ストレス脳
進化論を元にした人間と現代のスマホ社会のミスマッチによる問題を指摘。そして運動などによる解決策を提示。
1
脳は感情を元にして、生き延び、遺伝子を残す方向に自分を動かそうとする。
人間のあらゆる行動は、胸の中の精神状態を変えたいというたった一つの欲望の結果。
2
HPA系(視床下部→下垂体→副腎系)
副腎系がコルチゾール(ストレスホルモン)を分泌し、コルチゾールが身体中のホルモンをかき集め、心拍数を上げる
→「闘争か逃走」
現代社会は長時間ストレスにさらされる
→長時間「闘争か逃走か」の状態
→他のこと(睡眠、消化、繁殖行為)を放棄
扁桃体(他者の感情を解釈)はHPA系を起動
→なり過ぎるほうがいい(火災報知器の原則)
スピーチ恐怖症…社会から見下され、集団から追い出されることは死を意味する
不安→脅威になりうるものに対してHPA系が作動
危険がそこらじゅうにある
→強いストレスがある
→脳が自分を引きこもらせる
ストレスによる吐き気…危険から早く逃げるために胃を空っぽにする
3
セロトニン…ストレスを感じやすくする
ドーパミン…行動を促す、何が重要で、何に集中するべきかを教える
エンドルフィン…満足感
新しい知識を得る
→生存確率が上がる
→ドーパミンが出る
→もっと詳しく学びたくなる
→ドーパミンが出る
4
ドーパミンの最重要課題
→人間に行動する動機を与えること
→期待の過程(かもしれない)でドーパミンが出る
集中を分散させる
→生存確率が上がる
→ドーパミンが出る
5
体内リズムはどれくらい光を浴びたかで制御される
メラトニン…眠りにつく時間を体に知らせる
ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制する
ブルーライトはグレリン(脂肪を貯めやすくする空腹ホルモン)にも影響
6
Facebook…私たちは自分のことを話したい
サックス、食事、人との交流をした時と、脳が同じ反応をする
鬱の原因→長期的なストレス、社会的地位を失う(パートナーを失う、クビになる)
7
ドーパミンが一番活発なのはティーンエイジャー
→アルコール規制
→スマホは規制していない
前頭葉…衝動を抑制する部分、発達が遅い
今の子供はすぐに手に入るご褒美に慣れているから上達に時間がかかるとやめてしまう
→クラッシック音楽を習う子どもの減少
人間の欲求→報酬の探求、情報の探求
学習効果もある。スクリーンのついたもの全てに警告を発する必要はない
8
運動によって全ての知的能力が向上する
普段から運動をしている(運動している状態→闘争か逃走)
→机に座っている時にストレスシステムが作動しなくなる
ストレスのシステム→猛獣から走って逃げること
週に2時間、45×3の運動が効果が最大