行政が抱える課題を解決するカギ──全体最適と行マ研の挑戦
こんばんは。
『行マ研サポートライター』の狂さん(Linkedin HN)こと、山﨑です。
今晩もよろしくお願いします。
さて本日まで、『行マ研(全体最適の行政マネジメント研究会)』の様々な活動を紹介してまいりました。
ではなぜ今、『行マ研』が必要だと考えるのか?
今日はそのことについて、記事を書き進めたいと思います。
あなたの仕事の生産性、上がっていますか?
人口減少、少子高齢化、複雑化する住民ニーズ、そして限られた予算。
これらの課題に直面する行政は、いま持続可能な未来を築くための新たな方法を模索しています。
しかし、個別の部署やセクションでの「最適化」に追われる日々の中で、「全体最適」という視点を持つことは難しいのが現実です。
その結果、予算やリソースをどれだけ注ぎ込んでも、期待した成果に繋がらない――そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
こうした課題を解決するために設立されたのが、「NPO法人 全体最適の行政マネジメント研究会(行マ研)」です。
これまでにもお伝えしているとおり、12月15日には4年ぶりのリアルセミナーが開催されます。
本記事では、行マ研の設立背景や活動の意義についてご紹介します。
なぜ行マ研が必要なのか?
1. 行政が抱える根本的な課題
現代の行政が直面する問題は多岐にわたります。
住民ニーズの多様化:
少子高齢化や地域格差が進み、一律のサービスでは住民の期待に応えられなくなっています。予算とリソースの制約:
限られた財源の中で、複数の課題に優先順位をつける必要がある状況です。部門間の連携不足
各部署が「自分の役割」を果たすことに集中するあまり、全体の流れが滞り、問題解決が後手に回ることがあります。
これらの課題の共通点は、「部分最適」「個別最適」に偏っていることです。
各部門が最善を尽くしていても、それが「全体最適」にならなければ、期待した成果を得ることはできません。
2. 全体最適とは?
「全体最適」とは、組織全体として最大の成果を上げるために、リソースやプロセスを調整する考え方です。
その基盤となる理論が、TOC(制約理論)です。
TOCでは、以下のステップで課題を解決します。
Step1
制約条件(ボトルネック)を見つける。
Step2
制約条件(ボトルネック)をどう徹底活用するかを決める。
Step3
他の全てをStep2の決定に従わせる。
Step4
制約の能力を高める。
Step5
ここまでの改善で制約が解消したらStep1に戻る。
この5つのStepを繰り返すことで、問題ごとに変化する制約条件(ボトルネック)の能力を向上させ続け、問題解決力・課題解決力を向上させることができるのです。
行政において「全体最適」が重要なのは、ステークホルダーが多岐にわたるためです。
住民、地域団体、企業、議会――あらゆる関係者にとってWin-Winの解決策が求められます。
3. 行マ研の設立理由
行マ研は、「全体最適」という考え方を行政職員に普及し、現場で実践できるスキルを提供するために設立されました。
設立当初から、次のような目的を掲げています。
実践的な学び
行政の現場に直結するTOCの活用法を学べる場(『セミナー』『オフ会』など)を提供。ネットワーク構築
行政職員同士が課題意識を共有し、知見を持ち寄るためのコミュニティ形成。問題解決力の向上
行政の課題に対して、スピーディかつ効果的に対応できる能力を養うと共に、その成果を発表する『シンポジウム』を開催する。
これらの活動を通じて、行マ研は「行政改革を進める人材の育成」と「住民満足度の向上」を目指しています。
行マ研のリアルセミナーに参加しませんか?
行政課題解決の鍵となる「全体最適」と「TOC理論」を実際に体感できる絶好の機会が、12月15日に開催されます。
今回のセミナーでは、参加者が知恵を出し合いながら問題解決に取り組むワークショップ形式を予定しています。
テーマ: 仕事の生産性は上がってますか? 行政課題解決セミナー【東京開催】
日時: 12月15日(日)13時30分~17時00分
会場: 明治大学駿河台キャンパス
参加費: 無料(行政・企業問わず参加可能)
お申し込みはこちら(👇)から
このセミナーを通じて、行政改革の第一歩を踏み出してみませんか?
次回の記事では、「TOC理論」がどのように行政課題を解決できるのかを詳しく解説したいと思います。
お楽しみに!