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料理人は技術と一緒に自身の価値を積極的に作れ!!まじで!

料理人にとってのレシピとの関わり方はもっと考えよう。

私たち料理人は料理業界に入ったその日からレストランやカフェにかかわらず店舗の決められたレシピに乗っ取って営業や仕込みを行います。

若いころは自分がどれだけレシピを持っているのかで考えを重要視していました。

しかし、今の情報社会。おそらくプロであろう投稿もクックパッドでは見つけれます。

若い料理人にこれだけは伝えたい。

レシピなんて人のものをパクればいい!!だからレシピをコレクションするのではなくそのレシピの裏側を見ろ!!

と。

料理人として仕事をしているとある日ふと思ったことがあります。

料理って意外とレシピを見ながら作ると簡単にできます。

フランス料理だって難しそうだけどレシピの手順に従って一つづつやっていくと意外とそれなりに仕上がります。

でも本当に大切なのはその中身です。

つまり人それぞれの料理哲学や料理理論。

料理人はレシピを通じて著者がなぜそんな工程を踏むのか。なぜその流れで調理するのかを考えないといけません。

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そうでないとただの「再現大介」になります。

レシピを見てる世界からその先へ

自分で店を立ち上げると思ってから一番苦労しているのは「オリジナリティー」の出し方です。

かくゆう僕もレシピを集めることに真剣になり、その行動の本質を考えてこなかった料理人の一人です。

今は違いますがその期間は長かったと思います。

そういった仕事が作業となっている時間が続くといずれ料理人としての羽はもがれて会社の中でしかいきれない料理人になってしまいます。

店を出す、独立するということは「自分の料理」をお客様に提供して評価してもらうこと、その結果が利益として現れる活動だと思います。

その中で自分というものを口ではなく「皿」で表現するのが料理人です。

料理人にとって一皿というのは言葉よりも率直に相手に伝わるアイデンティティーの集合体だと思います。

そんな皿はとてつもなく美味しくて脳に焼き付くほど美しいもの出なくても構わないと思います。(もちろんそんな皿が出せるのが一番いいけど)

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料理人としての価値づくりは早いうちからやっておいたほうがいい!!


今まで数多くの素晴らしい料理人が各分野の料理業界で歴史を作り未来を築いてきました。

私たち若手の料理人はその尊敬すべき料理人が作ってきてくれた伝統と技術を身に着け進化させ次の世界に紡いでいかないといけません。

とは言っても長い長い料理の歴史。

先人の技術を習得することだけしてたら時間が足りません。

専門学校を卒業してから先人の残してくれた歴史を一つづつ歩んでいくのではなく、同時進行的にこなしていかないと現在成功している料理人の足元にも及ばないし、一生修行で終わります。

先人たちが残してくれる技術や伝統は素晴らしいものですが、これから先も同じ内容で世間が受け入れてくれるかは全く違います。

そのため料理人は「自分」という価値を創出し、自分の道を先人たちの教えをサポートに歩いていかなければ個人にも料理業界にも未来はありません。

料理人にはその職業に就きたかった背景や育ててくれた親などのバックグラウンドも様々です。

物つくりに対する考え方や商売の考え方も星の数ほどあります。

そういったものを今までの伝統や技術をベースに組み立て自分なりの一皿にするのです。

本当に簡単に書いていますが、たぶんこれこそが料理人にとって最も難しいことだと思います。

その一皿を作るには「自分」を今まで以上に意識して考えないといけないし、深く考えれば考えるほど迷路のように入り組んでいます。


私は独立を考え実行するうえで今まさにアイデンティティの再確認に時間がかかっています。

それも、今まで料理を自身の反映ではなく、ただ作業としてこなしてきていたからなのかもしれません。

自分では作業としてこなしている気はないけれど、いざというときにこうやって「自分」が何かを分かっていないのなら、同じことだと思います。

一人の人間として、結婚したり子供を持ったり、する人生がまだまだ皆さんにはあるかと思います。

その時に料理人としてこの先独立し、自分でビジネスを立ち上げていくのか、雇われてシェフになったりするのか、はたまた料理から足を洗うのか

深く考える時が訪れるかと思います。

上にあげた3つの例はどれが正しい選択とかはありませんが、共通して言えることは

お客さんは「人」に付く

ということです。料理人として人生を歩むなら

「〇〇さんが作った料理だから」「〇〇さんのアイディアだから」

といった風にお客は料理もさることながらそれを作る料理人、はたまたそのさらにのっかている”個性”を楽しみにされています。

料理という幅の広く無数にあるジャンルの中で、

そこでしか買えない、その人からしか買えないというブランドイメージをいかに作るにか、オリジナリティー独自性をいかに作り上げれるか

が今後の料理人にはとても必要な能力です。


その能力は調理技術が若いうちからでも意識さえすれば磨くことができますし、気づくことが出来なければ何歳になっても磨くことはできません。

多くの成功した料理人は無自覚のうちにそれが出来ているからなのか

料理人の書くそういった「自己啓発本」は目にしたことがありません。

やはりそこの大切さに気付くこと、伸ばしていくことプロデュースしていくことは本人にしかできない重要な課題です。

早いうちから行動に移し、様々な料理人が個々のアイデンティティをもって独創性豊かに料理業界を盛り上げていけることを心より応援いたします。


私も頑張ります。

2020/1/28

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料理人のキムラ
働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。