ゆっくり朗読 「脳が納得したいのだ」「金魚を腐らせる」2018年 #7
朗読動画
https://www.youtube.com/watch?v=e9uUopa85k4
記録
6月8日
寝ていると耳元で何かふわふわした暖かい生き物が寝ている。驚いて飛び起き、追いかける。噛まれたりしたりお湯をかけてやったり何度もループする。最後に夢を見ると天使が四人現れ歌いながらこの夢は現実を塗り替えるため脳みそがついた嘘だという。
脳みそがそう納得したいのだと歌う。それぞれが私であるという。黒髪で長髪の青年の天使が私が納得する科学を少年の天使が私がしそうな行動をもう一人の青年の天使が私が知っている感覚を少女の天使が私が傷付かない嘘を司っている。四人がかりで嘘を作り夢を作るのだという。
そうやって夢で嫌な記憶を上書きするのだ。成る程指を噛まれたのはこの前そこを火傷したからかと納得する。
詩「脳が納得したいのだ」
6月8日
寝ていると耳元で何かふわふわした暖かい生き物が寝ている。
驚いて飛び起き、追いかける。噛まれたり、お湯をかけてやったりする。
やっつけた!と思うとまた起きる所に戻って何度もループする。
最後に起きると天使が四人現れ
「この夢は現実を塗り替える為脳がついた嘘」
続けて「脳みそがそう納得したいのだ」と歌った。
天使たちはそれぞれが私自身なのだという。
長髪の黒髪の青年は私が納得する理を司り、
少年の天使が私のするであろう行動を司り、
もう一人の青年が私が知っている感覚を司り、
少女の天使が私が傷つかない嘘を司っている。
四人がかりで脳に納得したい嘘を吐き、夢を作るのだそうだ。
そうやって、夢で嫌な現実の記憶を上書きしている。
成るほど、指を噛まれたのはこの前その部分を火傷したからかと納得する。
記録
7月9日
サツキとめいのような姉妹がいる。サツキに「めいがタライで金魚を飼って腐らせるから叱って欲しい」と言われる。ちょうど遊んでいためいの友達が「金魚を腐らせるのは可哀想だよ」と言った。するとめいは「金魚はタライで飼うと腐っていく性質があるんだよ!」と言い始める。
友達はそんなことない。飼うならちゃんと飼え金魚が可哀想と言うがめいは絶対に認めようとしない。めいを呼びつける。めいは自分が擁護されると思ったのか嬉しそうに飛んでくる。私は「それは違うんとちゃうか」と言う。めいはショックを受けて「違わない!」と喚き散らす。
無性に腹が立ってめいを捕まえて背後から首を締め上げながら「貴様がやっとんのはこう言うことじゃボケ、クソガキのくせに性質なんてかしこぶった言葉使ってんじゃねーぞカス」と説教する。めいは認めようとせず喚きながら暴れるので宙吊りにして背中を蹴り上げる。周りがドン引きしている。
詩「金魚を腐らせる」
7月9日
サツキとめいという姉妹がいる。
サツキに「めいがタライで金魚を飼ってわざと腐らせているから叱って欲しい」と言われる。
庭に目をやるとめいの友達が「金魚を腐らせるのはかわいそうだよ」と言っていた。
するとめいは自信満々に「金魚はタライで飼うと腐っていく性質があるんだよ!」と言った。
友達は「そんなことはない。飼うならちゃんと金魚を飼ってあげないとかわいそうだ!」と言うがめいは絶対に認めない。
私はめいを呼びつける。めいは私が擁護してくれると思い嬉しそうに飛んできた。
「それは違うんとちゃんか」
そういうとめいはショックを受けて
「違わない!」
と喚き散らす。
絶対に無駄に金魚を殺していることは認めたくないらしい。
無償に腹が立ち、めいを捕まえて背後から首を締めあげながら
「貴様がやっとんのはこう言うことじゃボケ、クソガキのくせに性質なんてかしこぶった言葉使ってんじゃねーぞカス」
と説教する。
めいは認めようとせず喚きながら暴れるので宙吊りにして背中を蹴り上げる。周りがドン引きしている。