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恋愛小説  私の彼はムスリム

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日本と海外の切ないラブストーリー❤️ 外国人である年下の彼との職場恋愛。秘密の恋。 異なる文化、宗教、言葉の壁。カルチャーショックなど波瀾万丈な恋愛小説。
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私の彼はムスリム

私の彼はムスリム

 私の部屋のドアの前に立った、私の言葉にショックを受けた彼の突き刺すようなまっすぐな彼の眼差しが忘れられない。

 今日は、いよいよ渡航の日だ。
東京での生活も今日でお別れ。朝のコーヒーを飲みながら、ふと思いに耽った。
「みく、早く支度しなさいよ〜」
母がキッチンから、寝ぼけている私に声をかけた。
「ママ、わかってるわよ。昨日、壮行会の後。徹夜で荷造りしてたのよ」
母とのたわいもない会話も今日で最

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私の彼はムスリム #1

私の彼はムスリム #1

 Apple Watchを付け直していると、WhatsAppにアハメドからのメッセージの通知が来ていた。
 「みく、愛してるよ。早く会いたいよ❤️」
 「私も❤️」
 「そろそろ、ボーディング。12h後ね。」
 「Sure,Enjoy ✈️」
  私は、彼からのテキストに❤️のスタンプで返した。ボーディングが開始され、私のシートのゾーンコーリングが始まり、列に並んだ。
  機内に乗り込み、後ろの自

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私の彼はムスリム #3

私の彼はムスリム #3

  辺り一面のバナナ畑を抜け、真っ暗な一本道を車で走らせていた。車のヘッドライトだけが頼りだ。しばらくすると、ホテルの名前のオブジェが見えてきた。
重厚感のある看板を目にしながらゲートをくぐり、私たちはホテルの敷地内に入った。
どこからか、高級車やスーパーカーばかりが私たちの車と一緒に流れ込んできていた。いかにものレンタカーで来ているのは私たちだけだった。

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私の彼はムスリム #4

私の彼はムスリム #4

   「みく、どこか行きたいとこある?」
    「うん、さっき見た屋台❤️」
  「OK」
私たちは、ココナッツ屋台を見つけ、大きい天然のココナッツをジュースにした物を頼んだ。何も聞かず、店主は、ストローを2つさしてくれた。

アハメドは、支払いを済ませ、私たちは車内で顔を突き合わせてココナッツジュースを飲んだ。
この国で、ココナッツを飲むのは初めてだ。実は私は甘いのが苦手。。
   「おいしい

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