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「#命の選別 」というけれど

もしかしたらこれまでも今も、相当な選別をくぐりぬけてきたのかもしれない。

複数の障害を併発している自分、ひとつひとつは決して重篤な障害ではないものの、いくつも複合している結果として重度の障害として扱われている。
しかも、その治療がそれぞれ決して容易ではない様子なのだ。

受診すると「適切な治療法がない」「普通の身体ではない」複数の科で言われる。

経験豊富な年配の医師に「君はそう簡単じゃないんだよ。これまでのやり方が通用しないから」

と言われたことも。

これまで長年の経験からくるマニュアルにもない身体なのだそう。


もしかして自分は人間ではない?別種の生き物?

既存のマニュアルが通用しない。それはすなわち、以前なら生きてさえいなかった身体ゆえにマニュアルにも載る範疇を越えているのかも。

新たな難病が見つかると対応した新しい医療。その繰り返し。

新薬の臨床治験も何度か経験した。

世が世なら、場所が場所ならもう既に生きていない。

しかし、そんな人間も今ここに生きている。

生きられる環境を得られた。その時点で時代と場所、大きな選別を抜けてきたと言えよう。

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