃーと叫ぶ。
・自問自答独り言。
・うまくいかない自分に地団駄を踏む。
・空気を読まず、誰にでも話しかける。
③衝動性
・公式戦なのに、ノリでドンキの靴で試合に臨む
・思い立って、疲れを忘れてブログを2時間ぶっ通しで書き始める。
そして、あんだけ調子に乗っておきながら、帰り際自転車に乗りながら、自分の行いを反省し、めちゃくちゃへこみ、恥ずかしさで、死にたくなるのもADHDの特性だ。そうかと思えば今は、今は、そこまで気にしてないし、もはやブログでネタにしている。
そもそも主観的には、ADHD傾向が強いと思っているが、客観的なデータも欲しかったのでADHD診断というものをやってみた。
結果は、予想通りADHDの傾向高めだった。(さっきパソコンで受けて、スクショがあるのだが、電池が切れてしまったので後日。これもADHDの不注意特性だろう)
もし、このブログを読んでいる人で、少しでも、生きづらさを感じている人は、ぜひオレの破天荒な考え方と生き方を参考にしてほしい。
オレは、こんなんでも堅実な公務員をちゃんとやってるし、なんなら、人材不足も要因にあるけど、なんちゃら主任的なポジションにもいるのだ。
俺は、めちゃくちゃ忘れものするし、めちゃくちゃ失敗したし、いろんな人に迷惑かけたと思うけど、原因を考え、試行錯誤しながら解決策を考えたり、いろんな人に助けてもらったり、もはや笑いに変えたりして、この生きづらい世界を立ち回っている。
もちろん、たくさん困った事や、嫌なこともあったけど、まあ、なんとかなってるのだ。
悩める同志達よ。一緒に頑張ろう。
もはや、ADHDは天性の個性であり武器でもあるとおもってもいる。次回は、この世界を生き抜く方法や、オレが実際に試したライフハックをお伝えできればと思う。
※横文字使ってますが、オレは事業家でも、起業家でもインフルエンサーでもなく公務員です。
では、またその時まで!天才は個性だ!!!
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