宿木
すっきりと晴れない曇りだらけの空は
わたしみたいだと思うくらいには澱んでいる
不純物ばかりの空間を押し入れに押し込むみたいに
無理やり片付けて、ひとときの夕暮れを
耳障りのいい音楽に流されて
わたしの雲も黄昏に流れて
まだ冷たい風は、コートを強く握って凌ぐように
頑なに倒れないように、気を張って凌いでいる
疲れてしまったよ
拠り所のない渡り鳥は
心にいつも太陽は、眩しすぎて目が眩む
ほんのちょっと歩みを停める宿木を
無駄な時間などなくて、休息の時間も必要で
眠れなくなるほどには、どこか覚醒していて
それでも目を閉じて、夜の帳を感じて
深呼吸
夢の中で出会うよ
雲に浮かぶ宿木、穏やかな陽だまりの匂い
夢見て眠ろう
まだ冷たい風に吹かれながら
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