AIを使って書く、ユルゲン・クロップとリバプールの経営
ご無沙汰しております。本業が激務で、米国時間に呼びだされてヒーヒーいっております(昭和的擬音語)。しかも長期出張に駆り出されることが決定しました。この超円安のさなかに。英語を使った商売がしたい!とかっこよく言って転職したものの、実は英語より体力と気力の方が大事ということもしみじみと感じる今日この頃です。
しかし、愛するサッカーを追わずにいられない。追ってるけど、文章を書く時間がない。どうする!そうだAIだ!というわけで、今回はAI君たちに協力してもらって、クロップ到来後のリバプールの経営について分析しました。AIの使い勝手についても個人的なレビューを入れています。皆様が愛するクラブやプレイヤーのためにAIでより効率的に情報を集め、生まれた時間でより愛を込めるための一助になれば嬉しいです。
アイディア出しはGemini君と一緒に
私がアイディア出しを行うときに重用しているのが、Googleが公開したGemini君です。何といっても、データ収集と文章生成の処理速度が速い!特に経営分析をするときは大量の数字を必要とするため、他のAIだと回答に悩む時間かかったり、ChatGPT 3.5君のように現在のデータについては答えられないAIもいますが、Gemini君はそれを超えていきます。
↓そうすると下記のような回答が返ってきます。図表なしであれば、既にWebメディア並みの記事が書けます。実際、メディアの記事の質を見ると、みんなAIに書かせてるんだろうなぁ、と想像してしまいます。
”1. 収益増加
試合日収益: 2015年以前は約5000万ポンドだったものが、クロップ監督就任後は6000万ポンドを超え、2018/19シーズンには7000万ポンドに達しました。これは、チームの攻撃的なスタイルによる観客数の増加が要因です。
商業収益: クロップ監督のカリスマ性とチームの成功により、ルークオイルやナイキとのキット契約など、高額な商業契約を獲得しました。近年、商業収益は年間1億5000万ポンドを超えています。
放送収益: チャンピオンズリーグ決勝への進出やプレミアリーグ優勝争いにより、放送収益が大幅に増加しました。この収入は、リバプールFCがヨーロッパの巨人と財政的に競争できるようにしています。
選手売却益: クロップ監督の巧みな選手獲得戦略により、コウチーニョやファン・ダイクのような選手を低価格で購入し、高額で売却することで、大きな利益を得ています。”
こんな感じの項目出しが後、19項目並びます!しかも、こんな感じでリバプールの売上について、項目別に数字もまとめてくれます。後は、下のGoogleスプレッドにエクスポートして図表を作るだけです。
図表を少し整えて完了!図表を作るまでなら10~20分程度で完了しました。
イラストはMicrosoft Designerにお任せ!
サッカー界隈を見ていると、既に使いこなされている感はありますが、記事のイラスト生成はMicrosoftのdesignerに頼めば一発ですね。
Bingの検索ページから飛べるタブで頼んでも4パターンぐらい出してくれます。
個人的には、少し手間はかかりますがMicrosoft Designer - Stunning designs in a flashからimage createrを選んで生成してもらうことをお勧めします。まず指示を正確に読み取ってくれます。チャット形式だとLiverpool=赤いチームとしか認識されませんが、image createrはちゃんとロゴまで認識してくれました。↓下図
なお、作った後にEdit designを押せば、自分の持ってる画像と組み合わせれますね。後、横長と縦長を生成した後に代えれることも魅力です。
データの正確性はCopilotともに検証する
もっとも、これだけでは情報を垂れ流すだけのWebニュースと全く変わりません。読み手の方に安心して楽しんでもらうには、データや情報の正確性を確認し、AIが示したデータや仮説について疑ってかかる必要があります。疑うためには、AIがどのデータや記事を学習して、その回答を示したか知らなければなりません。
そこで登場するのがCopilot君です。最初のクロップ監督がリバプールにもたらした経営の変化20項目に尋ねると、引用先を示しながら答えてくれます。チャットウィンドウを開かなくても検索ページの右上に自動的に答えてくれるもの嬉しいですね。
たどっていくと、Footballistaさんの記事を主に参照していることが分かりました。個人的にはしっかりとした特集記事を書かれるメディアというイメージがあるのでこれは信頼できそうです。
時々ですが、AIはファンサイトに書かれた怪しい数字を引っ張ってくることがあるので、要注意なのです。後、できれば現地の言語で尋ねた方が正確な回答が返ってくる確度が上がります。日本語は日本語ソースを優先的に参照するため、海外ニュースの日本語で機械翻訳された意味不明なページを引っ張ってきたりするので、マイナーなトピックになると主張が怪しくなったりするのです。
最後に愛と偏見を込めるれるのは”人間”だけ
このように①情報を集める、②情報を分析する、➂情報を整理する、さらに情報の引用先やイラストを作ると、記事作成の80%はAIでできます。では人間の役割とは何でしょう?
私は、人間の役割は最後に愛と偏見を込める役割だと思います。例えば、クロップの経営分析ですが、素晴らしいと言えるのでしょうか?確かに登場前と比べると素晴らしい。しかし、ライバルのマンチェスターシティがエレベータークラブから伝統クラブに格上げされ用としていることに比べれば、ペップ対比で劣っていると言えるのではないでしょうか。
つまり、見方を変えればクロップは経営面において素晴らしい、とも元々ブランドがあったチームだからできた、とケチをつけようと思えばできるわけです。どの見方をとるべきか?それは人間にしか答えが出せません。
その時に人々の脳裏に走るのは数字ではありません。最後に「エネルギーが切れた」と仰るまで戦い続けた姿、どんなこと状況でも選手を守り続ける姿、試合後にこぶしを挙げてファンと喜びを分かち合う姿、です。
勝つから応援するのか?それだけではないでしょう。生まれた土地だから、推しの選手がいたから、感動的な試合に出会えたから、応援する理由は人の数だけありますし、正解なんてあってたまるもんですか。応援する理由は、言ってみれば偏見です。ただ、それは愛ゆえのものです。それは人間しかこめられないものです。本日も愛と偏見を胸にフットボールをお金の面から書いていきます。(私=ど偏見成金主義)
愛を胸に本日も皆様のフットボール生活が良いものになることを!チャオ!