小麦粉が体に悪いとなぜ言い切れるのか。


今回はお菓子をオンラインで販売している私のもとによく届く新規のお客様から寄せられる質問をもとに記事を書いていきたいと思います。
よく食べたことのない私のお菓子に対して小麦粉をたくさん使用しているのではないか、米粉に直したお菓子を販売するべきではないかと言うDMをよくいただきます。

そういったアドバイスのような意味合いで言っていただけるのは良いのですが、中には私が作っているお菓子を批判する方もいらっしゃるので、今回は小麦粉が体に悪いと、なぜ言い切れるのかと言う内容を少し気持ちを込めて書きたいと思います。

小麦粉が体に悪いと言い切れる事は無いというのが結論ではありますが、世の中には小麦アレルギーやその他の病気の方もいらっしゃる事は事実なので、そちらの方の内容を書いていることではないので、そこら辺はご了承下さい。

今回は、単純に小麦を使っていることを否定される。方々へ向けて記事を書いているので、病気等で該当される方には、今回の私の意見は適用しないものといたします。
また論理的で攻めた内容であるので、ご理解いただける方のみご覧いただけるとうれしいです。



最近、小麦粉を使わないお菓子を作る店が流行しています。この背景には、ベジタリアンやビーガンなどの新しい食文化が定着していることが考えられます。しかし、その一方で、アマチュアのお菓子作りの方の中では「小麦粉は体に悪い」という風潮も広まっています。この考え方は、セリアック病などの小麦不耐症に基づいていますが、実際には多くの誤解があるようです。

まず、セリアック病についてですが、これは欧米で発症率が1%未満、日本やアジアでは0.05%未満と非常に低い病気です。確かに、セリアック病にかかっている方々にとっては、小麦の摂取は非常に大きな問題です。しかし、日本ではその発症率が非常に低いため、一般的にすべての人が小麦粉に過敏に反応する必要はありません。それにもかかわらず、一部の人々が「小麦粉は体に悪い」と極端に言い切るケースが目立っているのが現状です。

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働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。