今すぐマニュアルが必要だ・・・マニュアル作成のコツ!
どんなに、素晴らしい指導内容でも、記憶力が保てるのはその場だけです。
何度も繰り返し繰り返し練習(ロールプレイング)をして、初めて現場に定着していきます。
その時につど、指導者が立ち会うことは不可能です。
マニュアルは自分で何度も繰り返して確認ができるため、たいへん便利なものです。・・・ただし、一度作ればの話しです。
私はコンサルタントをしながら、その指導用ツール(道具)として数多くのマニュアルを作成してきました。
木造建ての実家の2階でマニュアルを作りすぎたことにより、マニュアルの重みで家がゆがみ1階のふすまが開けにくくなり、家族に叱られたこともあります。
あなたは、マニュアルがあれば便利なことは重々分かっていても、作成は面倒だと思っていませんか?
では、早く効率的にマニュアルを作成するコツとは、
1.目次の構成が第一
マニュアルをいざ作ろうとすると、大変な手間と時間がかかります。
一人で作成するのは負担となります。
3~5ページならともかく、30~50ページのマニュアルを作成するには無理があります。
まず、目次項目を作成することが第一です。
さらに中身の文章は無視して、目次の大まかな内容だけメモしておきます。
絵画や映画のデッサンや絵コンテと同じです。
これを決めれば、後は中身を作り込むだけです。
2.テンプレートを利用する
複数メンバーの分担でマニュアル作成すると、スピードUPできます。
そこで大きな問題が発生します。
それは、各自がバラバラの仕様で原稿を作成してしまうことです。
大項目、中項目、小項目の文字フォントの種類、文字のポイント数をフォーマット化することが重要です。
ページ数が多くなると、後作業での編集作業や用語の統一だけで、大変な編集時間が発生します。
途中経過で集まって、読み合わせすることが大切です。
もしも、テンプレート(ひな型)のようなものがあれば、相当スピードUPできます。
私は、ある企業で新店舗オープンに間に合わせるため、たった3日でその企業独自のサービスマニュアルを作成したことがあります。
※「サービスマニュアル(初級編)-テンプレート」商品が完成しました。
詳細につきましては、以下のメールにてお問い合わせください。
3.それぞれの得意分野に分けて分担する
一人での作成はお奨めしません。
抜けがあったり、特殊事例や独特の方法でやっていたりするからです。
他のメンバーのチェックも大切です。
マニュアル作成のメリットに、作成途中で作業手順を統一化することができます。
いきなり文章作成は負荷が大きいので、ごく簡単な事例やサンプルを準備しておくと良いでしょう。
日常の作業を文章化しているだけですので、内容について書き出しのコツが分かれば一気に加速していきます。
マニュアル編成のリーダーは、各メンバーの得意分野を踏まえて分担してもらうことが秘訣です。
もしくは、目次毎に作成ボリュームを決めて自己申告で分担を決める方法もあります。
遅れてはならないという、責任感が生まれます。
4.実務で行っている順番通りに作成する
多くのサービス業の方は、文章の作成がとても苦手です。
ある飲食店の調理マニュアルの作成において、調理長に鉛筆持ちたくないから調理やっているのに・・・
と皮肉を言われたことがあります。
そこで、最も簡単な原稿の作成方法は1日の仕事の流れをメモに書き出してもらいます。
このメモに沿って文章を書いてもらうと、驚くほど早く作成することができます。
何しろ、毎日やっていることを書き出している訳ですから。
専門用語にとらわれないで、分かりやすくがモットーです。
みなさんも頑張ってマニュアル作成にチャレンジしてみてください。
あとあとが、たいへん楽になりますよ。
教 訓:
◉マニュアル作成では、目次を決めることが第一である
◉テンプレートを作り、作業分担して作成すると一気にマニュアル作成できる
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