「子どもの本」が「子どもの本」である理由
私のお気に入りの本に、赤木かん子の「今こそ読みたい児童文学100」があります。
赤木かん子さんって、子どもの頃に読んだ本を探し出してくれる「本の探偵」として活動してきた方。
この人の児童文学の捉え方ってさすが柔軟で、豊富な知識と経験に裏打ちされた確かな書評で本当に面白いのよ。
本の探偵は今でも赤木さんのサイト上でやってるよ。
わたしは子どもの本を子どもの本たらしめる理由は、その物語に希望があること、だと思っています。
本当に長く読み継がれる児童文学って、子どもの置かれているどんなに理不尽な状況も誤魔化さず描くのに、人生はこんなものだと子どもに絶望させるようなことはしないの。
だから、”児童”文学とは言うけど、子ども用ってことじゃなくて、子どもが読んでも安心して世の中を見つめられる本、って意味だと思うんだ。
だから、もちろん大人が読んでも十分面白いし、人生に通じる本質的なことがテーマになってる物語も多いから、実は大人が読むと元気をもらえたり発見があったり心に沁みたりするんだよ。
私たち大人がそうやって、例えどんなに暗闇の中にいても一点の光を見つめて歩き続けられれば、そばにいる子どもたちだって、まぁ色々あるけど世の中悪くないなって思って生きていけるんじゃないかと思うんだ。
わたしはずーっとこういうことを伝えたくて、でもなんとなく言えなかったけど、最近は言ってもいいんじゃないかなってようやく思えるようになった。
ちょっと恥ずかしかったらごめんね。
というわけで、こんな感じですけど、今後もお付き合いいただけますと幸いです🙇♀️
ではまた。