金現珍(キムヒョンジン)のおすすめ漫画「ブラックナイトパレード」
人の成長には周囲との関わりが重要
おはようございます。
キム・ヒョンジンです。
今回は、今冬映画化される「ブラックナイトパレード」の紹介です。
本作品は、伏線や展開にはっと気付かされる作品のため、以下ブログを読む前に、本作品を読んでからのほうが何倍も楽しめると思います。できるだけネタバレは控えて紹介はさせていただきます。
読めば読むほど作りこまれた世界観、伏線、自分たちの先入観や固定観念のウラをつく設定に惹き込まれます。現在(2022年9月時点)では、「LINEマンガ」で無料で読めます。
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ブラックナイトパレード 第一話
※※この先、ネタバレの可能性があります※※
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作品紹介
本作品は、「サンタクロース」と「クリスマス」を題材としたコメディです。著者の中村光先生の独特の世界観とストーリー構成力が非常に魅力的です。
よい子には赤い服を着たサンタがプレゼントをくれる、という馴染み深いテーマですが、本作品のタイトルは「”ブラック”ナイトパレ―ド」。黒い服を着たサンタクロースがいるというプロローグで始まります。黒いサンタは、悪い子のためのサンタとされています。黒いサンタ・クネヒトが、冴えない主人公・日野三春(ひのみはる)の前に現れ、コンビニアルバイトから転身して、サンタクロースの職場で働くことになります。本当のクリスマスを知っていきます。
初めの面白さは、主人公三春とクセの強いキャラに囲まれたギャグマンガでした。それがさすが中村先生と言いますか、一気に様々な伏線や設定が明らかになり、途中から三春が化けるわ、ストーリーも化けるわで筆舌しがたい面白さです。ギャグパートも残しつつ、作りこまれたストーリー構成に面白さのベクトルが一気に変わった印象です。
当たり前の基準が高めー主人公の意外性
第一話を読むと、三春は、大学受験に失敗し、就活は氷河期のあおりを受けたまま内定出ず。その間に始めたコンビニバイトで早3年経とうとしていました。読者に冴えないというイメージを抱かせますが、話を読み進めると、三春は非常に、真面目で、人に優しく、自分の正しさをしっかり持っている人と印象が変わります。
なによりコンビニバイトでは三春のスキルは優秀だったと後に分かります。当たり前の基準が高いため、自分がかなりできることに本人は気付いていません。というのも、周りには手抜き仕事が常態化している同僚に、頭ごなしに自分が悪いのだと叱責してくる店長と、環境がかなりハードモードの中で、働き続けた成果かもしれませんね。
仕事がデキる人は当たり前の基準が高いと思うことが多々あります。三春はすごい人物であると印象が覆りました。
人材育成のサポートが最高ーサンタクロースハウス
三春たちが働くサンタクロースハウスでは、悪い子たちのためにプレゼントをせっせと作り、選び、準備をします。黒いサンタ帽子と黒い服を身に着けて全員業務に勤しみます。連れてこられた三春に、同僚が制度の話をするシーンがありますが、なんとサンタクロースハウスは、広大な敷地内に教習所も兼ね備えており、資格は無償で取り放題だといいます。スキルを磨きたいという人には嬉しい手厚さです。非常に”ホワイト”です。
やる気のある人がより研鑽できるよう、制度を整え、チャレンジしやすい環境を整えることはかなり大事なことだと思えます。
「会社は人だ」と言われる程です。どのような人が働いているか、またそこで働く人が生き生きとしているかで、会社の価値が決まるでしょう。私自身経営者として、一緒に働く仲間が生き生きと働ける環境を整えていこうと思います。
さて、最後になりましたが、冒頭で触れたとおり『ブラックナイトパレード』は実写化が決まっていて、2022年12月23日(金)公開予定です。主演吉沢亮さん、監督は福田雄一さんと、同じくジャンプ作品『銀魂』の実写化で組んでいます。福田監督の再現性とギャグの塩梅が個人的に好きなため、公開が楽しみです。
金現珍(キムヒョンジン)
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