「節目」が私たちにもたらすもの
新しい年を迎えましたね。皆さま、いかがお過ごしですか?
やり残してしまったことに取り組んでいる方もいれば、決意新たに何かを進める方、いつものように毎日を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。
何度経験しても、年末年始というのはなんとも不思議なもので、すべての人が同時にひとつの節目を迎えます。
年末という一年の終わり、年始という一年の始まり。
今年の自分を終え、新しい自分がはじまる。
動物にとっては、太陽が沈んで昇った、ただそれだけのことですが、
変わらない毎日の中にある、この年末年始という「節目」は、私たちに生まれ変わるチャンスをくれます。「今年こそは!」といって何かをはじめる後押しになってくれたり、何かを断ち切るきっかけになってくれたり。
人間がつくった節目という概念は、本当に面白いものだなと思います。
さて、「節目」というと大きなものを想像しがちですが…実は小さな節目は、毎日の中にあったりするんですね。
師匠にその話を聞いてから、わたしが大切にしていることがあります。
睡眠は、「ひとつの死(生まれ変わりの儀式)」であること。
眠っている間は意識がなくなる。
明日目覚めることを私たちは疑わないけれど、そこに保証はない。
昨日と今日は地続きでなく、今日の自分は一旦死ぬんだと捉えてみること。
昔の人は、
朝日が昇るとともに目覚め、着物を着るという動作を通して命の鼓動を確認し(襟を整える際に胸に手を当てる)、今日も命あることに感謝し、働きに出る。
日の沈みとともに一日無事に働けたことに感謝して、着物を脱ぎ命(胸)に触れ、床につく。
そんな儀式のような時間が、毎日の中にあったとのこと。
明るいうちに活動し、暗くなったら備えて休む…
自然とともに生きる生活は、自分がすべてコントロールできるものではないことや、自分の命は自然に生かされていることを誰に教えられるわけでもなく感じることにつながっていたのかもしれません。
私たちの生活する現代は、
24時間明るく、いつでも買い物や食事ができる、自然のリズムから離れても暮らしていけるような便利な時代になりました。
誰かと会話をかわせること、美味しい食事ができること、温かい布団で眠れること、今日という日を生きられること、明日が来ること、
それは当たり前ではないのだと感じさせてくれるのが、人間がつくった「節目」なのだと思います。
自然から離れていく生活が病気やケガをつくります。
忙しさに追われたり、余裕がなくなっていると感じるときこそ、あらためて節目を大切に、ひとつひとつを意識して生活を整えていきたいものですね
皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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いつもありがとうございます。
FMT整体
柴田友里絵