見出し画像

芸術家は、実家が太い奴ばかり?は本当か

芸術の世界には、成功する芸術家は、実家が裕福な人々が多いという説がある。

しかし、この見方には大きな誤解が潜んでいる。

周りを見てみると、実家が太いからといって、必ずしも成功するわけではない。芸術家としての才能や努力は、環境だけでは決まらない。

実家の経済的な支えがあったとしても、それを活かせない人もいれば、逆に厳しい環境から飛び立つ人もいる。つまり、成功は与えられた環境だけでなく、個人の選択や努力にかかっているのだ。ほぼほぼ。

まず、実家が裕福であることが必ずしも成功につながるわけではない。たとえば、二代目として家業を継いだにもかかわらず、事業を失敗させる人は少なくない。

その理由は、経済的な支えがあっても、自分の情熱やビジョンがなければ、成功には至らないからだ。実際に、有名なアーティストの中には、裕福な家庭に生まれながらも、自分自身の道を見つけられずに苦しんでいる人も多いように思う。

自身は、地方の美術高校、地方の美術予備校、東京の美術予備校、東京の美大を経験しているが、
逆に、経済的に恵まれない環境から成功を収めているアーティストも存在する。僕は、成功と言えるかは怪しいけれど、一応入れると、一番高い奨学金を貰って通っていた。実家も共働きで、極貧ではなかったと思うけど、裕福?とは全然感じた事はなかった。

例えば、ストリートアートで有名な芸術家も貧しい家庭で育ち、独自のスタイルを確立したことで世界的な評価を得た者も少なからずいる。

厳しい環境がかえって創造力を引き出すこともある。環境に恵まれたからこそ成功するという考え方は、あまりにも単純すぎるのだ。

また、選択の重要性も見逃せない。与えられたカードの中でどう選ぶかが、人生を大きく左右する。成功するためには、環境に依存せず、自分の技術やアイデアを磨くことが大切だ。アートには、誰もが新しい発想を持ち寄り、革命を起こすチャンスがある。自分のキャリアや表現に対して責任を持ち、他人のせいにしない姿勢が、真の成長につながる。

一方で、顕著な成功をおさめた作家さんの家族環境を知ると、確かに小さな時に海外の美術館に行き放題だった方や、お医者様だとか、両親が美大の教授、親が有名なイラストレーターなんて方も少なくない。少なからずアドバンテージがあるようにも思う。

実家の裕福さが芸術家の成功に直接結びつくわけではないが、環境や支えは確かに影響を与えるが、それだけでは不十分だ。20歳からは、付き合う友人や仕事環境、勉強したい分野も自分で選択できる。長く生きれば、幼少期のハンデは、小さなモノとなり、それよりも自分の意識の方が重要さを増すだろう。

成功は、個人の選択や努力、そして情熱にかかっている。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?