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KIGIで行われた 映画『もったいないキッチン』 上映会+サルベージ・パーティのレポート
映画『もったいないキッチン』のプロデューサー関根健次さんにお声がけいただいて実現した、今回のイベント。フードスコーレ校長の平井がプロデューサーを務める『サルベージ・パーティ』は、2019年以来、新型コロナウイルスの影響でイベントの開催がままならずでしたが、今年から再始動! たくさんの方たちにご協力いただいて、さっそく全国各地で開催していまして、ついに、『もったいないキッチン』と初コラボ!
というのも10月は世界食料デー月間であり、食品ロス削減月間でもあります。10月4日に開催したイベントの様子をレポートします。参加いただいたみなさんと、映画と食事をたのしんだ様子をご覧ください。
サルベージ・パーティ(略してサルパ)について、かんたんにご紹介しますね。
サルパは2013年に、プロデューサーの平井がはじめたコンテンツ。家や職場で持て余している食材を持ち寄り、プロの料理人がその場で料理。サルパは、たのしくおいしく食品ロスについて考え、自分にできることを発見できる食材シェアパーティです。できあがる料理を通して、料理人の頭の中をぜひのぞいたり、もってきた食材を話題に参加者同士で盛り上がります。
サルパは、いまは一般社団法人フードサルベージで管理しています。今回のイベントは、「フードスコーレ」のプログラムの一環として開かれました。他にも、さまざまな企業や団体とコラボして開催されています。
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サルぱはみなさんといっしょに料理をするスタイルもありますが、今回は集まった食材と、事前に準備した未利用魚などの食材をつかって、プロの料理人がその場で調理するスタイル!
今回料理を担当するのは、「Foodist Link」のケータリングシェフ高田大雅さんです。
今回、永田町にある「KIGI」さんご協力のもと、レストランをイベント会場としてつかわせていただきました。「KIGI」は、食品ロスをはじめ地産地消、アニマルウェルフェア、フェアトレードなど社会課題の本質を捉えて食のサステナビリティを推進しているレストランです。
そしてなんと料理スタッフのみなさんには、当日飛び入りで料理に参加いただきました!
イベントのスタートは、主催者であるフードスコーレ校長の平井からみなさんにご挨拶。『もったいないキッチン』とサルパの初コラボを実現できたことの喜びや、サルパの楽しみ方をお伝えしました。
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そして、「ハンガー・フリー・ワールド」の田中梨佳さんから、食料問題や「世界食料デー」月間の取り組みについてお話があったあと、さっそく映画の上映スタート!
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映画『もったいないキッチン』は、“もったいない精神”に魅せられ、オーストリアからやって来た食材救出人で映画監督のダーヴィドが、日本を旅してサステナブルな未来のヒントを発見していく食のロードムービー。
今回は『もったいないキッチン』35分短縮・日本語吹替版を観ました。ちなみに、主演のダーヴィド・グロス役としてナレーション、アフレコを担当するのは本作アンバサダーの斎藤工さんです。
上映中に裏の厨房では、高田さんやKIGIの料理スタッフのみなさんが、ガシガシと料理を進めてくれていました。サルパでは料理人のみなさんに、できるだけ意外な食材の組み合わせや、ユニークなアイデアにチャレンジしてもらっています。
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みなさんと一緒に映画を観終わった後は、関根さんと平井でちいさなトーク時間。ここで関根さんは「この映画をもっと子どもたちに観てほしい」と話していました。もっとたくさんの人に観てもらえたかもしれない映画が、コロナの影響で届くべき場所に届かなかったかもしれない。
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そこで関根さんたちは、2時間越えの本作を、学校の授業のサイズに合わせて35分短縮版に再編集。削るシーンを巡っては、監督といろいろ揉めたらしいです。関根さんは見えないところでそういう汗をかきながら、このさきも子どもたちにこの映画を届けようとしています。
食品ロスに限らず、関根さんは社会問題について話すとき、心を現場に通わせてものすごく熱を込められます。かと思えば、映画の裏話など冗談混じりに話してくれたり、映画の中で巡った日本各地の食の現場を、誰よりもたのしんでいます。関根さんを見ていて、深刻さとおもしろさのバランスが絶妙だなと感心します。関根さんの向き合い方は、地球環境や社会問題に対してどう振る舞えば良いかのひとつのヒントなんだと思いました。
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さて! いよいよ料理が運ばれてきました! まずはこちらの4品。みんなでいただきまーーす!!
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つくった料理を、高田さんはじめ料理スタッフのみなさんがその場で解説してくれます。じぶんが持ってきた食材が、どんなふうに使われているかを知るのもサルパのたのしみのひとつ!
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こちらは、なんと椎茸をアメリカンドッグ風に衣をつけて揚げた料理! 発表されたときには、ひときわ歓声があがりました。
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その後も、料理が運ばれてくるたびに歓声が! 「これ、わたしが持ってきたココナッツミルクだ!」
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そうそう、この日はKIGIさんが仕入れた未利用魚もつかいました。未利用魚とは一般市場には出回らない魚介のこと。こうした魚に目を向けるのも、食に向き合ういい機会に。
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お腹もいっぱいになったところで、この日のイベントも終了に近づいてまいりました。最後にみんなで「ごちそうさまでした!」これでお開き!
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サルパは食材に向き合ってみるいい機会でもあります。ふだんは何気なく使っている食材にも、まだまだたくさんのおいしい可能性が秘めらている。シェフのみなさんがつくってくれた料理から、あらためて食材への愛着を感じる日になりました。
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後日、InstagramでKIGI スタッフのみなさんが、この日の感想をあげられていたので、さいごに一部紹介させてください。この日の盛り上がりが、よりわかっていただけると思います。
・「そばを"食材"と捉え、茹でずに揚げ、砕いてサラダの上に振りかける」という例が、サルベージパーティーの本質を捕らえているように思えて、とても印象に残っています!
・料理を見て、「これ私が持ってきた食材だ!」と参加者の方同士で盛り上がるのもとても楽しかったです😆
・今まで使い方が決まっていたような食材も、何が原材料で使われているかを見て分解・再構築し、創意工夫で色んな使い方ができるということを実感できた会でした! 自分も家で余っている食材でアレンジ料理をしてみようと思いました😋
・様々な分野で活躍されたり、いろんな経験や考えを持った方々とお話しできてとても貴重で素敵な時間を過ごすことができました。みんなが持ち寄った使われずに捨てられる運命の食材がシェフの方々の素敵なアイデアで変身し、食べたみんなが笑顔になるそんな素敵なイベントがより多くの人に広まって、日々の暮らしで残り物や廃棄物を減らす工夫を個人一人ひとりが意識する世の中になっていったらいいなと思いました。
フードスコーレでは、これからもサルパを開催していきます。ぜひ食材持って遊びにいらしてください! また、関根さんの想いを受け取って、映画『もったいないキッチン』をもっとたくさんの人たちに届けえられるよう上映会も企画していきたいと思います。こちらもおたのしみに!
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