Waxing Crescent Moon #5
溺れてしまいたい衝動は身体の重さと比例して、まとわりつく水圧に押しつぶされて行くようで、行き場所は定まりそうにもない。
それはダメだとブレーキがかかる。
あのこみたいに自由気ままに
”もてあそばれてるの” そう言ってしまえたらどんなにか楽だろう。
昼間、羊雲のような雲をみた。羊雲がどんなだったか、その定義すら忘れてしまいそうだったけど、羊雲な気がして。
あの人の影すら見当たらない今日この頃。
「素敵なカフェでもご一緒したいです」
ほしくない人からほしくないメッセージばかり届く。勝手に行ってくれ。。
荒んでる人間からはそんな言葉しか出てこなかったりする。
結局は、聞いてほしい人っている訳で、その人でなければ、心の隙間は埋まらない。いくら予定を詰め込もうとも、無理矢理人と会おうとも。心がうんと言わなければ楽しくなんてない。
楽しくないのは、ストレス解消にもならなくて、ストレスにしかなり得ない。
もう、ストレスはたくさんなの。いらないからしばらく放置してもいいかな。
今は、誰にでも優しい自分にはなれない。そんなに愛想ふりまける元気など残っていないの。ゆるしてほしい。演じる力すら残ってない。
仮に心に穴が空いてるとして、穴をあけたのはあの人なんだけど、その穴を埋めてほしいのもあの人でしかなかったりする。
他の誰かに誘われても嬉しくない。ちゃんと話せる人でないと余計にストレスは溜まるし、会いたいのはあなたではないのは確かだとはっきりとわかる。ごめんね、わがままで。
いつからか体調が思わしくない。仕事が休みになって気が抜けてだからか知らないけど。熱をはかったら、熱があったら、さらにやられてしまいそうだから体温計はいらない。冷えピタ貼って横になるしかない。。
身体の不調がこころにも拍車をかける。苦しむなら一緒に苦しもうとしているみたいに。旅は道連れとでも言いたげに、身体が熱い。
夜風は身体に厳しいと思うけど、夜風にでもあたりたい。あたまを冷やして、こころも冷やして。
どうにもならない熱があがってきたみたいで、胸が苦しい。もはや、熱に浮かされているのか、心情のせいなのかわからない焦燥感。モヤモヤ感。
サイレンが鳴り響く外が騒がしくてしかたないのだけれど、気が紛れるならそれもまたいい。
眠れない夜は泣きたい。どうにでもなってしまえるくらい泣きじゃくりたい。
そんな体力すら残ってない身体だけれども。。
夜は何も知らずに深まっていく。
もうすぐ、満月だね。限りなく丸に近い月は、黄色で満たされて清々しい。
そういえば、、、
新年の記念にほんのちょっと、種を蒔いた。
だけれども、芽は出なかったようだ。
かすかな足跡だけ。ほんの一瞬は、わたしの顔が脳裏に浮かんだかな。
儚すぎる想いは、そろそろ、土に返すかな。。
終わりの時は着々と。
終わりは始まりだから、何も恐れることはないよね。
きっと、月が見守ってくれる。
いまはまだ、満ちていく月。