ゆっくり朗読 「黄泉がえりの試練」2018年12月9日
朗読動画
https://www.youtube.com/watch?v=cqU-sxG2wuc
記録
12月9日
3つの試練をこなすと生き返ることが出来る。ハーピィに手を繋がれ歩いて行くと、T字路になっていてそこを顔が見えない子供が立ち塞がっている。彼方が冥府だという。ふと左を見ると石畳の道ができていた。犬達の鳴き声が聞こえる!犬に捕まらないように急いでとハーピィに急かされ石畳を行く。
この石畳を四つん這いで疾走しなければいけない。走っているとたまに体が獣になる。上手く走れて凄く気持ちいい。犬達があちこちから迫っている…
詩「黄泉がえりの試練」
12月9日
どうやら私は死んだようだ。
3つの試練をこなすと生き返る事が出来る。
愛しいハーピィが手を繋いでくれている。
彼は私を生き返らせるのを手伝ってくれるそうだ。
二人で黄泉の道を歩く。
真暗な道で二人きり、何も喋らずただ歩く。
T字路が見えた。そこには顔が見えない子供たちが並び道を塞いでいる。
「この先が冥府だよ」
彼が呟く。
左手を見ると今まで見えなかった石畳の道が出来ていた。
犬たちの鳴き声が聞こえる。
冥府の犬が私を追いかけてきたのだ。
「捕まらないように!急いで!」
彼に急かされ石畳の道を行く。
この道では四つん這いで走らなくてはいけない。
走っていると偶に体が獣になる。
獣になった瞬間は上手く走れて気持ちがいい。
あちらこちらから犬の鳴き声が聞こえる。
犬たちが迫っている……。
私は獣の身体に夢中だ。
今までにない開放感、そして力が漲るのを感じる。
こんなに気分がいいのはいつ以来だろう?
この体なら犬たちを撒くのも余裕だろう。