不安に思って障害を探すことは成功への大切なステップ【「やり抜く人の9つの習慣」読書感想文】
背景
今、これまでの人生の中でやりたいことが一番多い。
プロポーズの準備
家族への手紙作成
転職の準備
マネジメントスキルの取得
天職調査
副業の模索
自己分析
本の出版
肩をメロンくらい巨大化
バードウォッチングのスケッチの練習
ヨットにチャレンジ…
枚挙にいとまがない。
やりたいことはたくさんあるが、「どれから手を付けるか」「そもそもどうやって進めるか」みたいなところでつまずいている。というのも、最近気付いたが自分は計画立てというのが壊滅的に苦手のようなのだ。
苦手なら克服するため手法を学べばいい、ということで、ちらほら名前を聞いたことのある本書を選んだ。
学びたいこと
目標達成のための計画立てのノウハウ
内容
社会心理学者により、これまで多くの心理学の研究で「成功者」と言われる人々の習慣を追って9つの習慣にまとめたもの。
結論から言うと、達成する人の9つの習慣とは下記の通り。
明確な目標を持っている
if-thenプランニングで"いつ"、"何を"するかを計画している
現状から目標へ近づくためにすべきことに焦点を当ててモチベーションを維持している
成功すると信じるが、成功への道は簡単ではないと自覚している
完璧ではなく少しずつ進歩することを考えている
どんな能力も努力で身につけられると思っている
意志力を鍛えている
意志力に頼らず、誘惑を近づけないようにしている
やらないことではなくやることに焦点を当てている
その中でも、今回は手法として参考になった1〜3章について抜粋する。
目標に具体性を与える
目標を紙に書き、どうなったら達成したと言えるかを考え再定義する。
例)やせる→8号のジーンズを履けるようになった状態→8号のジーンズを履く
そしてメンタルコントラストを活用する。それは、「達成して得られること」と「そこに至るまでに考えられる障害」を考えること。
最後にそのメンタルコントラストを深める。具体的には、達成したときの前者を味わい、次に後者が本当に障害なのかを考えること。
目標達成への行動計画を立てる
上記で目標が明確になれば、達成するまでにすべきことを「いつ」「どんなときに」行動するかを考えif-thenプランニングに落とし込む。
例)もし月曜の朝8時になれば、ジョギングする。
そして、これを実施する際に何が障害になるかを考え、それへの対処を考える。そこからもう一度if-thenプランニングに落とし込む。
例)もし同僚から嫌なことを言われたら、30秒数えて冷静になる。
こうすることで、意識しなくても行動すべきときに自動的に行動できるようになる。
目標までの距離を意識する
目標へ進む中で、フィードバックがないとやる気が持続しない。
そのため、できるだけ多くフィードバックを受ける。
具体的には
フィードバックの頻度を決める…初心者は高頻度だと混乱したりやる気が無くなる可能性があるので間隔は長めがおすすめ
誰から得るかを決める…自分自身か信頼できる人、または目標の分野で成果を出している先人
予定を決める…カレンダーや付箋にif-thenプランニングの形で書き込む
目標までの距離を考える…これから〜をするという思考でモチベーションを維持する
感想
読み終わってまず思ったことは、
これが自分の追い求めていた本だということ
このままだとハウツーとしては使いにくいということ
の両極端な2点だ。
計画を立ててこれなかった自分が初めて選んだ計画本としてはかなり良い予感がする。
1〜3章では実例を踏まえて計画の立て方を順を追って説明してくれるため、何をすればいいかがわかりやすい。
一方で、4〜9章はメンタル面の話が多かったように思う。
目標達成のために必要不可欠だということは十分理解できた。
何をすればいいかもわかる。
ただ、1〜3章がとてもわかり易い手順だったことから、4〜9章についてはどのタイミングでどのように定めるかがイメージしにくい。前者に重複しているところも散見されたように思う。自分の読解力不足かも。
