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はじめに

2022年に3年続いた細木数子的大殺界を抜けたばかりの(株)FOODSNOW (フーズナウ)フードコーディネーター・6次産業化プランナーの平尾由希です。
自社HP制作に取り掛かって早10年、クライアントの仕事優先でいまだにリリースできていないのに、令和4年度に向けてやる気満々でnote「おいしい地域活性化」を始めます。目指すは月1〜2回の更新!フォローをしてくださる優しい皆様にお尻を叩いていただけると頑張れます。

食の世界に飛び込む前のこと

プロフィールでは長崎県出身としていますが、父の仕事の関係で生まれてしばらくは北海道、小学校6年間は青森で育ち、中学高校の6年間を長崎と、北から南までいろんな地方で過ごしました。
お酒は水大学…もとい、お茶の水女子大学生活科学部生活社会学科卒業後、NHK長崎放送局を経ておよそ10年間キャスターを務めたNHKニュースからの卒業を機に、在職中から食のプロを育てる専門学校に通うなどして準備を進めていた食の世界に飛び込みました。
ちなみに、母は当時はかなり珍しかった「テーブルコーディネーター」として、テーブルに皿を並べる、今のフードスタイリストのような仕事をしていましたので、私が今の仕事に進んだのは、幼い頃から大量の器と食に触れてきたことに素地があったのかもしれません。

地域の食の取り組みとの出会い

独立して数年は雑誌や書籍、企業のレシピ制作や撮影の仕事が多かった私が、地方の食の取り組みに携わるきっかけになったのが、現在の佐賀県知事で当時は総務省過疎対策室長だった山口知事とのご縁で委員を委任された「総務省過疎地域活性化優良事例表彰委員会」でした。

旅や出張で訪れる土地での楽しみは、景勝地や名所巡りだけではなく、「おいしいものを食べること」「おいしいお土産物を買うこと」という人は多いと思います。
インターネットの普及によって、どこでも居ながらにしてなんでも手に入る時代にあっても、地域固有の気候風土、食材、習慣を背景に地域で大切に共有、継承されてきた『地域の食』は、人を地域に呼び込むために不可欠なキーワード。
地方は、その土地でしか味わうことのできない郷土料理やもてなし、そこでしか手に入らないお土産物との出会いといった、そこに住む人々の歴史や生活の息遣いを感じられるような、より密接な体験や地域とのふれあいを求められるようになっていることから、全国各地の県市町村などの自治体や団体が、地域の「食」を活かして地域活性化に繋げたいと、「地域ブランド化」「6次産業化」の取り組みを積極的に実施、支援しています。

「総務省過疎地域活性化優良事例表彰」の現地調査で、そのような「食」を通じた地域活性化を行なっている地域にたくさんご縁をいただいたことから、県市町村役場の職員さんや地元の事業者さんから、地域の食を生かした取り組みに関するご相談が増え、現在の仕事に至ります。

増える肩書きとジレンマ

地域の食の仕事が多くなるのに比例して、省庁や自治体のアドバイザー、専門家という肩書きが増えてきました。それだけ、地域の食の取り組みが地域再生、地域活性化の重要な要素だと認識されているのだと思いますが、私は先生と呼ばれるのも、コンサルと認識されるのも苦手です。
地域の一員、事業のいちスタッフとしての、皆さんとの距離感と目線で見ないと、地域の課題や今やらなくてはならないこと、商品開発などに取り入れるべきストーリーが高解像度で見えてこないと思っているからです。

2019年、個人のアドバイザーとしてではなく、より深く多角的に地域に関わるために、株式会社FOODSNOWを設立しました。

【FOODSNOWが現在お手伝いしている地域の食に関する取り組み例】
◇長崎県波佐見町 「陶箱クッキー」石膏型を再利用した地域内循環の取り組み
◇長崎県平戸市    産直直営「海の見えるごはん屋」メニュー開発、商品開発
◇長崎県佐世保市   社会福祉法人の農福連携事業「佐世保スプラウトにんにく」
◇島根県益田市   「歴食・戦国益田氏・中世の食」プロジェクト
◇山口県長門市俵山 地域経営会社の商品開発、メニュー開発     etc.

順不同

note「おいしい地域活性化」でお伝えしたいこと

このnote『おいしい地域活性化』は、様々なご縁があって現在までに私がお手伝いをさせていただいている、食を通じたユニークな地域事例の成功と失敗を織り交ぜたケーススタディをご紹介しながら、地方の食の6次産業化の考え方、商品開発やメニュー開発を行政の補助事業として行う場合ならではのメリットや、乗り越えなくてはならない制約、効果的な事業スケジュールの組み立て方などをお伝えしたいと考え、立ち上げました。

地方で商品開発を行いたいと考えている方に向けて、1度や2度、講演やアドバイザーで呼んでいただくだけでは伝えられないこと、立ち上げた事業の進捗過程でも繰り返し確認ができる記事構成にして、地域の6次産業化をサポートする地方自治体の職員さんにお願いしたいことも盛り込んでいきます。

これから書く記事が地域の食の魅力の再発見につながり、食という地域資源を活かして地域がますます元気になる手伝いに、そして、実践事例としてご紹介する、いわば私が関わる地域の「自慢話」が、それぞれの地域のあたたかなもてなしの気持ちを多くの人に知ってもらうきっかけになりましたら嬉しく思います。

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