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コロナとは違う危機感での【ECサイト必然性】再来とその理由

コロナ以降、ECサイトの激戦化が予測される今、飲食店を経営する立場から改めてこの状況について考察してみたいと思います。

昨今の物価高は、飲食店にとって極めて深刻な問題です。

それはもうヤバヤバです。

原材料費の上昇は直接的に提供価格に影響し、結果としてお客様にもその負担がのしかかります。

この物価高の背景には、輸送コストの増加、日照時間の変動による収穫量の低下、さらにはエネルギー価格の高騰といった複合的な要因が絡んでいます。

この状況は、飲食業界にとって今後ますます厳しい環境をもたらすでしょう。

そんな中で、コロナ禍に多くの飲食店がオンラインショップに参入したことを思い出します。

外出自粛や緊急事態宣言により、店内での営業が厳しい状況に置かれた飲食店は、ECサイトを活用して売上を補おうと試みました。

しかし、コロナの収束とともに多くの店舗がその取り組みを途中で放棄してしまったのも事実です。

街に活気が戻る中で、オンラインショップの重要性が一時的なものだと判断されてしまったのです。

しかし、今後の物価高や輸送コストのさらなる上昇を考えると、オンラインショップの必要性が再び高まると予測されます。

特に2025年に向けて、自炊志向が高まり、外食を控える消費者が増える中、飲食店が生き残るためには、店内営業だけに頼るのではなく、自ら販売の販路を広げていくことが求められるでしょう。

その中心となるのが、再び注目されるであろうECサイトの活用です。

オンラインショップの大きな利点は、その「分母の違い」にあります。


オフライン店舗の場合、立地や偶然の紹介によって来店客が限られるのに対し、オンラインショップでは全国、さらには世界中の消費者にリーチすることが可能です。

そのため、オンラインの価値は非常に高く、正しい戦略を取れば店舗運営において大きな武器になるでしょう。

ただし、ここで重要なのは、以前のように中途半端な知識でオンラインショップを始めるのではなく、正確で最新のノウハウを身に付けることです。

例えば、効果的な商品ページの作り方、SEOや広告戦略、リピート顧客を増やす仕組みなど、オンライン特有の知識を学ぶ必要があります。

さらに、運送費や梱包コストの管理も重要です。

これらの課題に対応できないと、オンラインショップは単なるコストの増大要因になりかねません。

また、オンラインショップは「商品の質」だけで勝負するのではなく、ストーリーやブランド力も求められます。


消費者は単に安い商品を探しているのではなく、商品の背景にある物語や、購入体験そのものを楽しみたいと考えています。

そのため、ブランドの個性を打ち出し、他店との差別化を図ることが大切です。

例えば、自社の強みやこだわり、商品に込めた想いをしっかりと伝えることで、ただの商品販売ではなく、消費者に「共感」してもらえるようなオンラインショップを目指すべきです。

一方で、オンラインショップの競争は激化していくでしょう。

多くの飲食店が再びEC市場に参入する中で、生き残るためには差別化と同時に顧客との関係構築も重要になります。

メールマガジンやSNSを活用したコミュニケーション、購入後のフォローアップ、ロイヤルカスタマー向けの特別な提案など、オンライン特有のサービスを充実させる必要があります。

これらのポイントを踏まえると、オンラインショップは単なる売上補填の手段ではなく、これからの飲食店経営における重要な柱となるべき存在だと考えます。

物価高や消費行動の変化に対応するために、飲食店がECサイトでの戦略を真剣に考え、正しい知識を持って挑戦することが不可欠です。

私自身も、これからオンラインショップに関するノウハウをさらに学び、実際に活用していく予定です。

このブログやこれを主体とした当マガジンでは、そうした情報をまとめていきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


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料理人のキムラ
働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。