見出し画像

休職生活後期

こんにちは。栗です。

今回は、休職の後期について語ろうと思います。
前回の記事はこちら


適応障害と診断されてから、休職生活2ヶ月目に突入した。

仕事から離れ徐々に気力は湧いてきたが、仕事については考えたくない状況が続いた。

  • 元の職場に戻っても、周囲は冷たいし、また再発しそう…

  • 転職してすぐに休んでいるから、腫れ物扱いされそう…

  • 周りとの関係を、どう再構築していけば良いのだろうか…

  • でも、短期離職してしまったら、今よりも過酷な環境が待ち受けているかもしれない…

頭の中を駆け巡る、負のスパイラル。

この思考になってしまった時は、近くの公園へ走りに行き、気分転換。
いい汗をかいた後は、仕事について考えるのをやめ、趣味や好きなことに没頭する。

そんな日々が続いた。


産業医面談

休職延長の診断書を郵送して数日後に、産業医面談があった。
月に一度来ているらしく、その日は出社を求められた。

約1ヶ月ぶりに職場へ出勤は、すごく不安だった。
しかし、自分の部署には寄らず、面談を終えたら帰宅して良いとのことだったので、少し気持ちが軽くなった。

そして、当日。
自分の部署とは違うフロアの会議室で待つように指示された。
産業医面談は、自分以外にも面談者がいるらしく、順番まで待つ必要があるとのこと。
順番待ちの間に、人事課に声をかけられ、待合室とは別室で話す場が設けられた。

人事課から体調を整えて是非復帰してほしいと、言葉をもらった。
周りの方に馴染めなかったこと、業務について理解不足のまま実践投入されたことなどを伝えた。
「馴染みにくい人はいるか?」と質問され、例の上司(※)の名前を出した。
 ※例の上司→「がっかり採用」を言ってきた上司。

すると、
「あ〜やっぱり、〇〇さんか〜(笑)あの人は、利害関係がある人には厳しいからね。過去に女性を泣かせたこともあるぐらいだし。」

衝撃だったと同時に、少し気持ちが和らいだ。
「そ、そうなんですね…」

「極力関わりを少なくするように、室長に相談してみるよ。あと、業務量の調整と、業務の説明をしっかりするように伝えておくね。」

「ありがとうございます。」
自分に味方をしてくれているようで、本当に嬉しかったし、感謝しかなかった。

「君の部署は変わった人が多いからね。全員、室長みたいに暖かい人だと良いのにね〜」

人事課と10分ほど話した後は、産業医との面談へ移った。

ご年配の女性の先生だが、熱心に話を聞いてくれた。
休職までの経緯と現在の状況、飲んでいる薬などを伝えた。

「メンタルの疾患は、診断書通りに休ませてくれない会社もある中で、この会社はしっかり休職できて、休職中の給与も満額出してくれるから、いい所だと思うよ。
福利厚生もしっかりしているし、辞めちゃうよりは、もう一回復職した方が良いんじゃないかな。」

産業医も、復職を後押してくれた。
また、仕事復帰に向けて出勤の時間に合わせた生活リズムに整えると良いとのアドバイスももらった。



産業医面案を終えて

「復帰してほしい」という会社からの言葉や、今の気持ちを直接伝えられたことで、心が和らいだ。
転職してすぐに逃げるように休んでしまった自分に、しっかり向き合ってくれて感謝しかなかった。

「僕を必要としてくれる人がいる。復帰を待っている人がいる。」そう思えるだけで、嬉しかった。

日によって気分の浮き沈みはあるが、「もう一度、今の職場で頑張ってみよう」と思う日が増えていった。

「転職はいつでもできるけど、復職は休職している時にしかできない。復職してダメなら、転職してしまえばいいや。」
これまで復職のハードルが高いものだと勝手に思っていたが、仕事に対する考え方も段々と変わっていった。



復職に向けて、生活リズムも整えるようになった。

9時出社に合わせて、
7時頃に起床し9時から読書など、出勤に近いような生活を心がけた。
ランニングや散歩も継続しつつ、「休職中にお世話になったもの」に没頭する日々を過ごした。


そして、精神科で、産業医面談とその後について語った。
「以前より元気になってきてますね。復職の診断書出せるけど、どうしますか?」

「もう一度頑張ってみます。お願いします。」

「復職を認める。ただし、職場環境の改善や支援を必要とする。これで出しておくね。」

診断書を会社へ郵送し、人事課と相談ののち、12月に復帰することが決まった。
9月下旬から11月までの約2ヶ月間、休職生活が終わりを告げた。

次回、「復職してすぐに退職した話」

いいなと思ったら応援しよう!