ゆっくり朗読 「過剰飼育」「水槽犬」「たらればの殺人鬼」「シーサーペント」「共有される身体」2018年 #4
朗読動画
https://www.youtube.com/watch?v=ZhP5SWwJ3Ug
記録
9月6日
何十もの水槽があって様々な動物を飼っている。タツノオトシゴが五匹アノマロカリスと一緒、七匹の亀の水槽、巨大カブトムシの水槽(ドックフードを食べる)、犬の水槽、首長亀の水槽、などなど。小さな水槽の中に入れて居た亀がゼリー状に腐ってしまったのでゴミ箱に捨てた。
詩「過剰飼育」
9月6日
何十もの水槽があって様々な動物を飼っている。
タツノオトシゴが五匹、これはアノマロカリスと一緒の水槽に居る。他には、七匹の亀の水槽、ドックフードを食べる巨大カブトムシの水槽、犬の水槽、首長亀の水槽、などなど。
小さな水槽の中に入れて居た亀がゼリー状に腐ってしまったのでゴミ箱に捨てた。
記録
9月6日
金魚が狭そうに泳いでいる…。気付けば餌やりに追われるばかりになった。愛犬が死んだので違う色の似た形の犬を飼いました。皮膚病の犬の水槽を見つめ殺して埋めてしまおうかと考える。
詩「水槽犬」
9月6日
金魚が狭そうに泳いでいる…。気付けば餌やりに追われるばかりになった。愛犬が死んだので違う色の似た形の犬を飼いました。皮膚病の犬の水槽を見つめ殺して埋めてしまおうかと考える。
記録
10月21日
たらればの殺人鬼。OLが夜道を歩いていると爪噛む男に会う。男が半ば逆ギレ的な理由で難癖をつける。夜道を歩くと仕事をしてない人が傷つくなど。取り合ってしまうと男から罰を受ける。OLは「梨の芯を斜めに切り落とすくらい平気だだと思ったのに」と言って絶命する。腹には大量の綿が入っている。
詩「たらればの殺人鬼」
10月21日
たらればの殺人鬼が出没している。彼は何とかだったらとか何々すればとたらればの話をする。OLが夜道を歩いていると爪を噛む男に出会った。男がOLに難癖をつけている。夜道を歩くと仕事をしていない人が傷つくから辞めろと言っている。彼こそがたらればの殺人鬼だ。彼の話に取り合ってしまうと殺される。無視すると彼は自分が存在しないと思って帰るのだ。
OLは返事をしてしまった。
「梨の芯を斜めに切り落とすくらい平気だと思ったのに!」
と言って絶命する。
彼女の腹の中には大量の綿が入っている。
記録
10月22日
部屋の隅が水没している。そこにはシーサーペントの群れが住んでいる。一匹のシーサーペントが床を這う。絨毯の下からソファーを押し上げている。彼は飼い犬を喰らおうとするので私は必死に抵抗する。犬を助けるとシーサーペントは世界へ出た。シーサーペント達は世界中の夢を食いに行った。
詩「シーサーペント」
10月22日
部屋の隅が水没している。
そこにはシーサーペントの群れが住んでいる。
一匹のシーサーペントが床を這う。絨毯の下からソファーを押し上げている。彼は飼い犬を喰らおうとするので私は必死に抵抗する。犬を助けるとシーサーペント達は世界へと出た。
シーサーペント達は世界中の夢を食いに行ったのだ。
記録
11月29日
男の肉体はシェアされている。黒い青年、2組の烏、少数民族が相談しながら彼の肉体を使っている。
詩「共有される身体」
11月29日
男の肉体はシェアされている。黒い青年、2組の烏、少数民族が相談しながら彼の肉体を使っている。