フードスコーレ農園部 活動日記 #1(2022年5月)
はじめまして。
フードスコーレ農園部員の木幡です。
これから
日々変わっていく畑や水田のようすや、
現場で感じたこと、
旬の野菜のこと、等々を
おつたえしていけたらとおもいます。
私は普段は、
野菜ソムリエをライフワークとしていて、
野菜をコミニュケーションツールとした
マルシェやイベントを開催しています。
また子供の頃からずっと、
母の畑を手伝っていますが、
仲間と一緒に畑をやるのは、
今回がはじめて、です。
自己流で奔放な師匠(母)の教えと、
農園部の案内人
フナキショーヘイさんの教えには、
かなりの違いがありそうで、
新しい発見や、学び直しができることを
とてもたのしみにしています。
【畑のこと】
まず、土壌づくりからスタートです。
<牛糞堆肥>
農園部の畑の土は、併設されている
磯沼ミルクファームの牛さんの牛糞が
堆肥として含まれていて、
とてもふかふかしています。
牛糞堆肥は、有機物を多く含んでいて、
ゆっくり分解し、
土中に新鮮な空気が入りやすいので、
ふかふかになるのですって。
牛糞といっても発酵を終えているので、
匂いはまったくありません。
シェフが野菜のおいしさを見極めるのに、
土を食べる場面をみたことがあります。
土壌が作物の生育や味に影響するということが、
こういう土に実際触ってみると、
自然に腑に落ちます。
動物性たんぱく質を含む土壌と、
含まない土壌では、
育つ作物の味が変わってくるそうです。
知れば知るほど土の世界は奥深そうだ…
さてさて、わが農園部の野菜たちは
どんな味に育つのでしょうか!?
<耕すって元気がでる!>
順番に鍬(くわ)を使い、
みんなで土を耕しました。
土の耕しかたひとつにも個性がでます。
きっちり規則的に耕すひと
リズミカルに耕すひと
ざくざく大胆に耕すひと(これは私)
あーあのひとこんな一面があったんだ
おもしろいなぁと思い、ついつい、
手を止めて観察してしまいました(笑)
余談ですが、
なぜか「耕」という漢字が好きです。
「たがやす」ってのんびりした響きなのに、
前向きに切り拓いていくイメージがあって、
元気がもらえるパワーワード。
無心に畑を耕す作業は、
立ちのぼってくる土の匂いを嗅いだり、
這い出てきたミミズさんに驚いたり、
普段つかわない筋肉をつかったり、
非日常的な時間で、
いろいろな刺激があって、
元気をたくさんもらえます。
<灰をまくのはなぜ?>
植物は酸性土壌が苦手です。
アルカリ性の灰を土に混ぜることで、
中和する効果がうまれるとのこと。
ふわっと均等に木灰を土にまいていく
フナキさんの華麗な手さばき!
「花咲かじいさんみたい」
「土の茶色と灰の白色がマリアージュして
まるでガトーショコラのようや」
という誰かの声が聞こえてきました(笑)
<畝たて(うねたて)>
土を細長く直線状に盛り上げ、
苗を植える畝をつくります。
ロープと板を使って印をつけていきますが、
真っすぐにつくるのはなかなか難しい。
うねるってコトバはここからきているんですねぇ。
<今回植えた野菜たち>
アイコトマト(赤、黄色)、しし唐辛子、
甘長唐辛子、千両2号茄子、ゴーヤ、
生姜、長芋、里芋 などなど…
夏野菜を中心に
盛りだくさんの苗を植えました。
そしてそれぞれ、マルチシートと藁(わら)を
半分ずつかぶせて成長の違いを観察していくことになりました。
たくさん収穫できたら、もちろんうれしいけれど、
こういう実験をたのしみながら、学びを深めていくことも
フードスコーレ農園部の畑ならではの体験になりそうです。
【米作りのこと】
今年は米作りにも初挑戦。
この土地にこれから手を入れ、
水田をつくります。
6月中旬にはじまる
田植えの時期まで、
わけてもらった籾種を
それぞれで育てて
まずは発芽させてみることに…
みるみるぐんぐん育っていますーーー!
米作りについては、また来月詳しくおつたえします!
【旬の野菜:絹さや】
●マメ科エンドウ属
(英)snow pea(仏)petits pois
絹さやが旬を迎えていますね。
旬の絹さやはみずみずしく、
あまみとうまみが口いっぱいに広がります。
さっと塩ゆでして冷水にとり、水けをとって
そのままサラダやおひたしにして、
シンプルにたべるのがおススメです。
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(書き手:木幡雪絵)