なので、この内容を踏まえたうえで、必要な情報を一覧で表示できるようなフレームワークを作ってみたほうが実用性は高そうに感じた。
刺さった3行
if-thenプランニングに落とし込むと、意識しなくても行動すべきときに自動的に行動できる
以前読んだことのある「僕たちは習慣でできている」の内容とよく似ている。人間の日々の行動の約9割は無意識的に習慣として実行しているため、自分が望む行動を習慣にしてしまえばどんなことも成し遂げられる、という内容だったと記憶している。
それを科学的に実証している手法だと感じた。
不安に思って障害を探すことは成功への大切なステップ
「現実的楽観主義者」と本書では表現されており、ここは自分にとって非常に刺さった。
自分はいつもやる前から「何となくできるだろう」と思って何もせずに成功したり失敗したりしてきた。
これには、不安に思って障害を探す、という視点が抜けていることに気付かされたからだ。
伸びしろがあると信じてグリットを発揮する
6章で固定的知能感と拡張的知能感という概念について触れていたときにでてきた一文。自分が苦手だと思うことについて、心の何処かで「どうせ自分には向いていないし」などと考えていないだろうか、という呼びかけだった。
これもかなり自分に刺さった。というのも、自分はずっと球技ができないと思いこんでいるからだ。
幼い頃から、学校の体育の授業で野球やサッカーをやるときなどはほとんどまともに動けない。自分にはどうせ出来もしないと思って、まともに習ったり真剣に取り組もうとしていなかったからだ。
著者も自らの体験談でビリヤードを例に出して紹介していた。
過去、ビリヤードができないと思いこんでいた著者は、友人からいろはを教えてもらって一緒にプレイすると互角の勝負をすることができた。
別の機会で同じ相手とプレイすると、「前回はまぐれだった」「今回はうまくできないかも」という雑念で集中力を欠いてしまい上手にできなかった。
このとき、著者は「どうせ自分はビリヤードできないし!」という旨の発言をしたという。
自分にとっての球技と全く同じだ。
そして、著者は「これはたかがビリヤードの話だが、これが人生における重大な選択ならどうだろう。例えば仕事における学習であったり、人間関係を築くことに対して同じことを考えていたとすると…」と指摘している。
自分がこれまでやってきた決断の中にも同じケースがあったかもしれないと考えるとゾッとする。
不幸になりそうなので今は考えないが…
ちなみに、球技はできないと思いこんでいたが、大学の頃友人と1度フットサルに行った際には経験者と遜色なく混ざることくらいはできた。
当時「普通に動けるじゃん」的なことを言われたことを思い出した。
これからの人生では、苦手と思いこんでいることに出会っても逃げないようにした方が自分にとって良いかもしれない。
つぎにやること
今回のつぎにやることは、本当につぎにやることだ。
いままでの読書感想文で書いてきたつぎにやることとは次元が違う。
なぜなら、やり抜く人の9つの習慣を学び、これから実践してやり抜く人になるからだ。
ということで、つぎにやることはこれだ。
家族への手紙作成
タイムリミットはお盆。新幹線に乗るまでなので、8/8(木)までだ。
父方のじいちゃんばあちゃんにはすでに出した。
母方のばあちゃんと両親、姉に出したい。
じいちゃんばあちゃんに出して思ったのは
"手紙を出すのは早ければ早いほどいい"
ということだ。
もうじいちゃんは認知症になっていて、多分自分が送った手紙の内容も理解できなかったと思う。そもそも自分のことも孫だと認識はしていないだろう。何となく知っている人というだけで。
後悔はしていないがもっと早く手紙を出すということに気づいて書いていればよかったなあ、とは思う。
今年は両親が還暦を迎えるし、母方のばあちゃんも結構進んでいるとの話を聞いているので急がないと。
姉ちゃんにはついでに感謝の気持ちを伝えたいし。
てなわけでどんな手順でやるかは別の記事で…
後は下記もやりたいと思っている。優先順位は、手紙の後に。
計画達成のためのフレームワーク作り
他の計画本の参照